ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 山口県議会 > 委員会情報 > 常任委員会 > 審査の概要(委員長報告)・令和3年11月定例会 文教警察
山口県議会

本文

審査の概要(委員長報告)・令和3年11月定例会 文教警察

ページ番号:0102496 更新日:2021年12月17日更新

審査概要一覧に戻る

令和3年11月定例会

文教警察委員会審査状況

 令和3年12月13日(月曜日)~14日(火曜日) 付託議案等の審査、所管事項の調査

文教警察委員会委員長報告書

 文教警察委員会を代表いたしまして、本委員会における議案の審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。

 審査に当たりましては、関係議案及び所管事項全般にわたり、執行部に説明を求め、質疑、検討の結果、議案第1号及び第13号のうち本委員会所管分、並びに議案第12号の議案3件については、全員異議なく、いずれも可決すべきものと決定いたしました。

 次に、審査の過程における発言のうち、その主なものについて申し上げます。

 まず、教育関係では、
 第3期県立高校将来構想について、
 このたび素案を示されたが、特色ある学校づくりや学校・学科の再編整備について、今後、どのような考え方で進めようとしているのか。
 との質問に対し、

 特色ある学校づくりについては、教科等横断的な視点を踏まえた教育課程の充実や、学校・学科の枠を越えて連携・協働しながら新たな価値を創造する実践的・体験的な教育活動の充実に取り組むなど、各学校の社会的役割を明確にした上で、学校の特色化を図ろうと考えている。
 また、学校・学科の再編整備については、選択幅の広い教育や活力ある教育活動の展開、生徒が他者と協働しながら切磋琢磨する環境づくりなど、高校教育の質の確保・向上を図るため、一定の学校規模の確保をめざして進めていこうと考えている。
 具体的には、中学校卒業者数の推移や中学生の志願状況、高校卒業後の進路動向、通学実態、私立高校等の配置状況などを総合的に勘案するとともに、地域の実情や地域バランス、分散型都市構造にある本県の特性等も踏まえながら、適切な学校の配置となるよう、全県的な視点に立って進めていきたい。
との答弁がありました。

 これに関連して、

  • 専門学科の充実について
  • これまでの再編整備の成果と課題や今後の取組について
  • 小規模校・分校における取組について

 などの発言や要望がありました。

 次に、不登校児童生徒への対応について、

 今年度新たに設置された「不登校児童生徒支援協議会」の構成や、具体的な議論の内容、協議会での議論を踏まえた今後の教育相談体制の充実に向けた取組について伺う。
との質問に対し、

 本協議会は、県学校安全・体育課とやまぐち総合教育支援センター内にある子どもと親のサポートセンター及び各市町教委で構成されており、今後は、フリースクールなどの民間施設等にも必要に応じ参加いただく予定としている。
 協議会では、不登校児童生徒の支援に向けた取組について、市町教委とフリースクール等との連携に関する先進的な事例の発表や、その他様々な取組に関する情報交換を行ったところである。
 今後は、協議会で共有した取組を参考に、幅広く相談を受け止める体制づくりを行い、学校での様々な取組の情報を持つ教育委員会と、児童生徒やその保護者とのつながりが深い学校、また、柔軟に対応することができる民間施設等がそれぞれの良さを生かしながら連携することで、不登校児童生徒に対する教育相談体制等の一層の充実に取り組んでいく。
 との答弁がありました。

 このほか、

  • 山口県立大学将来構想の検討中間とりまとめについて
  • 高校生の就職支援について
  • 医師確保に係る県教委の対応について
  • 教員免許更新制廃止後の教員研修について
  • 医療的ケア児への教育支援について
  • 山口松風館高校における多様な学びのニーズへの対応や地域との連携について

 などの発言や要望がありました。

 次に、警察関係では、
 高齢者による交通事故防止対策について、
 近年、交通事故死者数に占める高齢者の比率が高水準で推移しているが、高齢者が関与する交通事故の発生状況や特徴等について伺う。
 また、65歳以上の高齢ドライバーを対象に実施している「交通安全定期診断」の内容や利用実績、反響等について伺う。
 との質問に対し、

 交通事故の発生状況は、過去5年間では、人身事故件数、死者数が減少傾向にある一方、死者数全体に占める高齢者の割合は継続して5割を超えるなど高水準で推移しており、本年においても、11月末時点の交通事故死者29人のうち、高齢者は16人で、全体の55.2パーセントを占めている。
 また、高齢ドライバーによる交通事故の特徴としては、「ブレーキとアクセルの踏み間違い」等の運転操作ミスの割合が高くなり、特に75歳以上では、その傾向が強くなっている。
 このため、交通安全定期診断は、運転に不安がある高齢ドライバーを対象に、県内の22箇所の自動車学校において実車講習を行い、自らの運転の危険性に気付いていただくなど、交通事故防止に資するものである。
 過去5年間における利用者の平均は、コロナ禍により利用者が大幅に減少した令和2年度を除き、年間約700人の方が利用されており、利用された方からは、「運転技能の低下や運転行動の危険性を認識し、今後、注意したい。」などの感想が聞かれ、交通事故抑止に一定の効果が認められることから、今後もあらゆる機会を通じて、交通安全定期診断の積極的な受講勧奨に努めることとしている。
 との答弁がありました。

 このほか、

  • 駐在所の電話撤去に伴う対応について
  • クロスボウの規制に伴う対応について
  • うそ電話詐欺被害の防止に向けた継続的な取組について
  • 児童虐待への対応について
  • 児童相談所に出向する警察官の増員について
  • 列車事故等における凶悪事案への対応について
  • 通学路における交通安全対策について
  • 交通事故発生時における渋滞緩和対策について
  • 優良運転者オンライン講習の概要について
  • 臨時認知機能検査の概要、実施状況について
  • 安全運転相談窓口の利用状況、効果について
  • 年末年始における交通安全対策について
  • シニアカー利用者に対する安全指導について
  • 男性警察職員の育児休業取得状況について
  • 警察職員による交通事故防止の徹底について

 などの発言や要望がありました。

 終わりに、請願について御報告申し上げます。
 本委員会に付託された請願第2号及び第4号については、全員異議なく、「採択すべきもの」と決定いたしました。
 次に、請願第3号については、既に県独自に少人数学級化の取組をしており、県独自での、さらなる少人数学級化は、現時点では国の財政措置が図られていないことから実施は難しいなどの意見があり、採決の結果、賛成少数により、「不採択とすべきもの」と決定いたしました。
 次に、請願第5号について、少人数学級の実現及び複式学級の解消については、財源措置が必要であり、県独自での実施は難しいとの意見、正規の教職員の増員については、国において働き方改革等の観点から、教職員定数の改善を図っているところであり、現時点ではその動向を注視すべきなどの意見、特別教室や体育館へのエアコン設置については、施設整備全体の課題や経常経費の負担増を踏まえ検討する必要があるとの意見があり、採決の結果、賛成少数により、「不採択とすべきもの」と決定いたしました。

 以上をもちまして、本委員会の報告といたします。

審査概要一覧に戻る