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知事発言集・平成28年公務始め式 知事訓示

ページ番号:0011280 更新日:2016年1月4日更新

 皆さん、明けましておめでとうございます。
 この年末年始の休みには、十分、鋭気を養われて、そして今日を迎えられたことというふうに思います。

 公務の始めにあたりまして、私から、今後の県政運営に関しての考えを述べたいと思います。

 我が国が本格的な人口減少社会に突入をして、今、日本のこの将来を左右する極めて重要な岐路に我が国は立っているというふうに思っています。その中で本県としても、人口減少問題に真正面から向き合って、様々な課題を克服をし、将来にわたって元気な山口県を創っていく必要があります。そのためには、県内に人をとどめ、そして呼び込んでいけるように、雇用の場を創出をし、そしてまた、若い世代の希望を叶えられるように、先駆的な取組を進めて、確かな成果を上げていかなければなりません。
 人口減少の克服や本県の活力の創出に向けまして、昨年の10月に総合戦略を策定をしましたけれども、今年はその取組を本格的に始動させていく大変重要な年であります。
 また、チャレンジプランにつきましても、計画期間の後半となってまいります。これまでの取組の成果の上に立って、早期に、そしてまた目に見える形で、施策の効果が発揮されるように、一層の取組の強化が必要となります。

 これから新年度の予算編成が佳境を迎えてまいります。220億円の財源不足がある、そういう大変厳しい財政状況の中にありますけれども、チャレンジプランや総合戦略の着実な推進を図っていくために、実効ある事業を構築をしていかなければなりません。
 特に総合戦略では、人口減少の克服に向けまして、5年間で若年者6000人の雇用の場の創出や、転出超過の半減、また合計特殊出生率を1.65へ向上させるということなどを目標に掲げて、その達成に向けて、今なすべきことに全力を挙げて取り組む必要があります。
 予算編成に当たっては、そうした観点から、特に強化すべき施策や国の政策とも呼応した重点的に進めるべき取組を「施策重点化方針」として示しました。職員の皆さんには、現場重視・成果重視・スピード重視の3つを基本に、これまでの取組の成果や新たな課題を検証して、見直と改善を進めながら、総力を結集をして予算編成を行い、効果的な施策の構築とその推進に当たっていただくようにお願いします。
 また、年末に発表されました国の補正予算案では、地方に向けました1000億円の「地方創生加速化交付金」が計上されました。また、国の平成28年度当初予算案においても、事業費ベースで2000億円の「地方創生推進交付金」が新たに創設をされています。
 これらも積極的に活用して、本県の地方創生の加速化や更なる深化を図っていけるように、国の情報の積極的な収集に努めて、その内容をしっかりと把握をした上で、アイディアを絞って、本県の強みとそして特性を活かした先駆性のある事業の構築に取り組んでいただきたいと思います。

 今年は、昨年の大河ドラマ「花燃ゆ」ですとか明治日本の産業革命遺産の世界遺産登録など、本県への関心の高まりを追い風にして、本県が誇るべき多くの魅力をさらに高めて、広く国内外に発信をしていくとともに、新たな活力の創出につながる取組を、全庁を挙げてですね、力強く進めることによって、本県が大きく飛躍する年にしていきたいというふうに考えています。
 職員の皆さんには、予算面、あるいは人員面でも大変厳しい状況にあると思いますけれども、前例にとらわれず、過去の手法にこだわらない、新鮮で柔軟な発想や手法で、真に実効性のある施策をしっかりと取り組んでいただきたいというふうに思います。
 「活力みなぎる山口県」の実現に向けて、施策の構築とその力強い推進、これに積極的また果敢に取り組んでいただくように、重ねてお願いをいたしまして、わたくしの年頭の訓示といたします。

 今年も一緒に頑張りましょう。よろしくお願いします。