ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織で探す > 総合企画部 > 広報広聴課 > 知事記者会見録・令和7年10月28日実施分

本文

知事記者会見録・令和7年10月28日実施分

ページ番号:0324383 更新日:2025年10月30日更新

知事記者会見録一覧へ

日時 令和7年(2025年)10月28日(火曜日)

11時00分~11時35分

場所 県庁2階 記者会見室

発表項目

なし

 

NHK

 まず、クマの対策についてお聞きをしたいと思います。全国では、けがをされる方とか亡くなられる方がたくさん出ています。今年9月には緊急銃猟の制度もスタートして、県の方でもマニュアルの作成とか、緊急銃猟の机上訓練とかも予定されているかと思います。

 昨日は秋田県の鈴木知事が自衛隊の派遣要請などもされているような状況ですけども、幸い県内では今年度人的被害はないと思われますが、これについてまず知事、どのように受け止められているんでしょうか。

 

知事

 そうですね。今お話がありました秋田県もそうですし、東北や北海道、本当に日々クマの出没の情報があって、しかも、皆さんが住まれているエリアに、普通に入ってきているということが日常的に起きているということも、本当にこれまでのことからすると信じられない状況ですし、これに対してしっかりと万全の対応をしていくということが大事だと思います。

 何よりも、住民の皆さんの命ですとか安全を守るということは、自治体の責務の第一でありますので、そのことは、今自衛隊の要請もされましたけれども、当然のことかなというふうに思いますね。その地域にある対応力ではなかなか対応できないというところまできているのだろうと思いますので、ここは国の方もいろんなことを柔軟に考えてもらって、ぜひ持てる力を、こうした住民の命を守るというところに活かしていただきたいなというふうに思っています。

 幸いと言いますか、山口県の場合はそうしたところまでは至っておりません。目撃情報についてデータ的なところで言いますと、実は8月までは過去最多でありました昨年度に次ぐ2番目のペースで目撃の件数があったんですけれども、このところだいぶ減ってきています。9月以降かなり減ってきているということではあります。なぜそれが起きているかというのが分からないところがありますけれども、件数としてはそうでありますが、ただ、このところ人的な被害等はもちろんないものの、目撃情報というものもかなり出てきておりますので、万全の対応をしていかなければいけません。

 制度も変わりまして、今回、緊急銃猟もできるということになっておりますので、これもしっかりと活かしながら、対応力を高めていく必要があると思っています。実際自治体の方でもなかなかノウハウがこれまでなかったところでありますので、県としても、こうした中で、国から示されたガイドラインの公開ですとかオンラインでの説明会等の開催もありましたので、そうしたことを受けまして、市や町の方と情報の共有もしております。

 体制をしっかり整えていくということで、これは単に撃つだけではなくて、警察との連携ですとか、交通規制ですとか、さまざまな対応をするためには、環境を整えなければいけない、そのためにはやっぱり体制を整えていかなければいけませんので、そのためのマニュアルを県として作っているところです。こうした県版のマニュアルも全国に先駆けて策定をいたしました。

 その上で、この10月31日に、岩国市で緊急銃猟を想定しました机上訓練を行うことにしています。岩国市はかなりこれまでもクマの出没がありまして、いろんな対応力が高いところでありますので、ここでしっかりと机上訓練をして、またその他の市町にも実際来てもらって、どうやってやるのかということを現地で見て、いろんな想定の訓練をしてもらうということをやるようにしています。

 いざというときに万全の対応ができるように、県全体で各市町としっかりと一緒になりながら体制を強化していきたいと考えています。

 

NHK

 県内幸い人的被害はないんですけども、一昨日ですかね、山口市内の小学校のすぐ近くでもクマが出て、昨日から集団で登下校とか行われているということなんですが、それについてはどう思われていますか。

 

