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平成27年9月県議会定例会知事議案説明要旨

ページ番号:0012111 更新日:2015年9月18日更新

はじめに

本日は、平成27年度一般会計補正予算その他の諸案件につきまして、御審議をお願いするため、お集まりをいただき、厚くお礼を申し上げます。

まず最初に、先週末に関東及び東北地方に甚大な被害をもたらした豪雨災害により、お亡くなりになられました方々に対し、謹んで哀悼の意を表しますとともに、罹災されました方々には心からお見舞いを申し上げます。

次に、議案の説明に先立ち、御報告申し上げます。
まず、地方創生についてです。
県政の最重要課題である人口減少を克服し、将来にわたって成長する力を取り戻していくために、私は、山口県発の地方創生を目指し、本県人口の将来展望を示す「山口県人口ビジョン」と、取り組むべき施策の方向性を示す「山口県まち・ひと・しごと創生総合戦略」の策定を進めてまいりました。
この度、取りまとめた総合戦略の最終案では、人口減少に歯止めをかけるための新たな数値目標を設定するとともに、アクションプランに即し、また、国の政策とも呼応しながら、実効ある取組を重点的に盛り込んだところです。
私は、県議会をはじめ、県民や市町、県内各界各層と課題意識を共有し、一体となって総合戦略を力強く進めることにより、人口の社会減の流れを断ち切り、少子化の流れを変え、県づくりの基本目標である「活力みなぎる山口県」の実現につなげてまいりたいと考えています。

次に、世界スカウトジャンボリーについてです。
皇太子殿下の御臨席を仰ぎ、7月28日から12日間、山口市阿知須きらら浜を主会場に開催されました「第23回世界スカウトジャンボリー」は、155の国と地域から約3万4千人のボーイスカウトが参加され、日本の和の文化や本県のおもてなしの心を国内外の青少年に伝える貴重な機会となり、成功のうちに幕を閉じました。
また、大会期間中に開催した県主催の国際交流イベント「やまぐちジャンボリーフェスタ」も、国内外から多数の御来場を頂き、県民の皆様とスカウトとの国際交流を促進し、本県の多彩な魅力を発信する大きな舞台となりました。
私は、県内全市町での地域プログラムの実施や、語学ボランティアの活躍などにより、「県民の力」、「地域の力」が遺憾なく発揮され、交流に携わった全ての県民の皆様はもとより、県にとりましても、将来に向けての大きな財産になったものと確信しています。
ここに改めて、県議会をはじめ、格別の御支援、御協力を頂きました多くの皆様方に対し、厚くお礼を申し上げます。

次に、全国健康福祉祭やまぐち大会についてです。
世界スカウトジャンボリーに引き続き、10月17日から20日まで、高齢者を中心とするスポーツと文化、健康と福祉の祭典「第28回全国健康福祉祭やまぐち大会・ねんりんピックおいでませ!山口2015」を開催いたします。
大会の開催準備に当たっては、「おいでませ!元気な笑顔 ゆめ舞台」のテーマの下、県民一丸となった心のこもったおもてなしで参加者の皆様方をお迎えすべく、万全の体制で諸準備を進めてまいりました。
私は、この大会が、「高齢者が活躍できる地域社会」の実現を図る上で、大きな契機となるものと期待しておりますので、大会の成功に向け、引き続き、県議会をはじめ、関係各位の一層の御支援、御協力をお願いいたします。

次に、最近の経済情勢についてです。
我が国経済は、このところ改善のテンポにばらつきもみられるものの、緩やかな回復基調が続いているとされています。
そうした中、中国経済の減速等を起因として、先行きに対する不透明感を増しており、我が国は、現在、不安定な為替や株価の変動等に見舞われています。
本県においても、原油価格の下落等を背景とした税収動向への影響が懸念されているところであり、私としては、このような経済情勢や国の対応等を十分に注視しながら、今後の財政運営に当たっていかなければならないと考えています。

それでは、提出議案の概要について、御説明申し上げます。

平成27年度補正予算等

議案第1号は、平成27年度一般会計補正予算です。
今回の補正予算は、当面緊急を要する経費について、所要の補正を行うものであり、その補正総額は、10億7,600万円、補正後の予算規模は、7,091億2,600万円となっています。
その内容としては、まず、本年度当初予算で設置した「岩国・和木・大島地域まちづくり基金」を活用し、関係地域の発展に資する振興策等を実施することとし、5億400万円を計上しています。
また、法人関係税に係る県税還付金について、5億円を追加計上するとともに、地域産業の人材ニーズを掘り起こし、成長を支える人材のUJIターンを促進するため、「プロフェッショナル人材戦略拠点」を整備することとし、2,700万円を計上しています。
さらには、県内で増加している高齢消費者の被害防止に向けた対策の強化を図るとともに、平成28年度以降の早期の国際定期便誘致に向け、国際定期チャーター便増便の運航支援を行うほか、今後のへき地医療を担う総合診療専門医の養成を促進することとし、所要の予算を計上しています。
一方、歳入予算については、歳出との関連において、国庫支出金4,800万円、繰入金5億800万円を追加するほか、所要の一般財源については、繰越金5億2,000万円をもって措置しています。

議案第2号は、平成27年度の県が行う建設事業に要する経費に関し、市町が負担すべき金額を定めることについて、地方財政法等の規定により、県議会の議決をお願いするものです。

条例、事件議決

議案第3号及び議案第4号は、いずれも条例の一部を改正するものであり、山口県海岸漂着物地域対策推進基金の廃止等を行うものです。

議案第5号から議案第13号までは、事件議決に関するものです。
議案第5号は、工事の請負契約の締結について、
議案第6号は、物品の買入れについて、
議案第7号は、訴訟上の和解をすることについて、
議案第8号及び議案第9号は、平成26年度の企業会計の利益の処分等について、
それぞれ県議会の議決をお願いするものです。
議案第10号は、平成26年度山口県歳入歳出諸決算について、県議会の認定をお願いするものです。
なお、当該決算に係る主要な施策の成果並びに基金の運用状況についても、併せて説明書を提出しています。
議案第11号及び議案第12号は、平成26年度の企業会計の決算について、地方公営企業法の規定に基づき、それぞれ県議会の認定をお願いするものです。
議案第13号は、人事案件に関するものであり、監査委員の選任について、県議会の同意をお願いするものです。
監査委員 神田忠二郎氏は、来る10月3日をもちまして、その任期が満了いたします。
つきましては、後任の委員の選任を要するのでありますが、私としては、小田正幸氏を最適任と考え、ここにお諮りいたします。
なお、同氏の御経歴は、お手元に配布しました履歴書のとおりです。

その他

この際、御報告を申し上げます。
工事請負契約の一部を変更すること、訴えの提起をすること及び交通事故による損害賠償の額を定めることについては、専決処分により、処理をいたしました。
また、地方独立行政法人法に基づく業務の実績に関する評価結果等の報告、平成26年度の決算に係る健全化判断比率及び公営企業の資金不足比率の報告、中山間地域振興条例ほか6条例に基づくそれぞれの年次報告並びに県が出資等を行っております法人の経営状況を説明する書類については、別添のとおり作成しましたので、提出をいたします。

以上、提出議案等について、その概要を御説明申し上げました。何とぞよろしく御審議のほど、お願い申し上げます。