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平成20年6月県議会定例会知事議案説明

ページ番号:0012136 更新日:2008年6月18日更新

本日は、平成20年度一般会計補正予算その他の諸案件につきまして、御審議をお願いするため、お集まりをいただき、厚くお礼を申し上げます。

まず最初に、先週14日に発生した岩手・宮城内陸地震により、お亡くなりになられました方々に対しまして、謹んで哀悼の意を表しますとともに、罹災されました方々に心からお見舞いを申し上げる次第であります。

次に、議案の説明に先立ち、御報告を申し上げます。
まず、第19回全国「みどりの愛護」のつどいについてであります。
去る4月19日、皇太子殿下の御臨席を仰ぎ、維新百年記念公園で開催いたしました第19回全国「みどりの愛護」のつどいは、県内外における緑化推進等の熱意ある取組みとこれを支えておられる方々の、緑を守り、育て、親しむ心が、多くの参加者に深い感動を与え、盛会のうちに無事終了いたしました。
ここに改めて、県議会をはじめ、格別の御支援、御協力をいただきました多くの皆様方に対し、厚くお礼を申し上げます。
今後は、今回のつどいを契機として、県民総参加による、緑豊かな潤いのある環境づくりを一層推進し、本県の住み良さの向上につなげてまいりたいと考えております。

次に、最近の経済情勢についてであります。
我が国経済の動向につきましては、輸出、生産はこのところ弱含んでおり、企業収益は減少し、設備投資もおおむね横ばいとなっており、また、雇用情勢は厳しさが残る中で改善に足踏みがみられ、個人消費もおおむね横ばいとなっているなど、景気回復は足踏み状態にあるものの、このところ一部に弱い動きがみられるとされております。
一方、県内経済につきましては、輸出は全体としては高水準で推移し、設備投資も堅調に推移しておりますが、生産は全体としては高水準ながら、横ばい圏内の動きとなっており、また、雇用情勢はおおむね横ばいであるものの、個人消費に弱さが目立ってきているなど、県内景気は、一部に弱い動きがみられ、このところ回復のテンポが緩やかになっております。こうした中、中小企業の景況は、回復に向けた動きが弱まっており、引き続き厳しいものがあります。
このような状況の背景には、最近における原油価格のさらなる高騰など、経済情勢の急激な変化があります。これに対し、県といたしましては、影響を受ける中小企業者や農業者、漁業者を対象に、経営の安定に必要な資金を低利で融資するなど、緊急の対策を実施しているところであります。
私としては、引き続き、景気の動向等を十分注視しながら、適切に対処していきたいと考えております。

それでは、提出議案の概要につきまして、御説明を申し上げます。

議案第1号は、平成20年度一般会計補正予算でありまして、年度を越える工事の一括契約を行うため、債務負担行為を設定するものであります。
議案第2号は、平成19年度一般会計予算に係る県債につきまして、起債額に対する国の同意等の最終決定に伴い、専決処分により変更をいたしたものでありまして、県議会の承認をお願いするものであります。

議案第3号から議案第11号までは、条例の制定及び改正に関するものであります。
議案第3号は、山口県大島防災センターを設置し、その管理業務に指定管理者制度を導入することに伴い、必要な事項を定めるため、条例を制定するものであります。
議案第4号から議案第11号までは、条例の一部を改正するものでありまして、
議案第4号は、株式会社日本政策金融公庫法の施行に伴い、関係条項を整備するため、
議案第5号は、社会福祉士及び介護福祉士法の一部改正等に伴い、介護福祉士修学資金の返還債務の免除について、関係条項を整備するため、
議案第6号は、地方法人特別税の創設等に伴い、法人事業税の税率の引下げ等を行うため、
議案第7号は、中心市街地活性化法に基づく不動産取得税の特例措置を延長するため、
議案第8号は、新たに追加された手続きに係る手数料を定めるため、
議案第9号は、県外産業廃棄物の県内への搬入、処分等について、事務手続の追加等を行うため、
議案第10号は、国に準じ、山口宇部空港の着陸料等の取扱いを変更するため、
議案第11号は、山陽小野田市における住居表示の実施に伴い、警察署の管轄区域の整備を行うため、
それぞれ関係条例の一部を改正するものであります。

