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審査の概要(委員長報告)・令和6年11月定例会 産業観光

ページ番号:0277836 更新日:2024年12月13日更新

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令和6年11月定例会

産業観光委員会審査状況

 令和6年12月9日(月曜日)~10日(火曜日) 付託議案等の審査、所管事項の調査

産業観光委員会委員長報告書

 産業観光委員会を代表いたしまして、本委員会における議案の審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。
 審査に当たりましては、関係議案及び所管事項全般にわたり、執行部に説明を求め、質疑、検討の結果、議案第1号、第6号及び第21号のうち本委員会所管分並びに議案第12号及び第13号の議案5件については、全員異議なく、いずれも可決すべきものと決定いたしました。
  
 次に、審査の過程における発言のうち、その主なものについて申し上げます。
  
 まず、産業労働部関係では、
 情報系人材の活用による産業振興について、
 県内大学で育成した情報系人材を、県内企業でしっかり確保し、県外への流出を防ぐことが県内産業の振興につながると思うが、活躍の場の創出や県内の企業と大学の連携強化に、今後どのように取り組むのか。
 との質問に対し、
  
 県内産業が持続的に成長・発展していくためには、県内企業の情報系人材の確保・定着による生産性の向上が必要であるが、人材不足が課題となっていることから、県内大学において情報系人材を育成する動きが活発化している。
 こうした動きを、県外からのIT企業等の誘致に最大限活用するとともに、県内中小企業のデジタル化・DX化に対する理解を一層深めることで、県内産業における情報系人材の活躍の場の創出に取り組む。
 また、県内企業と大学とのつながりを強化する観点から、企業において自社のニーズに合う人材を確保するため、大学の特色を理解するとともに、大学においても県内企業が求める人材像などへの理解を深めるため、企業と大学・学生との交流イベントや情報系職種に特化した企業紹介イベントを開催するなど、相互理解の促進に向けた取組を検討していく。
 との答弁がありました。
  
 次に、若者の県内就職・定着の促進について、
 現下の深刻な人手不足において、若者の県外流出の現状をどのように認識しているか。
 また、就職活動が年々早期化しており、県外大手企業に後れをとっていると聞くが、対策について、どのように考えているのか。
 さらに、若者が県内企業の魅力を知らなければ、県外流出に歯止めはかからないと考えるが、今後どのように取り組むのか。
 との質問に対し、
  
 県外への転出は、進学時期に相当する20歳未満や、就職・転職時期に相当する20歳台の、若者の転出超過が顕著となっている。
 このため、県内中小企業が県外大手企業に負けず、人材確保・定着を図ることができるよう、就職活動の早期化への対応等に関するセミナーやインターンシップの具体的な実施方法を検討するワークショップの開催など、早期化する就職活動に対応できる取組を強化していく。
 さらには、小学生の段階から県内企業と触れ合う機会を新たに創出するなど、就職を意識する学年に限らず、より若い年代に対しても県内企業の魅力情報を発信し、若者の県内就職・定着の促進に取り組んでいく。 
 との答弁がありました。
  
 このほか、産業振興関連では、
○ 中小企業電気料金高騰対策支援事業の取組内容等について
○ 周南地域におけるカーボンニュートラルコンビナートの実現について
○ コンビナートのスマート化について
○ 企業立地促進補助金の強化等について
○ 創業関連支援機関との連携促進について
○ 事業承継の推進について
○ 県外の有為な人材による地域資源を活用したビジネスに対する支援について
○ ベトナムへの訪問団の派遣等について
○ やまぐちバンブーミッションの取組内容について
  
 雇用・人材育成関連では、
○ 女性が活躍できる職場環境づくりについて
○ 中小企業における外国人材の確保に向けた支援ニーズ等について
○ 外国人材の確保に向けたビンズン省との合意内容と今後の展開について
○ 県内企業魅力発信事業の取組内容等について
 などの発言や要望がありました。
  
