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“林業の低コスト化研修(列状間伐普及研修)”を開催しました
令和6年9月12日、美祢市美東町大田において、林業の低コスト化研修(列状間伐普及研修)を実施しました。
この研修は、美祢地域では一般に定性間伐※1が行われていますが、令和5年度から美祢市有林で列状間伐※2を取り入れるなど、今後は施業の低コスト化が求められており、列状間伐も選択肢に入ってくること等から、管内林業従事者の低コスト化の意識醸成を図り、列状間伐への理解を深めるために実施したものです。
当日は、森林組合職員や指導林業士など林業従事者40名の参加がありました。
はじめに桂岩ふれあいセンターにおいて、林業の低コスト化や岩波地区の取組として整備計画の概要、列状間伐実施の経緯や施業内容、ドローン写真による伐採列等について、説明を行いました。
その後、現地へ移動し、列状間伐から8年経った施業地を視察し、以前の列状間伐の伐採列に対して、新たに斜め45度に交差する列状間伐を行うための伐採列選定の検討を行いました。
参加者は列状間伐実施から8年目の林内の確認や、次回伐採列の検討等の説明に聞き入っていました。
美祢地域では、低コスト化に繋がる取組として、複数の事業体が連携し収益向上を目指す、新たな林業経営モデル「やまぐちフォレストJV」の構築を令和6年度から取り組んでおり、様々な取り組みを通じて、収益向上を目指していきます。
※1 定性間伐とは、立木の形質・形状や隣接木との関係を現地で確認しながら伐採木を単木的に選定する間伐方法。
※2 列状間伐とは、定量間伐の一種で、形質等に関係なく伐採列の全ての立木を伐る間伐の方法で、伐採木の選定に要する時間を短縮できる。
岩波地区の取組の説明 列状間伐施行地
伐採列の選定方法の説明 列状間伐施行地の林内の様子