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トマト立枯病(たちがれびょう)が県内で初確認されました(病害虫発生予察特殊報第1号)
1 概要
山口県農林総合技術センター(山口県病害虫防除所)は、近年、全国で発生が相次いでいる「トマト立枯病」を県内で初めて確認したため、特殊報を発表し、注意を呼びかけます。
情報は山口県農林総合技術センター(山口県病害虫防除所)のホームページ(https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/soshiki/122/22321.html )で提供します。
2 問い合わせ先
山口県農林総合技術センター 農林業技術部 環境技術研究室(山口県病害虫防除所)
担当 小田 (Tel 0835-28-1211:代表)
<参考1>トマト立枯病について
- 病原菌は糸状菌(かび)の一種で、トマトのほかにナスやピーマン等にも立枯れ症状を起こします。本病は平成2年に愛知県で初めて発生が確認され、その後11県で確認されています。
- 本病に感染すると葉に黄化や萎れが発生し、枯死に至ります。また、茎の地際部に褐変やひび割れが見られ、茎内部が黒変する症状が現れるとともに、地際部表面に子のう殻と呼ばれる赤橙色の小粒が形成される特徴があります。
<参考2>特殊報とは
植物防疫法に基づき発表する発生予察情報で、新規に病害虫を発見した場合や、重要な有害動植物の生態及び発生消長に特異な現象が認められた場合に発表します。
図1 萎凋した株 図2 株元の褐変と赤橙色の小粒(子のう殻)