知事

 そうですね。直近山口市吉敷におきまして、3件の目撃情報、23日と24日と26日とあったということで承知をしております。山口市とそれから県警と県のクマレンジャー、これでパトロール等の対応を実施されているところであります。あわせて市の方では、有害鳥獣の捕獲申請の準備をされていまして、県としては許可とあわせてクマの専用の箱わなを貸し出すことにしております。また、吉敷地区におきましては10日以内に5日以上の目撃情報があればクマ出没警報を県が発令をすると、そうしたことになっております。

 こうした出没がないことを願っておりますけれども、しっかりとそうした危険に備えて、県としても、市や警察、クマレンジャーの方々とよく連携をして、今の箱わなの貸し出しもそうですけれども、しっかりと後押しを、サポートしていきたいと思います。

 

NHK

 続いて、ちょっと高校再編のお話を聞きたいと思います。今月、県教育委員会が県立高校14校について再編統合して7校にするなどの素案を示されました。現在は地域への説明会とかが行われているかと思います。その説明会では私も取材しましたけども、人口減少の中でそういった統合は仕方がないという意見もある一方で、そもそも人口減少をどうにかしてほしいというような意見もありました。

 これについては教育行政で教育長の所管事項かとは思うんですけども、結構大きな規模での再編統合ということになります。これについては知事としてはどのように受け止められているでしょうか。

 

知事

 そうですね。高校に入る生徒というのはもう15年前から大体分かるわけですね。出生数からおのずと挙がっていきますので、それが予想できるわけです。そうした中で、中長期的に最適な学校の形というものを考えていかなければいけません。固定的に、今あるものを必ず続けるんだということでやっていきますと、やっぱり生徒数も減っていく中で、教員の配置も全体最適を図っていかなければいけないわけですね。

 各学校に配置をする先生が、やはりある程度のまとまった規模であれば、それなりにしっかりとした体制で教育ができるということにもなってくるわけでありますので、そうしたところの兼ね合いの中で、どのような形が最適かということを考えていかなければいけないというふうに思います。いずれしても全体最適な形を追求していくという中で、今の構想を教育委員会が作られているわけですけれども、今はしっかりとご説明をし、皆さん方のご意見を聞いていくというところのプロセスの途中にあるものと承知をしております。

 いずれにしても安心して通えて、そしてここで教育を受けて、しっかりと充実した教育ができているなと、その質の部分をしっかりと担保していく、さらに高めていくというところが重要だと思いますので、そうしたことも含めしっかりと説明をしていくということがまず大切だと思いますし、いろんなご懸念に対してはしっかりと受け止めて、どのようなそれに対しての対応ができるのか、その解消ができるのかということを真剣に考えていく、そうした手順で進めていく必要あるのかなと思っています。

 

NHK

 県においては、外国人材の確保に向けて、人手不足の対策として、ベトナムとかインドネシアにサポートデスクを設けて、精力的に取り組まれていると思います。

 こうした中、ベトナムの現地メディアの情報をちょっと見たんですけども、それによると、山口県の村岡知事がホーチミン市の幹部と会って協力を強化するというようなニュースがございました。実際、ちょっと今回、これについては記者発表、成果とか特段なかったので、どういった経緯や目的で実施されたのかというところを教えてもらえればと思います。

 

知事

 それはですね、ベトナムに訪問したのはプライベートで訪問しているんですね。公務で行っているわけではないです、まずですね。それでなぜかというと、向こうのホーチミンの今の議長なんですけれども、その前はビンズン省の人民委員長、ミンさんという方がいらっしゃって、この方が長く人民委員長をやっていて、私と誕生日は3日違いで非常に仲良くさせてもらっています。

 あとはその外務省の副大臣のヴーさんという方がいらっしゃって、この方も同じようなグループで、ずっとお付き合いさせてもらっていますけれども、何度もプライベートで、彼ら、山口に来てもらっているので、私の方からも行きますねという話をしていたところなんですね。今回そうした中で訪問したということです。で、訪問したところ、私は彼らに会うつもりだったんだけど、何か向こうの方で気を遣ってくれて、ホーチミンの委員長さんとか紹介してもらったので、これまでのビンズン省との連携という話をさせてもらって、そうした中で、ぜひホーチミンの方とも、これからしっかりと仲良くやってきたいですという話をさせてもらったということですね。