議案第12号から議案第17号までは、事件議決に関するものであります。
議案第12号及び議案第13号は、工事の請負契約の締結について、それぞれ県議会の議決をお願いするものであります。
議案第14号から議案第16号までは、条例の改正に関する専決処分について、それぞれ県議会の承認をお願いするものであります。
議案第17号は、人事案件に関するものでありまして、公安委員会の委員の任命について、県議会の同意をお願いするものであります。
公安委員会委員 神田亨氏は、来る7月25日をもちまして、その任期が満了いたします。
ここに、同氏の御在任中の御労苦に感謝をいたしますとともに、その御功績に対し、深く敬意を表するものであります。
つきましては、後任の委員の任命を要するのでありますが、私といたしましては、高潔な人格、豊富な知識、経験等を考慮いたしまして、光井一彦氏を最適任と考え、ここにお諮りする次第であります。
なお、同氏の御経歴は、お手元に配付をいたしました履歴書のとおりであります。

この際、御報告を申し上げます。
平成19年度の一般会計ほか4会計につきまして、繰越計算書を調製いたしましたので、御報告をいたします。
また、訴訟上の和解をすること及び交通事故による損害賠償の額を定めることにつきましては、専決処分により、処理をいたしました。
また、県が出資等を行っている法人の経営状況を説明する書類につきましては、別添のとおり作成をいたしましたので、提出をいたします。

以上、提出議案等につきまして、その概要を御説明申し上げました。何とぞよろしく御審議のほど、お願いを申し上げます。

この機会をお借りいたしまして、来るべき知事選挙に向けた私の決意を改めて申し上げさせていただきます。
私が知事に就任いたしました平成8年以降、県政を取り巻く環境は、景気の長期低迷や少子・高齢化の進行、あるいは地方分権の進展など、20世紀から21世紀への時代の変革期にあって、様々に、そして大きく変化してまいりました。
こうした諸情勢を踏まえながら、私は、知事就任以来、「しっかり聞いて しっかり実行」をモットーに、「県民が主役となる県政」、「市町村とともに歩む県政」の基本姿勢の下、山口県の将来を見据えた新しい県づくりに全力で取り組んでまいりました。大変厳しい財政環境にありましても、県政運営の指針である「やまぐち未来デザイン21」に基づき、五次にわたる具体的な実行計画に沿って、各種の構想やプロジェクト等を着実に推進してきたところであります。
私は、これらの取組みにより、県政の各分野、各地域において、本県の多様な特性を活かし、地方分権時代を生き抜く「新しい山口県」の発展基盤を築くとともに、とりわけ、山口きらら博、国民文化祭の開催等を通じて、県づくりの原動力となる県民力、地域力を確実に高めることができたものと考えております。
また、持続可能な行財政基盤を構築するため、県政集中改革にも取り組み、定員管理の着実な実施や、県債残高の減少に見通しを立てるなど、一定の成果を挙げてまいりました。
これも、ひとえに議員各位の御指導と御支援、また、県民の皆様の御理解と御協力のお陰であり、ここに改めて、心から感謝を申し上げる次第であります。
さて、県政を取り巻く環境は、本格的な人口減少社会の到来や、少子・高齢化に伴う社会保障費の増大、あるいは、第二期地方分権改革の実施や道州制に向けた動きなど、今後、さらに大きく変化しようとしております。
このような中で、山口県が、将来にわたり、地域としての確かな存在感を主張し続けるためには、これまで築き上げてきた基盤の上に立って、現在進めている「住み良さ日本一の元気県づくり」を加速化し、県政の発展基盤をより一層強固なものとしていくことが必要であります。
また、時代の流れをしっかりと見据え、確かな未来を築いていくためには、これからの山口県のあるべき姿と進むべき道も、明らかにしなければなりません。
そして私は、これらの成果を確実に次代へ継承することが私の責務と考え、そのためには、デザイン21の総仕上げを行うことが重要であると確信し、今夏の知事選挙への立候補を表明させていただいたところであります。
私は、暮らしの安心・安全基盤の強化、次代を担う子どもたちの育成、さらには、新たな県政集中改革の推進など、これからの県づくりに求められる政策課題に積極果敢に取り組み、「住み良さ日本一の元気県」の実現に邁進してまいる決意でありますので、議員各位をはじめ、県民の皆様のさらなる御指導、御支援を、切にお願い申し上げる次第であります。