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平成30年6月定例会 知事提出議案説明

ページ番号:0025182 更新日:2018年6月20日更新

平成30年6月定例会 議案説明要旨

 本日は、当面処理を要します諸案件につきまして、御審議をお願いするため、お集まりをいただき、厚くお礼を申し上げます。

 まず最初に、一昨日発生した大阪府北部を震源とする地震により、お亡くなりになられました方々に対し、謹んで哀悼の意を表しますとともに、罹災されました方々に心からお見舞いを申し上げます。

 次に、議案の説明に先立ち、御報告申し上げます。
 まず、「新たな総合計画」についてです。
 今後の県政運営の指針となる新たな総合計画の策定については、本年3月、活力創出本部会議において、「活力みなぎる山口県」の実現を基本目標とし、新しい時代を切り拓く「産業維新」「大交流維新」「生活維新」の「3つの維新」への挑戦を基本方針とする策定方針を決定して作業を進め、この度、素案をとりまとめて、お示ししたところです。
 明治改元から150年の節目を迎えた今、まさに明治維新を成し遂げた先人たちのように、本県の未来を変えていく新たな維新に挑戦していくという思いを持って、計画を「やまぐち維新プラン」といたしました。
 このプランでは、産業集積、観光、農林水産資源など、本県の強みや潜在力をしっかりと捉え、時代を勝ち抜く産業力強化や交流を拡げる基盤整備、結婚、妊娠・出産、子育て応援など、基本方針に沿った重点的な施策を19のプロジェクトとして設定し、山口県らしい施策を積極的に展開してまいります。
 また、「産業維新」の取組の核となる産業戦略につきましては、本県の高度技術、産業集積を活かした「戦略的イノベーション」を加速的に展開し、本県経済の持続的成長を図ってまいります。
 このため、これまでの産業戦略推進計画を全面的に見直し、「新たな産業戦略の指針」を策定することとしています。
 この指針では、本県産業の特性や強み、潜在力等を踏まえ、今後重点的に伸ばしていくべき成長分野を明確にした上で、国際競争力の強化に向けたコンビナート連携の促進や地域中核企業の成長・創出支援など、先導的・横断的なプロジェクトを立ち上げ、官民一体となった取組を推進していきたいと考えています。
 これらの計画・指針については、今後、パブリックコメント等を通じて、幅広い県民の皆様の声をいただきますとともに、県議会の皆様方の御意見を十分にお聞きして、実効性あるものとなるよう、精力的に策定を進めてまいります。

 次に、「山口ゆめ花博」についてです。
 明治150年プロジェクトの中核イベントである「山口ゆめ花博」は、開幕まで3か月を切り、大花壇等の会場整備も本格化するなど、開催準備もいよいよ最終段階に入ってまいりました。
 こうした中、本年4月に販売を開始した前売入場券については、販売枚数が30万枚を超えたところですが、目標とする入場者50万人以上の達成に向けて、更なる取組が必要であると考えています。
 このため、県内はもとより、集客の重点エリアと位置づけている広島・福岡をはじめ、全国から多くの方に御来場いただけるよう、広報宣伝活動の一層の強化を図ってまいります。
 また、「みんなで創る花博」の取組についても、県民や各種団体等により、計画を上回る約1,200件のイベントが開催される見込みとなっているほか、ボランティア参加についても延べ5千人を超える応募があるなど、県民参加は着実に進んでおり、開幕に向けて、こうした機運をさらに高めてまいります。
 私は、「山口ゆめ花博」の成果を未来の県づくりへ繋げていくためにも、これを必ず成功させていく決意です。
 今後も、市町や企業、関係団体、県民の皆様とともに全力で取り組んでまいりますので、県議会をはじめ、関係各位の一層の御支援、御協力をお願いいたします。