 なので、決して公式行事ではなかったんですけど、向こう的にはそうした方が、気を遣われてというか来ていただいたので、そうした形になっておりますけど、正式には改めてまた国際課の方とか、しっかりと話をしながら。今、ビンズン省がホーチミン市の方に入りましたので、バリア・ブンタウ省というところと、ビンズン省とまとめて、大ホーチミン市となったんですね。ものすごい大きな都市になっています。東京よりも大きな街になっていますので、そうしたところとこれまでの関係を続けて、さらに継続を強化していくということができればと思っておりますので、県と省との話は、別途正式な形でやっていくということをしていきたいと思います。

 

NHK

 いわゆる公務ではなくプライベートで行かれたということですね。

 

知事

 そうですね。

 

NHK

 ただ現地メディアとしては、肩書としては山口県知事が、というところでご紹介されてしまったというような。

 

知事

 そうなんですよね。ちょっと戸惑ったんですけど、はい。でも向こうはプライベートと分かったので、今回プライベートで来てくれてありがとうございましたと向こうからも言われましたけれども。そういったところです。ちょっと報道を見たら公式行事っぽく見えるんですけど、そういうわけではないですね。

 

NHK

 そうなんですね。ちょっと発表を知らなかったもので。はい、分かりました。

 

KRY(山口放送)

 数点伺います。最初は、今のNHKさんの質問と少しかぶるんですけれども、私も現地の報道を拝見したんですが、知事が代表団を率いて訪れたと。

 

知事

 それはね、全くの嘘なんですよ。全くないです。全く団じゃないです。私に付いていたのは、向こうの人たち、元ビンズン省のベカメックスという公営企業みたいなのがあるんですね、工業団地とかやっている、そういった方々は横にいましたけど、僕しかいなかったんで団ではないです。職員も別にいないです。

 

KRY(山口放送)

 これも、現地のメディアの記事ですので、正確かどうか分かりませんが、記事によると、知事が県内の産業力のポテンシャルを、先方、ベトナム側に伝えられたという趣旨の記事だったんですが、これが何か例えば、山口県関係の企業進出だとか、もしくは向こうのベトナムの企業の山口県内への進出を、何か働きかけた部分があるのかと、併せて、知事がプライベートでベトナムに行かれるという中で、そこの危機管理の面では問題がなかったのか、そこを伺えますでしょうか。

 

知事

 そうですね。まず、秘書課の中には伝えていますので、それは連絡体制も取れる状況で行っております。実際に連絡も取っていましたので、その間もですね。

 あと、個別の企業について何か誘致を働きかけたかというと、そんなことはなくて、話の中で、山口県でどんなところかと紹介するところで、向こうも、何て言いますか、結構ビンズン省なんか特にそうなんですが、企業の誘致をすごくやってきて、日本とか韓国とか台湾の企業がものすごく進出して、その企業団地をめちゃめちゃ作って、都市が、人口も10年前と比べたら何倍にもなっているんですけども、そういったところなんです。

 なので、日本の企業との連携というのは、彼らがこれから伸びていく上でとても大きな鍵なので関心が高いですよね。山口県のポテンシャルという中で、特に産業の話をすると彼らはなるほどと理解するので、その話をしているということです。だから具体的に何かこの企業を、と話をしたわけではないです。

 

KRY(山口放送)

 話題変わりまして、今、来年度の予算編成の時期に差しかかっていると思います。で、来年2月には知事選が控えているんですが、今回組まれるその予算案というのは、いわゆる骨格予算になるのか、もしくはいつも通りのフルスペックの予算案となるのか、その辺の方針について伺えますか。

 

知事

 そうですね。これ両方あり得ると思うんですけども、これまでもずっと総合予算というか、通常の予算を組んでやっています。これまで取り組んできた未来維新プランの最終年度ということになってきますので、それに向けての予算というのは当然準備をしていますし、進めていくということになります。

