ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織で探す > 総合企画部 > 政策企画課 > おいでませ知事室 水中ロボット産業の振興に向けて

本文

おいでませ知事室 水中ロボット産業の振興に向けて

ページ番号:0100292 更新日:2021年9月15日更新

 皆さんこんにちは。村岡嗣政です。

 9月に入り、秋の涼しい季節がやってきました。これからは、日中と朝晩の気温差が大きくなりますし、夏場の疲れが出やすい時期を迎えますので、体調管理にはくれぐれもお気をつけください。

 さて、新型コロナウイルスについては、デルタ株の影響による全国的な感染拡大が続いており、本県でも、先月初めて、新規感染者数が100名を超える日が出るなど、これまでにない感染急増を経験しました。

 そのため、県では、「デルタ株感染拡大防止集中対策」として、県民の皆様に、県外との往来の自粛や外出機会の半減をお願いするとともに、先月30日からは、飲食店等に営業時間の短縮も要請するなど、感染拡大防止に取り組んできたところです。

 お陰を持ちまして、9月に入ってからは、感染状況に改善の傾向が出てきており、皆様の御協力に、改めて感謝申し上げます。

 しかし、重症・中等症の患者数は高止まりしており、依然として医療提供体制に大きな負担がかかっています。

 また、今月後半には「シルバーウィーク」が控えており、県内での人流の拡大や、緊急事態宣言が発令されている福岡県や広島県など県外からの流入によって、感染の再拡大を招くことのないよう、それまでの間は強い警戒を維持し、感染をしっかりと抑え込んでいかなければなりません。

 このため、集中対策の取組を9月26日まで継続することといたしました。県民の皆様、飲食店をはじめ事業者の皆様には、引き続き御苦労をおかけしますが、どうか今しばらくの御理解と御協力をお願いいたします。

 こうした中、去る9月1日に、岩国市において、「防衛装備庁艦艇装備研究所岩国海洋環境試験評価サテライト」が業務を開始しました。この施設は、東京一極集中を是正し、地方への新しい人の流れをつくるため、本県と岩国市が一緒に誘致に取り組んできたものであり、こうして無事に開所されたことを大変うれしく思っています。

 施設の中には、縦が35メートル、横が30メートルで、11メートルの深さを持つ国内最大規模の大型水槽が設置されており、今後、この施設を使って、水中無人機に関する研究や試験評価などが行われると聞いています。

 また、海洋環境の調査や水中構造物の維持管理など水中に関わる分野は、これからの発展が大いに期待されており、私としては、この施設の民間利用を促進し、水中ロボット産業という新たな分野の振興を図っていきたいと考えています。

 水中ロボットには、動力や制御装置、センサー、通信機器など、県内のものづくり企業が持っている技術を活かすことができます。企業の皆様には、今後のデジタル化の取組を通じて、ものづくりの技術とデジタル技術を巧みに融合させ、新たな分野に積極果敢にチャレンジしていただくことを大いに期待しています。

 県としては、引き続き防衛省や岩国市、県内企業や研究機関等としっかり連携しながら、この施設の立地を活かして、新たな産業イノベーションの創出や企業誘致による雇用の場づくりなどを支援し、地域経済の活性化につなげてまいります。

防衛装備庁艦艇装備研究所岩国海洋環境試験評価サテライト発足式

水槽の写真