 次に、イージス・アショアについてです。
 国においては、弾道ミサイル攻撃から我が国を常時・持続的に防護するため、昨年12月、陸上配備型イージス・システム、イージス・アショアの導入を閣議決定し、本年度予算に調査費等を計上するとともに、萩市及び阿武町に所在する陸上自衛隊むつみ演習場と、秋田市にある陸上自衛隊新屋演習場を配備候補地に選定されたところです。
 今月1日、国から県と萩市、阿武町に対して、むつみ演習場を候補地とし、配備に係る適地調査を実施したい旨の説明がありましたが、これに対し、私からは、むつみ演習場を選んだ具体的な根拠等を質すとともに、地元住民の安心・安全への不安が払拭されるよう、国による詳細かつ丁寧な説明を強く要請いたしました。
 また、当日は限られた時間の中、説明や質疑応答の内容に関して、十分な理解までには至らなかったことから、追加説明を求めたい事項等について、両市町と調整の上、8日に国へ文書で照会し、先週15日、国からの回答文書を受領したところであり、現在、その内容を精査しています。
 こうした経緯も踏まえ、国においては、県及び両市町からの要請に応じて、17日から昨日までの3日間にわたり、各市町の議会と住民への説明会を開催されたところです。
 私としては、国の役割と責任に属する防衛政策については、これを尊重する一方で、県民の安心・安全を確保する立場から、言うべきことは言うとの姿勢で、引き続き、萩市、阿武町と緊密に連携しながら、イージス・アショアに関する国の動向に適切に対応してまいります。

 次に、最近の経済情勢についてです。
 我が国経済は、雇用・所得環境の改善が続く中で、緩やかな回復が続くことが期待されていますが、海外経済の不確実性や金融資本市場の変動の影響に留意する必要があるとされています。
 こうした中、政府は、先週15日、「経済財政運営と改革の基本方針2018」を示され、力強い経済成長の実現に向けて、「人づくり革命」と「生産性革命」に最優先で取り組むとともに、働き方改革を推進していくとされています。
 また、県内経済については、緩やかながらも順調に回復しているものの、海外情勢や為替・株価の動向、県内の人手不足が及ぼす影響などを注視する必要があり、私としては、今後の国の対策や経済情勢の動向等を踏まえながら、引き続き、適切に対処していく考えです。

 それでは、提出議案の概要について、御説明申し上げます。

 議案第1号は、平成29年度一般会計補正予算に係る県債について、起債額に対する国の同意等の最終決定に伴い、専決処分により変更したものであり、県議会の承認をお願いするものです。

 議案第2号から議案第4号までは、条例の改正に関するものです。
 議案第2号は、地方税法等の一部改正に伴い、県たばこ税の税率変更等を行うものです。
 議案第3号及び議案第4号は、山口県身体障害者福祉センター及び山口きらら博記念公園に指定管理者制度を導入するため、それぞれ関係条例の一部を改正するものです。

 議案第5号から議案第7号までは、事件議決に関するものであり、
 議案第5号は、公立大学法人山口県立大学の定款を変更することについて、
 議案第6号は、地方独立行政法人山口県立病院機構に係る中期計画の変更を認可することについて、それぞれ県議会の議決をお願いするものです。
 議案第7号は、条例の改正に関する専決処分について、県議会の承認をお願いするものです。

 議案第8号から議案第10号までは、人事案件に関するものであり、
 議案第8号は、人事委員会の委員の選任について、
 議案第9号は、公安委員会の委員の任命について、 議案第10号は、収用委員会の委員及び予備委員の任命について、
 それぞれ県議会の同意をお願いするものです。

 まず、人事委員会委員 小田由紀雄氏は、来る7月16日をもちまして、
 公安委員会委員 倉田惠子氏は、来る7月18日をもちまして、
 また、収用委員会委員 髙松惠子氏、高崎幸恵氏、磯中幸江氏及び同予備委員 田中悟氏は、いずれも7月12日をもちまして、その任期が満了いたします。
 つきましては、後任の委員の選任及び任命を要するのですが、私としては、公安委員会委員には倉田惠子氏、収用委員会委員には髙松惠子氏、高崎幸恵氏、磯中幸江氏及び同予備委員には田中悟氏の再任をお願いするとともに、新たに人事委員会委員には齊藤保夫氏を最適任と考え、ここにお諮りいたします。

 なお、各氏の御経歴は、お手元に配布をいたしました履歴書のとおりです。

 この際、御報告申し上げます。
 平成29年度の一般会計ほか4会計につきましては、繰越計算書を調製いたしましたので、御報告いたします。
 また、工事請負契約の一部を変更すること、訴えの提起をすること、訴訟上の和解をすること、訴え提起前の和解をすること及び交通事故等による損害賠償の額を定めることについては、専決処分により、処理をいたしました。
 また、障害者のための施策に関する基本的な計画の報告及び県が出資等を行っている法人の経営状況を説明する書類につきましては、別添のとおり作成しましたので、提出をいたします。

 以上、提出議案等について、その概要を御説明申し上げました。何とぞよろしく御審議のほど、お願い申し上げます。

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