 選挙が終わって、その結果を踏まえて、私がなればまたそこを追加することもあるか、前々回も、選挙でいろいろと言った結果、その後修正をしたりということもやっていますけれども、そういうこともできますし、他の人がなれば、またその分骨格だけにして、あとはとりあえず先に送るということ、そのバリエーションは多分できると思いますので。ただ作業としては、速やかに進めていく、いろんな必要な事業を円滑に進める。やっぱり当初からスタートしないと、立ち上がりが遅れてしまうんですね。次の段階で6月議会となりますので、そうするともう予算ができるのが7月とかになってくるわけですね。

 年度当初から予算を得てスタートして、やっぱり夏とか秋とかにそれを本格的に動かしていくというところが進め方でありますので、できるだけ遅れさせていかない方がいいと思いますし、ただその選挙結果によって、いろんなことに対応できるような形ではありますので、そうしたのが一番いいのかなと思っています。

 

KRY(山口放送)

 その知事選についてなんですが、一昨日、知事が正式に表明された中ではあるんですが、私たちの取材ですと、知事の岩国後援会長を務められている柏原さんが、今回有近さんを応援すると周囲に伝えられております。これについて受け止めがあればお願いします。

 

知事

 そうですね。保守分裂と報道されているところですけれども、政策的に進めていくというところでは似たようなところがあるのかな、まだ彼女の政策というところは明確ではないので分かりませんけれども、あるのだろうと思います。

 ただ私としては、そうした中で、いろんな兼ね合いでどっちを応援するというのが出てくるとは思いますけれども。前も言いましたけども、私自身がやってきた実績と、それから今後進めたいこと、特にやっぱり山口県、いろいろ課題はありますけれども、何といっても強みは産業力だと思っています。岩国もそうですし、下関まで大変多くの産業の集積がありますし、災害も少ないですから、非常に企業の関心も高いわけですね。

 岩国においても、とても課題でありますから、先般はマツダのバッテリー工場を岩国に誘致が実現をしました。これも何年もかかって話をして、旭化成建材の土地が空いたので、何とかあそこを新しい企業に来てもらって、地域を牽引してもらうということを、できたらいいなというふうに思っておりましたけれども、ちょうど上手く話が合いまして、950億円という山口県で過去最高の投資額が実現をするということにもなったわけであります。そうしたところで、岩国のポテンシャルもさらに活かしていけるのかなというに思っておりますけれども。

 そういったことで、これまで取り組んできたことと、これをさらに伸ばしていくという意味では前も言いましたけれども、今のバッテリーもそうですし、半導体とか、これから成長する産業の集積をさらに進めていくということ、それからGXの戦略地域の話がありますから、これは本当に山口県にとって絶好のチャンスですので、これを勝ち取っていくですとか、そうしたところですね。

 これは短期的にすぐに何か県民の皆さんの暮らしが豊かになるということにはなりませんけれども、これから先の厳しい時代の中でやっぱり山口県が勝ち残っていける、その上ではとても重要なことだと思いますし、それができるポテンシャルがありますので、それを実際の形にしていくというところは、知事としてしっかりやっていかなければいけないと思っています。そうしたことも訴えていきながら、多くの皆さんのご支持をいただければなと感じています。

 

KRY(山口放送)

 先日発足した高市内閣で山口3区選出の林さんが総務大臣として入閣されました。

 林さんが大臣就任時に、地方の担い手支援だとか、地域DXやそれを支えるデジタルインフラの整備、あるいは自治体の一般財源総額の確保や地方行財政基盤の確立を進めていくと話されていました。総務省は知事の古巣でもあります。厳しさが増している地方行政のトップとして、新しい林総務大臣に期待されることを伺えればと思います。

 

知事

 そうですね。一つはまずそのDXの関係は、やっぱり地方のDX化を進めていくということ。これは人手不足が深刻な中で、われわれも自動運転バスとかいろいろとやっていますけれども、人がいなくなってもきちんと安心して暮らしていけるような地域にしていくという上では、DXというこの要素は欠かせないといいますか、最大限使っていかなければいけないと思っていますし、そうしたことが求められている、また、活かせる場というのは、地方にこそそうした場が多くあると思っていますので、そうしたことでぜひ旗振りをしていただきたいなというふうに思っております。

