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山口県内の主要な野生鳥獣(カラス)

ページ番号:0022167 更新日:2016年10月28日更新

カラス​ 

 留鳥として日本全国に分布しているカラスとしては、ハシブトガラスとハシボソガラスがいる。秋から冬にかけて市街地周辺の緑地で集団ねぐらを作り、年間を通じて農耕地・市街地に侵入し様々の被害を与えている。

生態

 ハシブトガラスは森林や緑地で繁殖し、嘴が太く額が盛り上がっており、「アー アー」と澄んだ声で鳴き、雑食性で動物の死骸や人間の残飯・昆虫や種子・果実・鳥の卵・雛などを食べる。
 ハシボソガラスは農村内や緑地で繁殖し、嘴はハシブトガラスよりも細く額がなだらかで、「ガアア ガアア」と濁った声で鳴き、雑食性で、ハシブトガラスと同じである。
 2歳から繁殖し、春に夫婦で巣づくりをして卵は3~5個産む。繁殖期になると攻撃的になるので注意が必要となります。
 秋から冬にかけては群で行動することが多く、朝早くから活動する。人の顔を見分けるなど記憶力・学習能力は非常に高い。色を識別し夜目もききますが、臭覚は鈍いようである。

被害と防除

 加害農作物は果樹や穀物で、とくにトウモロコシ・トマト・スイカ・キャベツなどが被害を受けやすい。
 電柱・電線や樹木等がカラスの偵察場所となって、そこから作物への進入路を探ったあと被害を及ぼすので、進入路にとなる場所にテグスや防鳥ネットを設置すると効果的である。
 カラスの防除方法として、天敵の模型・案山子・爆音器などのおどしグッズが設置されますが、こうしたおどしは長期間効果を持続させることができません。おどしによる防除効果を高めるためには、人による見回りや他のおどしグッズを組み合わせるなどの取組みが必要となります。また、効果のないものは、できるだけ早くかたづけて新しいものに交換するなどして、カラスに慣れさせないことが必要である。

被害対策上のポイント

 カラスに限らず、被害対策を講じるためにはその鳥獣の生息状況と生態・被害実態を的確に把握して行うことが大切である。