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山口県地下水位制御システム活用マニュアルを作成しました
山口県では、2005年に地下水位制御システム(以下「FOEAS」)を導入し、疎水材の検討や安定栽培技術等、FOEAS機能を活用した研究を進めてきました。
2019年3月末時点で、35地区549haの整備が図られ、現在も積極的な導入を行っています。
一方、営農面は、水稲に特化した構造的な特徴を有しておりましたが、農業従事者の高齢化等を踏まえ、集落営農法人の設立が進み、土地利用率の向上や複合化の推進、安定生産や計画生産に向けた取組が行われるようになっています。
こうしたなか、FOEASの給排水機能を活用した作物栽培に適した条件を付与し、収益性の向上に寄与することは喫緊の課題であることから、各種作物に対する技術や輪作体系の確立に向けた試験を実施し、FOEASを使いこなすための一定の知見をとりまとめてマニュアルとしました。