 後は、今言ったDXみたいなその個別のテーマだけではなくて、やはり地方財源全体、これをしっかりと安定的に確保していただきたいなと思っています。われわれもいろいろと社会保障の関係ですとか経費が増えていく中で、今言ったように、DXだけではなくて、例えば産業の振興ですとか、集積ですとか、そうしたところですね。それぞれの地域がどういった形で自分たちの地域をこれから伸ばしていくのかとか、守っていくのかというところ、それぞれやり方があって、必ずしも国の基準通りにいかないというか、各地域が独自にやっていくべきところ、やっていく方がいいところというのはあるわけですね。そうしたものが、十分にできるように、ぜひ地方の財源を確保してほしいと思っています。

 地方の財源というのは地方税収があるんですけれども、ほとんど3割とか4割とか、必要な財源のそのぐらいしかないわけですね。法律で決まっています、住民税は10%とか。それを地方交付税というところでカバーしているわけですね。標準的にこのぐらいのお金が各自治体いりますよねというのを地方交付税でカバーしている。それを確保するのが私の最後の仕事だったんですけれども、そういう部署におりましたが。それが、やっぱり財務省との折衝なので、ここをしっかりと増やしていくということが大事なんですね。ずっとこの高さというのを変えないというのが国の大きな方針だったんですけども、私がいたときから10数年間、地方の一般財源水準というのは同水準を維持しますというのが骨太の方針に書いてあるんですね。そうすると、結局いろんな社会保障、医療とか介護とか増えていく中で、それも飲み込んでずっといかなければいけない。新しく何かをするというのに対してものすごく制約があるわけですね。国の方はどんどん歳出は増えていますけど、地方の歳出って、若干いろんな要素で増えていますけれども、あんまり変わっていないんです。ということで言いますと、非常に自由度が低い、今の地方の財政構造にあります。

 日本全体を成長させていく上で、林大臣への指示にもありましたが、地方を活性化させることで日本全体の活力を高めていくと、日本の成長という時に、各地方がやっぱりそれぞれ頑張っていくことで、初めて成長する。今言ったGXもそうですし、さまざまな最先端の産業の拠点というものを作っていくのもやっぱり地方に作っていくわけですから、そういった意味で地方が伸びていくというところが大事なんですね。なので、そういったことを十分にできるようにするためにも、地方の財源というのは、もっと増やしていくというところを、ぜひやっていただきたいなというふうに強く期待しているところです。

 そうしたことも含め、本当に地方の行財政基盤を確立する、伸ばしていくということが日本全体の成長につながると。高市政権が目指している日本全体の成長につながるのは、そういったところからしっかりと固めていかなければいけないんだというところは、私はそのように強く思っていますので、そうしたところに力を入れていただけると大変心強いなと思っています。

 

防府日報

 2点お伺いします。1点目は、今の質問に関連するところにあると思うんですけれども、この度の予算編成方針の中で、財源不足の見通しというのを今回算出されていないということで、あのタイミングであれば、政権がどっちに転ぶかもちょっと分からないというところもあって、なかなか難しいところはあったと思うんですけれども、高市政権が確定しまして、今言ったような林総務大臣のいろんなこともありますけれども、その財源不足に対する見通しというものを、今時点で知事としてはどのように見ていらっしゃいますでしょうか。

 

知事

 そうですね。いろいろと税収の方でも、例えば、暫定税率の見直しがどうなってくるのか、これが地方への影響はどうなるのかというところは、これの決め方によって随分変わってきますし、もしやったとしたならば、その財源措置がどのようにされるのかというところ、こうしたものもかなり大きく影響してまいりますので、今時点で何とも申し上げられないところはありますので、これから先、どんどんと新しい高市政権の政策が税制も含め出てくる中で、だんだんと形が見えてくるのかなと思っていますので、今段階ではなかなか確定的に申し上げることは難しいと思います。

