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知事発言集・令和5年公務始め・知事訓示

ページ番号:0189896 更新日:2023年1月4日更新

 皆さん、明けましておめでとうございます。

 年末年始はゆっくりと過ごして英気を養うことができましたでしょうか。コロナ対応などで年末年始も公務にあたった職員の皆さんにおかれましては、本当にお疲れさまでした。

 コロナとの闘いが丸3年になりました。医療はもとより、社会、経済、様々な面で大きな影響が生じてきています。そしてまた、物価高騰などの直面する課題、そして大きな社会変革にも対応していかなければいけません。

 そうした中で、私たちは、県民の皆さんからの期待や信頼にしっかりと応えていく、そうした県行政を進めていかなければなりません。これからの山口県を守り、そして希望ある未来をつくっていく、そのことは、私たち山口県庁に課せられた大きな使命であると、その使命感と気概をもって、今年一年、さらに頑張ってまいりましょう。

 公務の始めに当たりまして、今後の県政運営に当たります私の考えを申し上げたいと思います。

 コロナが丸3年を迎えましたが、未だその収束を見通すことができません。依然として、県民の皆様の命と健康を脅かし続けています。

 その一方で、我々の生活の方に目を転じますと、コロナとの闘いは、様相を変えつつあり、Withコロナの考えの下、感染防止対策と社会経済活動の両立を図っていく、そうした段階に入ってきています。

 コロナの状況は、引き続き、予断を許さないものでありますが、今後は、県民の皆様の命と健康をコロナから守り抜いていく、このこととともに、傷んだ地域経済を再生していく、そしてまた、コロナで希薄になった地域や人々のつながりを再構築していく、こうしたことに取り組んでいかなければなりません。

 また、デジタル化や脱炭素化をはじめとする社会変革、頻発化・激甚化する自然災害、県政の最重要課題である人口減少など、コロナ禍で生まれた新しい課題、また深刻さの度合いを増している課題、これらにもしっかりと向き合って、解決をしていくことが重要です。

 様々な社会変革の先にある新たな未来を見据えて、これからの県づくりを進めていかなければなりません。

 そうした思いで、昨年末に、県政運営の新たな指針となる「やまぐち未来維新プラン」を策定しました。

 今後は、このプランに沿って県づくりの取組を加速させ、そして県民誰もが、山口ならではの豊かさと幸福を感じながら、未来に希望をもって暮らせる「安心で希望と活力に満ちた山口県」、これを必ず実現する、この強い決意で取り組んでいく考えです。

 今年は、プランに掲げた取組を本格的にスタートさせていく年です。職員の皆さんには、そうした私の考えを十分に理解いただいて、私とともに、新たな県づくりの取組をスピーディー、そして着実に進めていただきたいと思います。

 そこで、今後、県政を推進していくに当たって留意してもらいたいこととして、4点申し上げます。

 1点目は、「積極果敢に挑戦」をしていただきたいということです。

 職員の皆さんのお陰で、昨年末に、「やまぐち未来維新プラン」が出来上がりました。申し上げるまでもなく、プランの策定はゴールではなくて、これがスタートであります。これからのプランの内容の具現化に向けまして、施策を練って、そして実行に移していく、そうした段階に入ってきます。

 「産業維新」「大交流維新」「生活維新」、この3つの維新をさらに進化をさせて、「やまぐち未来維新プラン」に描いた、山口ならではの豊かな未来を実現していくために、「どのように施策を展開していけばよいのか」、あるいは「より良い成果を上げていくためには、どのように工夫をしていく、そうした余地はないのか」、そうした観点などから、それぞれが担当している業務を改めて見つめ直していただき、そして新たな課題にも臆することなく、果敢にチャレンジをしていただきたいと思います。

 2点目は、「県の活力の創出・発信」についてです。

 長引くコロナ禍によって、様々な交流行事、こうしたことが長期にわたって中止をされたり、縮小を余儀なくされている、そうした中で、地域のつながり、また人々のつながり、こうしたことの希薄化が進んでいます。ようやく昨年の後半から、様々な活動が正常化に向けて動き出していますけれども、残念ながら、まだコロナ前の状態には程遠い状況です。

 我々は、このコロナ禍を経験したことで、人と人のつながり、また地域での交流、こうしたことが大変に重要で、何物にも代えがたいものであるということを再認識いたしました。今後は、こうしたつながりを取り戻して、より強くしていく、そして交流を活発にしていく、こうしたことで、コロナ前よりももっと元気な地域を創っていかなければなりません。

 そのため、「やまぐち未来維新プラン」に「交流拡大による活力創出プロジェクト」を掲げ、その象徴的な取組として、これまで県の元気を創出してきた「山口きらら博記念公園」のポテンシャルを活かして、ここを拠点に、幅広い世代が集い、そしてスポーツや文化、県民活動など様々な分野の活動を通じて交流を活発化していく、そのことで県の活力を創出・発信をしていくことに取り組んでいこうと考えています。

 職員の皆さんには、こうした取組をはじめ、「県の活力の創出・発信」、こうしたことに関して、ぜひ様々な前向きなアイデアを出していただいて、積極的に取り組んでいただくようにお願いをいたします。

 3点目は、「多様な主体との連携・協働」についてです。

 本県の新たな未来に向けた県づくりを効果的に進め、より良い成果に結びつけていく、このためには、県民の皆様をはじめ、市町、関係団体、また企業や大学、そうした様々な主体と積極的に連携をして、それぞれが持つ資源・ノウハウ・強みをしっかりと活用しながら、協働した取組を行っていくことが欠かせません。

 職員の皆さんには、それぞれが所管する分野において、まずは、「やまぐち未来維新プラン」に掲げた目指すべき「目標」、そして「県の姿」を、関係の方々としっかりと共有していただいて、そして、その上で、県づくりの様々な取組に積極的に参画をしてもらえるよう、環境づくり、また、働きかけを行っていただくようにお願いいたします。

 最後4点目は、「危機管理の徹底」についてです。

 近年、温暖化の進行によって、自然環境の変化、これが地球規模で進んでおります。その影響から、大規模な自然災害が毎年のように発生しています。幸い本県におきましては、ここ数年、人命に関わるような大規模な自然災害は起こっておらず、今年もそうあってほしいと願っております。しかしながら、自然災害は頻発化・激甚化の傾向が強まっております。本県でも、いつ何時、大きな災害に見舞われるか判らない状況にあります。また、今般のコロナのような感染症、また、想定を超えるような事故等が起こることも、頭に置いておく必要があります。

 こうした災害や危機事象に対しては、平時から万全の備えをしておくことが何よりも重要であります。どのような事態が起こっても、迅速、的確に行動することができるように、日頃から、危機管理意識を強く持って、必要な対処策の検討や情報収集、こうしたことを怠りなく進めていただくようにお願いをいたします。

 以上、4点申し上げました。

 特に今年は、コロナ禍を乗り越えて、県民の皆様と共に、本県の新たな未来に向けて、未来を切り拓いていく、そうしたスタートの年であります。職員の皆さんには、それぞれの業務を通じて、「安心で希望と活力に満ちた山口県」の実現に向けまして、一層御尽力をいただくように重ねてお願いをいたしまして、私の年頭の訓示といたします。

 改めて、今年一年、よろしくお願いいたします。

 頑張っていきましょう。