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れんこん生産者にドローンによる病害調査と酒粕を使った全国初の防除方法を説明します

ページ番号:0036934 更新日:2020年2月14日更新

1 目的

岩国市は中国地方最大のレンコン産地ですが、古くからレンコン腐敗病に悩まされてきました。これまでの研究から、レンコン腐敗病に感染した株では、葉に特徴的な枯死症状が発生することがわかっています。しかしながら、栽培期間中は葉が繁茂しているため、ほ場内に入って病害等の発生状況を確認することは困難でした。そこで、山口県農林総合技術センターと山口大学が協力して、ドローンで空撮した画像等を活用した全国初のレンコン腐敗病の早期診断技術の開発に取り組んでいます。

今回、ドローンによる調査結果と、酒粕等を使った土壌還元消毒による防除試験の実施状況を生産者に説明します。

 

2 日時

令和2年2月21日(金曜日) 午後1時30分から 午後2時まで

 

3 場所

岩国市尾津町5丁目 岩国市地方卸売市場 2階大会議室

 

4 参集範囲

レンコン栽培農家、岩国れんこん振興協議会、JA山口県岩国統括本部、山口大学農学部、各農林(水産)事務所農業部、山口県農林総合技術センター

 

5 問い合わせ先

山口県農林総合技術センター 農業技術部 資源循環研究室

担当 溝部 信二(みぞべ しんじ) (Tel 083-927-7037)

 

(参考) 

「岩国れんこん」

岩国市内で、生産者約200名が約200ha栽培しています。主要な栽培品種「白花種」は、粘りがあっておいしいと高い評価を得ています。

地元の岩国市地方卸売市場をはじめとする県内市場や、広島市場を中心に出荷する他、贈答用としての需要も多く、宅配も盛んに行われています。

「レンコン腐敗病」

土壌伝染する難防除病害で、フザリウム菌やピシウム菌に感染して、根茎の内部が褐色から黒色に変色して腐敗します。山口県農林総合技術センターでは、レンコン腐敗病の発生生態の解明と防除対策の確立に取り組み、レンコンの腐敗病に感染した株は、葉に特徴的な枯死症状が発生することを確認しました。

 

「土壌還元消毒」

土壌病害虫が問題となるほ場において、農薬を一切使用しない「環境にやさしい消毒法」です。水と有機物を施用して耕耘し、ビニール被覆することによって、土壌中は酸欠状態になります。その結果、酸素が少ない状態でも増殖できる土壌微生物が急増し、有機物から生成される有機酸や微生物同士の競合等の複合的な要因によって防除効果が得られます。

山口県では、レンコンを早期(9月)に収穫し、直後に酒粕等の有機物を施用し、代かきした後に湛水状態を3週間程度継続することで同等の効果が得られることを日本で初めて明らかにしました。本年度は酒井酒造(岩国市)の協力を得て、試験を実施しました。

 

「試験計画の概要」

山口県農林総合技術センターのホームページ→試験研究課題→新規研究課題一覧→平成31年度(2019年度)新規研究課題 で提供しています。

 

( https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a17201/nougyou/kikaku/2019shinnki.html )

 

岩国市地方卸売市場の地図

 

 

 

お問い合わせ先

農林総合技術センター
Tel:083-927-7037
Mail:a17201@pref.yamaguchi.lg.jp