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知事発言集・令和2年公務始め式・知事訓示

ページ番号:0011311 更新日:2020年1月6日更新

 皆さん、明けましておめでとうございます。
 今回は9連休でした。特段対処すべき大きな事案もありませんでしたので、皆さんゆっくりとリフレッシュできたのではないかと思います。英気を養われたと思いますので、ぜひ今年一年、しっかりと県政のために力を発揮していただきたいと思います。

 「令和」として初めての新年を迎え、私も、この新しい「令和」の時代における県づくりをしっかりと進めていかなければならない、そうした決意を新たにしたところです。
 昨年は、ラグビーワールドカップが開催され、国全体が大いに盛り上がりましたけれども、今年は、いよいよ東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。ぜひ、我が国が世界に向けて、いろいろな意味で羽ばたく、そうした素晴らしい年になることを期待しています。

 県政におきましても、新しい時代を迎えまして、「やまぐち維新プラン」に掲げる「3つの維新」への挑戦を重ね、県民の皆様に目に見える成果をしっかりと挙げていかなければならないと考えています。
 本県におきましては、若者を中心に県外への人口流出が続いており、合計特殊出生率も伸び悩むなど、県政の最重要課題である人口減少に歯止めがかからない大変厳しい状況でありますが、その一方でSociety5.0や人生100年時代の到来、私たちを取り巻く環境はめまぐるしく変化している、これまでにないスピードで大きく社会全体が変わっている状況にあります。
 こうした中においては、課題の克服に向けて、時代の変化を機敏に捉え、そして、チャンスをしっかりと掴んで、新しい取組に果敢に挑戦していく必要があります。
 現在策定を進めている、地方創生の第2期総合戦略においては、これまで進めてきた基本的な方向性を維持しながら、新たな視点を盛り込んで取組をさらに強化していきたいと思います。
 まず、社会減の流れを断ち切るため、次世代産業の育成や企業誘致の推進、中小企業の成長や創業の支援、元気な農林水産業の育成、地域の資源をしっかりと活用した観光の振興など、産業の活力を高めることにより、若者や女性にとって魅力ある雇用の場を創出していく、これを目指していくとともに、「関係人口」の創出や拡大など、本県への移住や還流を促進する取組を進めていきます。
 次に、少子化の流れを変えるために、結婚から妊娠・出産・子育てまで切れ目のない支援により、社会全体で子育てを支える環境づくりを進め、またM字カーブの解消に向けた女性の就業支援の強化などワーク・ライフ・バランスを実現する働き方改革を進めていきます。
 さらに、住みよい地域社会を創るために、「やまぐち元気生活圏」の形成による活力ある中山間地域づくり、また医療や介護、交通など地域生活を支えるサービスの確保を図り、安心して生活できる、そして、誰もがいきいきと活躍できる地域社会を実現してまいります。
 皆さんには、これから行う取組が、本県の人口減少をはじめ様々な課題の克服に向けてどのようにそれぞれの施策が貢献できるのか、そうしたことを十分に踏まえて、各種の施策を構築、また実施していただくようよろしくお願いします。

 そして、さらに県政推進に当たって対応すべき3点について申し上げます。

 1点目は、AIなどの未来技術をあらゆる産業や社会の生活に取り入れて、様々な課題を解決する超スマート社会「Society5.0」への挑戦です。
 未来技術の活用は、あらゆる産業、交通、医療、教育など生活面での様々な分野での課題の解決、新たなサービスの提供によって生活の質を向上させる重要な基盤となり、私は、地方でこそ真に人々の役に立つ活用ができると考えています。
 RPAなど県庁自らできる取組もあり、こうした課題解決に県庁が意欲的に率先して取り組んでいるという姿勢をしっかりと示していくことが大変重要です。このことが、企業等の取組意識の喚起や県全体での機運醸成にもつながりますので、そうした課題意識を持ち、実効性ある施策の推進に取り組んでもらいたいと思います。

 2点目は、今年、改革期間の4年目を迎える、行財政構造改革の推進の関係です。
 これまで「行財政改革統括本部」を中心に、徹底した事業の見直しなど、全庁を挙げた改革に取り組んでいますが、県の財政は依然として厳しい状況にあります。将来にわたって持続可能で自立・安定した行財政基盤を確立できるように、本年も徹底して取り組んでいく必要があります。
 揺るぎない行財政基盤を築き上げるため、引き続き、職員一人ひとりが、この改革を必ず成し遂げる、という強い気概で取組を着実に進めていただくようお願いします。

 3点目は、県民の皆様の安心・安全の確保に向けた危機管理の徹底についてです。
 昨年は、台風19号をはじめ全国各地で自然災害が頻発しています。県民の皆様の暮らしを守るため、万全の備えをしておかなければなりません。
 職員の皆さんには、どのような事態にも迅速かつ的確に対応できるように、日頃から情報の的確な収集・管理に努め、危機管理をしっかりと徹底していただくようによろしくお願いします。

 令和2年は、新たな時代の県づくりに向け、「やまぐち維新プラン」の取組を着実に進め、確かな成果を出していく、そうしたことを通じて、地方創生を次のステージへとしっかりと進めていく、そうした年にしていきたいと考えています。
 ぜひ皆さんには、市町をはじめ、企業、大学、関係機関などとしっかりと連携を図りながら、総力を結集して取組を進めていただきたいと思います。
 職員の皆さんには、常に課題意識を持って、これを乗り越えていけるように、積極果敢に様々なことに挑戦していくようお願いして、年頭に当たっての訓示とします。
 今年一年一緒にしっかりと頑張っていきましょう。