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知事発言集・就任式知事訓示(平成26年2月25日)

ページ番号:0011345 更新日:2014年2月25日更新

 皆さん、こんにちは。村岡嗣政でございます。
 先ほどは、初登庁で多くの皆様方にお迎えいただき、改めまして知事としての責任の重さをひしひしと感じ、身の引き締まる思いであります。山口県の未来をしっかりと切り拓いていくため、本日より、皆様方と一緒に全力で頑張ってまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
 振り返りますと、1月20日の立候補表明に始まりまして、2月6日からの17日間の選挙戦と、これまで約1カ月間、県内津々浦々まで足を運び、私の思いを全身全霊で県民の皆様に訴えてまいりました。
 その間、多くの方々から、温かい励ましとともに、県政に対する熱い期待の言葉をいただきました。
 私は、少子・高齢化や産業構造の変化に苦しみながら次第に活力を失いつつある地方を何とかしたい、そういう思いでこれまで一貫して地方行政に携わってまいりましたが、そうした声を聴くにつけ、改めて、新しい県づくりをしっかりと進めていかなければならない、そういう思いを強くいたしました。
 こうして知事に選任いただき、故郷に恩返しをするチャンスを与えていただきましたので、県民の皆様の期待にお応えできるよう果敢に挑戦してまいります。
 さて、今、私たちは、大きな危機と数々の困難の時代に生きております。国全体が人口減少に転じ、少子・高齢化が急速に進行するなど、我が国の社会経済を取り巻く状況は、一段と厳しくなっております。また、産業構造も大きく変化し、地域間、国際間の競争が激化しております。さらには、頻発する自然災害などで、くらしの安心・安全も脅かされています。
 こうした厳しい状況に対して、今求められるのは、目の前に立ちはだかる多くの困難の壁を打ち破り、未来を拓く「突破力」であると考えております。私は、国の取組ともしっかりと連携をし、市町、関係団体、企業、そして県民の皆様のお力添えをいただきながら、「活力みなぎる山口県」の実現に全力を尽くす覚悟であることを、皆さんに申しあげておきます。
 そこで、そのための県政推進の基本的事項として、五つの政策の柱をお示しします。
 まず、一つ目は、「地域経済の活力を高めて山口県を元気にする」ということであります。
 地域の活力源となる強い産業を創るため、山本県政において設けられた「産業戦略本部」の本部長に私自らが就き、戦略の指針である「やまぐち産業戦略推進計画」をさらに充実させ、スピード感をもって実行します。
 二つ目の柱は、「未来を担う「人」を育てる」ということです。一人ひとりが輝かずして地域は輝かない。そういう思いで取組を進めてまいります。
 三つ目は、互いの絆を大切にし、支え合う、そうした「底力のある地域を創る」ということであります。少子高齢化、あるいは地域間競争の激化によりまして、地域や集落の維持・活性化が大変厳しくなっております。そうした中にあっても、本県の将来を見据えて、各地域が発展できる基盤づくりを進めてまいります。
 四つ目は、県民の皆様「一人ひとりのいのち、安心を守る」ということです。これまでの三つの柱は、いわば、攻めの県政として取り組んでいく事項でございますが、一方で、守るべきものはしっかりと守る、つまり、防災・減災、暮らしの安心安全の確保、医療・介護等を含めた安心の確保を図っていくという県民生活の基盤づくりが四つ目の柱であります。
 そして、五つ目の柱が「県政に取り組む上での基本的な姿勢」ということで、四つの政策の柱を推進する行財政基盤の強化等、県政を進めるための組織や行政運営の根本的な事項をしっかりと創り上げるということです。
 私は、ただいま申しあげました基本的事項について、山口県の目指すべき姿をしっかりと描いた上で進めていく必要があると考えております。そのため、今後、県民の皆様の御意見もお伺いしながら、中期的なビジョンを策定し、これに基づいて施策を実施したいと考えております。
 以上、私の県政運営の基本的な考え方を申し述べました。
 これらの取組を進めていくためには、現場重視・成果重視・スピード重視の三つを基本に、市町や県民の皆様と一丸となって取り組むことが重要です。
 職員の皆様方には、様々な課題に対して、正しく目を向け、きちんと把握し、それに対してどうするべきか、そのために何をするべきか、真剣に考えていただきたい、そのように考えております。
 山口県の抱える課題はとても多く、そして困難なものばかりです。しかし、皆さんの悩みは、山口県の抱える悩みであり、山口県がぶつかっている壁であります。たとえ100個の困難があったとしても、やるべき理由が一つでもあるのであれば、果敢にチャレンジをしていただきたいと思います。私とともに、多くの困難を乗り越えて「活力みなぎる山口県」の実現に向けて、皆様方とともに頑張ってまいりたい、そのように考えております。
 以上、私の決意を申し上げまして、就任に当たっての訓示といたします。どうぞよろしくお願いいたします。