 次に、観光スポーツ文化部関係では、
 デスティネーションキャンペーンに向けた今後の観光プロモーションについて、
 新たに決定したキャッチコピーとロゴマークを、どのように活用しながらプロモーションを展開していくのか。
 また、これまでのプロモーションの取組から得た課題をどのように捉え、今後どのように展開していくのか。
 との質問に対し、
  
 県内各地のDC関連コンテンツを紹介する観光素材集やのぼりなど、あらゆる媒体に活用し、強力にプロモーションを展開していくとともに、民間での活用を促進し、全県へ波及させることで、DCに向けた機運醸成を図っていく。
 また、「おいでませ ふくの国、山口」の下でのプロモーションについては、徐々に周知が進んでいるが、県外はもちろん県内においても周知浸透の途上にあると考えている。
 今後は、万博開催期間中の大阪をはじめとした大都市圏における観光PR等による誘客拡大や、本県の訴求力のある観光資源を生かした県内周遊の促進に取り組んでいく。
 との答弁がありました。
  
 次に、競技力の向上について、
 若い世代のスポーツに取り組む環境を整え、競技力を高めるため、さらなる取組が求められるが、今後の取組の方向性を、どのように考えているのか。
 また、各競技団体は少ないマンパワーの中、強化費も右肩下がりとなっており、大変苦慮していると耳にする。競技力の向上に向けて、予算の確保も必要と考えるが、競技団体の活動を活性化させるため、今後どのように取り組んでいくのか。
 との質問に対し、
  
 県スポーツ協会と連携しながら、ジュニアアスリートの発掘・育成の取組や、有名アスリートによるスポーツ教室の開催等を支援することにより、子どもたちの関心を高め、スポーツに参画する子どもたちの裾野の拡大を図るとともに、クラブチームの設立や練習環境の整備、優秀な指導者の育成など、未来を担うアスリートへの支援を強化していく。
 また、ジュニア世代の育成・強化など、競技団体の取組を支援するとともに、厳しい財政状況の中でも、予算の確保も含め、各競技団体が行う競技力強化に向けた取組をしっかり支援していく。
 との答弁がありました。
  
 このほか、観光振興関連では、
○ 観光施設の受入環境の整備について
○ 宿泊事業者の人材確保に対する支援について
○ アウトドアツーリズムの推進について
○ 観光情報のデジタル化とアクセシビリティ向上に関する取組について
○ 観光物産展の集客に向けた周知について
○ 観光プロモーション活動費の費用対効果等について
○ 地域固有の観光資源の発掘・活用について
  
 交通政策関連では、
○ 韓国への渡航に関する情報提供について
○ 地域公共交通の維持・存続及び活性化について
  
 国際交流関連では、
○ 多文化共生の推進について
○ ベトナム・ビンズン省との交流拡大について
  
 スポーツ推進関連では、
○ 部活動の地域移行について
○ 若い世代へのスポーツ振興について
  
 文化振興関連では、
○ 岩国錦帯橋の世界文化遺産登録への取組について
○ 文化芸術活動への支援について
 などの発言や要望がありました。
  
 終わりに、請願について御報告申し上げます。
 本委員会に付託された請願第1号については、「上関町における中間貯蔵施設について、現在はあくまでも、施設が立地可能かどうか、その調査が行われている段階であり、地元上関町では、建設の是非について判断をされていない状況である。中間貯蔵施設について、様々な意見があるが、立地可能性調査を進めている中国電力においては、地元の意向を踏まえながら、引き続き、丁寧な対応をしていただきたい。いずれにしても、県民の安心・安全の確保の観点から、立地可能性調査の動向を注視している状況に変わりはなく、請願が求めるような意思表明をする状況にはない」との意見があり、採決の結果、賛成なしにより、「不採択とすべきもの」と決定いたしました。
  
 以上をもちまして、本委員会の報告といたします。

 

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