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テトラサイクリン系物質の指定取消しについて
飼料販売業者及び畜産農家の皆様へ
~飼料添加物「テトラサイクリン系物質」の指定取消しについて~
抗菌性飼料添加物と薬剤耐性問題
薬剤耐性菌(抗菌剤が効かない細菌)は、抗菌剤の使いすぎなどにより増加し、人や動物の治療を困難にします。
抗菌剤は動物用医薬品のほか、家畜の増体や飼料効率の向上のために飼料に混ぜて与える飼料添加物として使用されていますが、家畜への抗菌剤の使用により増加した薬剤耐性菌は、家畜の治療を困難にするだけでなく、畜産物等を介して、人の感染症の治療を困難にすることが懸念されています。
このため、飼料添加物としての抗菌剤についても、できるだけ限定的にするとともに、人の健康に悪影響を及ぼすおそれのあるものは使わないことが重要です。
飼料添加物「テトラサイクリン系物質」の指定取り消し
現在、「アルキルトリメチルアンモニウムカルシウムオキシテトラサイクリン」及び「クロルテトラサイクリン」(以下「テトラサイクリン系物質」という。)は「飼料が含有している栄養成分の有効な利用の促進」を目的に使用される飼料添加物として指定されていますが、この度、食品安全委員会はテトラサイクリン系物質の飼料添加物としての利用は、人の健康に悪影響を及ぼすおそれがあると評価しました。これを受けて農林水産省は、令和元年12月27日をもって、テトラサイクリン系物質の飼料添加物としての指定を取消し、使用を禁止することとしました。使用禁止以降、テトラサイクリン系物質を飼料添加物として含有する飼料を販売・使用すると飼料安全法違反となりますのでご注意ください。
リーフレット
農林水産省が配布しているリーフレットです。情報伝達等にご活用ください。