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水産部
関係機関と連携し、新規就業者の確保・定着に努め、収益性向上に向けた取組を支援するため、漁業者グループによる中核経営体を組織し、漁家経営の安定を図っていきます。
新たな資源管理の枠組みのもと、生産性の向上に向けた取組を支援するとともに養殖業の振興(新興)や、需要ある魚種等の種苗放流の実施により生産力の向上を図ります。
1 成長を支える多様な人材や中核経営体の確保・育成
(1) 地域をけん引する中核経営体の育成と経営基盤の強化
- 共同経営化等による経営の効率化を促進します。
- 共同経営化を促進し、施設整備等の取組を進めて経営基盤の強化を推進します。
合同会社 大兵食品
(加工施設) (ミナトのミーツ2023出店)
(2) 漁業新規就業者の確保・定着
- 新規就業者の募集から研修、就業、定着までの一貫した支援体制を構築し、新規漁業就業者を確保するとともに、就業後の収入安定化対策等を実施し、漁業や地域への定着を 推進します。
(山口県漁業就業支援フェア) (長期漁業研修に係るヒアリング)
2 需要の変化に対応した持続可能な生産供給体制の確立
(1) 水産資源の適切な管理による漁業生産力の向上
- 改正漁業法に基づく「新たな資源管理」の枠組みの中で、水産資源の管理強化を進めるため、研究機関と協力して資源量の把握に努めます。
- 計画的で実効性のある資源管理のもと、生産性の向上に向けた取組を支援するとともに養殖業等の振興(新興)により、生産力の向上を図ります。
- 地先から沿岸・沖合の漁場特性に応じた資源管理と合わせて、需要ある魚種等の種苗放流の実施により生産拡大を推進します。
(キジハタ種苗) (シロアマダイ種苗)
(2) 防疫体制の強化
- コイヘルペスウイルス病など特定疾病の発生予防及びまん延防止対策を徹底します。
- 赤潮、貝毒などによる漁業被害の未然防止のため、定期的な監視と迅速な情報発信を実施します。
(赤潮の発生した海岸と有害プランクトン)
(3) カーボンニュートラルに貢献する持続可能な農林水産業の推進
- 温室効果ガスの吸収源として、ブルーカーボン生態系である藻場の造成を促進します。
(岩礁に生えたノコギリモク)
3 産地の維持・拡大に向けた基盤整備・防災力強化
(1) 生産性を高める基盤整備
- キジハタ等の対象水産資源の生態に即した漁場整備により、水産資源の維持増大の取組を支援します。
- 整備した水産公共施設が将来に亘ってその機能が発揮できるよう長寿命化を推進します。
(キジハタ増殖礁の設置)