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平成23年5月県議会臨時会知事議案説明

ページ番号:0012149 更新日:2011年5月12日更新

 先の県議会議員選挙におきまして、御当選をされました議員各位をお迎えしての初の県議会の開会に当たり、まず皆様方の御当選を心からお祝い申し上げますとともに、今後の県勢発展のため、格別の御指導と御協力を賜りますよう、切にお願いを申し上げます。

 議案の説明に先立ち、「東日本大震災」への対応状況につきまして、御報告を申し上げます。

 この度の震災は、地震そのものによる被害に加え、津波や原子力発電所事故など多岐にわたる甚大な被害をもたらし、被害地域は東北地方を中心に広範囲に及び、死者・行方不明者は2万4千人を超えるなど、戦後最大の震災となっております。

 ここに改めて、お亡くなりになられました方々に対し、謹んで哀悼の意を表しますとともに、罹災されました皆様方に心からお見舞いを申し上げる次第であります。

 本県といたしましては、発災後直ちに、国からの要請に基づいて、警察・消防関係の緊急援助隊や災害派遣医療チーム等を被災地に派遣し、現地での救助・救出活動に当たるとともに、県民の皆様の御協力も得ながら、多くの救援物資の提供を続けてまいりました。

 また、被災地のマンパワーが絶対的に不足している状況に鑑み、医療や土木関係の技術職員だけでなく、避難所の運営業務等に当たる事務職員をいち早く派遣するとともに、被災された方々を本県に受け入れるための体制整備に取り組むなど、人的・物的両面からでき得る限りの支援を行ってきたところであります。

 震災の発生から2ヶ月を経過し、本格的な復旧・復興対策も始まっておりますが、その完了までには相当の期間を要すると見込まれますことから、引き続き、全国知事会等と連携を図りながら、被災地の実情に即した最大限の支援に努めていきたいと考えております。

 一方、本県の防災対策につきましては、これまでの想定を遙かに超えたこの度の震災を教訓として、大規模な自然災害から県民の尊い生命やかけがえのない財産をどのようにして守るかを、改めて検証しなければならないと考えております。

 このため、今後、専門家等で構成する委員会を設置し、緊急物資の搬送や人材派遣システムの構築、地震・津波への対策等について、検証・検討を行うとともに、その結果を踏まえて地域防災計画を改定し、防災対策の一層の強化に取り組んでまいる考えであります。

 また、この秋に開催いたします「おいでませ!山口国体・山口大会」につきましても、今回の震災を踏まえ、戦後復興の中で始まった国体の原点に立ち返り、被災地はもとより全国に向けて、勇気と希望、そして元気を送る大会となるよう、開催をしたいと考えております。

 このため、先般、大会の共催者である国及び日本体育協会等に対し、大会名に東日本大震災の復興を支援する趣旨の冠称を付し、「たちあがれ!東北 がんばろう!日本」を合い言葉とすることや、被災地選手団の参加経費の支援など、4項目の提案を行ったところであり、今後、これらの実施に向けて、共催者との連携・協議をさらに進めていくこととしております。

 それでは、今回提出をいたしました諸議案につきまして、その概要を御説明申し上げます。

 提出議案は、いずれも専決処分により処理をいたしたものであり、今回その御承認をお願いするものであります。

 議案第1号は、平成22年度一般会計補正予算でありまして、起債額に係る国の同意等の最終決定に伴い、県債の変更をいたしたものであります。

 議案第2号は、地方独立行政法人山口県立病院機構が本年4月1日に設立され業務を開始するに当たり、これに係る中期計画の認可をいたしたものであります。

 このほか、交通事故による損害賠償の額を定めることにつきましては、専決処分により処理をいたしましたので、御報告を申し上げます。

 以上、提出議案につきまして、その概要を御説明申し上げました。何とぞよろしく御審議のほど、お願いを申し上げます。