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審査の概要(委員長報告)・令和5年9月定例会 文教警察

ページ番号:0222825 更新日:2023年10月6日更新

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令和5年9月定例会

文教警察委員会審査状況

 令和5年10月2日(月曜日)~3日(火曜日) 付託意見書案の審査、所管事項の調査

文教警察委員会委員長報告書

 文教警察委員会を代表いたしまして、本委員会においてなされた所管事項に係る発言のうち、その主なものについて御報告を申し上げます。

 まず、教育関係では、
 県立高校再編整備計画前期実施計画の一部改定素案について、
 柳井・周南地域の5つの高校を対象とした再編統合の背景や、新しい2つの高校で行おうとしている教育は、どのようなものか。
 との質問に対し、

 中学校卒業者数の減少が見込まれ、柳井・周南地域においても、学校の小規模化が進んでいく状況にある中、子供たちに、より質の高い高校教育を提供するため、一定の学校規模の確保を目指した再編整備を進める必要があり、このたびの素案を示した。
 「普通科及び商業に関する学科を設置した高校」では、商学や経済学などに興味を有する普通科の生徒が、商業科目を一部履修できることや、商業科の生徒の大学進学を支援することなど、2つの学科の設置という特色を生かした教育を行っていきたい。
 また、「農業、工業及び家庭に関する学科を設置した高校」では、衣食住にかかわる教科横断的な学習活動など、各学科の専門性を高める教育活動に加えて、学科の枠を超えた教育も充実させたい。
 との答弁がありました。

 また、これに関連して、
○ 学校の特徴的な取組や学習等の新高校への引継ぎについて
○ 地元の方々や保護者等の理解を得るための取組について
○ 県立高校再編整備に伴う生徒への通学支援について
○ 計画策定にあたってのスケジュールについて
○ 県立高校再編整備に係る基準の明確化について
 などの発言や要望がありました。

 次に、教員の働き方改革について、
 山口県学校における働き方改革加速化プランの改訂に向けた、現在の検討状況や今後のスケジュールはどうか。
 また、新たな山口県教育振興基本計画において、教員の働き方改革を、どのように位置づけ、進めていこうとしているのか。
 との質問に対し、

 現在、ワーキング・グループを立ち上げ、現行プランの成果と課題について整理を行っており、今後、改訂の方向性や具体的な取組について、更なる検討を進め、全ての市町教委が参加する働き方改革推進会議等で、様々な意見を聞きながら、今年度中のプラン策定を目指している。
 また、新たな山口県教育振興基本計画では、教員が授業やその準備等の業務に集中できる環境整備を進めていくため、学校における働き方改革の推進を施策の一つに掲げ、ICTを活用した業務改善や、各学校の取組・課題の見える化、保護者・地域等の理解や参画の促進等を図ることとしている。
 との答弁がありました。

 このほか、
○ 教員確保の取組について
○ 部活動の地域移行に向けた取組について
○ 高大連携の取組と県立大学附属高校の設置について
○ 外国にルーツを持つ児童生徒に対する日本語教育について
○ 学校における貸し切りバスの利用について
○ 学校における感染症対策について
○ 全国学力・学習状況調査の結果と今後の対応について
○ 校則の見直しに係る取組について
○ 学校給食に係る業務委託契約の入札手続きについて
 などの発言や要望がありました。

 次に、警察関係では、
 闇バイト対策について、
 闇バイトに巻き込まれるまでの流れは、どのようなもので、闇バイトと分かった時点でどのように対応するべきか。
 また、中高生を含めた若い世代への周知や、関係機関との連携、闇バイトの募集サイトに対する県警察の取組状況等はどうなっているか。
 との質問に対し、

 未成年を含む若者が、借金返済や興味本位などから、SNSを介して、安易な気持ちで闇バイトの募集サイトに投稿し、その後、犯行グループから執拗に犯行に加担するよう迫られ、広域強盗やうそ電話詐欺などの犯罪行為に加担してしまうケースなどがある。
 闇バイトと分かった時点での対応としては、勇気をもって家族や警察に相談することが重要である。
 県警察では、闇バイトに対する若者への周知のため、教育機関と連携した情報モラル教養を、高校から中学校にも拡大して実施している。
 具体的には、高校生が主体となって制作したVR動画を活用した防犯講習や、中学生が主体となって情報モラルに関する意見交換を行うなど、少年自らが考え、実感してもらう教養を行っている。
 募集サイトに対しては、サイバーパトロールを実施し、インターネット上の違法・有害情報の発見及びサイト管理者に対する削除要請を行っている。
 との答弁がありました。

 このほか、
○ 侮辱罪の成立要件等について
○ うそ電話詐欺被害防止対策の推進について
○ サイバー犯罪への対応強化について
○ 県民への分かりやすい情報提供について
○ ウエアラブルカメラの導入について
○ 犯罪被害者への支援について
○ 認知症の行方不明者への対応について
○ 電動キックボードに係る交通違反取締や事故発生状況について
○ 免許更新におけるオンライン講習の実施状況について
○ 可搬式オービスを活用した交通違反取締状況について
○ 県警察官及び警察職員採用試験の応募状況について
○ 県警察における女性の活躍推進について
 などの発言や要望がありました。

 終わりに、本委員会に付託された意見書案第5号については、採決の結果、全員異議なく「可決すべきもの」と決定いたしました。
 
 以上をもちまして、本委員会の報告といたします。


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