 なので、予算編成方針もそうした中で考えられているということでありますので、今後、国の方の状況を見ながら、そして地方財政対策、今言った財源の確保というのはどのようになるのかとか、そうしたところを見ながら並行して予算編成をやっていくということになるというふうに思います。

 資材費が上がったり、物価高とかいろいろありますので、実質的に事業を増やしていくというところがかなり厳しい面はあるんですね。同じことをやろうと思っても単価が高くなっているので、実質的な事業量としては増やしがたいところがありますから、例えば道路に限らず公共事業については、そうしたことも含めて、国の予算の総枠をもっと増やしてほしいと。機材とか労務費とか上がっているので、事業ペースをこれまでと同じようにやろうと思ったら、もっと予算が増えないといけないので、そうしたところも、国の方がどういった形でこれから予算が組まれていくのかというところも大きく関わってくると思いますので、確定的なことがよく分からないまま並行してやっていくという、そういった難しいことをこれからやっていかなければいけないのかなと思っています。

 

防府日報

 話が変わりまして、先週のプロ野球ドラフト会議で、防府市出身の立石選手、個人的には広島に行って欲しかったんですが、残念ながら、残念ながらと言っちゃいけませんね、阪神が1位指名して、それから周南市出身の九州共立大の稲川投手もソフトバンクに2位指名ということで、近年コンスタントにドラフトの上位で県出身者がプロ野球の世界に行っておりますけれども、その辺の受け止めがあればお聞かせください。

 

知事

 本当にすごい嬉しい事ですよね。われわれ本当にとても嬉しくて誇らしい気持ちになりますね。プロの世界も大変厳しいと思いますけれども、ぜひ大いに活躍していく、飛躍していく、そうした姿を見せてほしいなというふうに楽しみにしています。

 野球も今非常に盛り上がって、今日もドジャースがどうなっているんでしょうか、分かりませんけれども、日本人選手の活躍が、われわれ日本人の誇りにも大きくつながっているというふうに思います。

 いろいろと厳しい、難しいことが多いこの世の中で、やっぱり誇りを高めてもらうとか、スポーツが人々に与える元気とか勇気というのは、本当に計り知れないものがありますし、それが自分たちと同じ日本人だと、自分たちのこの山口県から出たんだというところは、本当にとても元気をもらうところでありますから、ぜひ、大変な世界だと思いますけれども、本当に頑張っていただいて、山口県からしっかり応援していきたいなと思います。

 

防府日報

 立石選手は大学ナンバーワンのスラッガーということで、かなり期待が高いところがありますけど、やはり今おっしゃられたように、将来的にはメジャーとかで活躍してほしいというような期待をしていらっしゃいますか。

 

知事

 そうですね。それはもちろん活躍であれば、日本のプロ野球もそうですし、世界で羽ばたく選手にもなっていただければ、本当に嬉しいなと思いますので、ぜひそうした高い目標を持って、頑張って実現していただきたいなという、そうした期待は持っています。

 

朝日新聞

 先ほどのベトナム訪問についてお尋ねしたいと思います。まず、過去に知事は公務でベトナムに訪問したことがありまして、その件については事前に行ってくるとか、事後に帰ってきてから成果とかをホームページ等にアップされて公表されているんですけど、改めて、今回私費でプライベートで行かれた理由というのをお聞かせください。

 

知事

 先ほど言いましたが、向こうのミンさん、今の人民評議会の議長さんとか、ヴーさんという外務副大臣が山口県にプライベートで来てくれているんですね。そうした中で、私も非常に親しくさせてもらっていますから、今度は私が行きますねという約束を前からしていたわけですね。それをできるのはいつかなと思っていると、ちょうどそこが空いていたので、それで行かせてもらったというところです。

 

朝日新聞

 訪問はお一人で行かれたんでしょうか。

 

知事

 そうですね。

 

朝日新聞

 関係者の話によりますと、真偽のほどは不明なんですが、特定の企業の名前を挙げて、現地ディベロッパーの間で業務の仲介をするというふうな趣旨の発言をしたというふうに聞いていますけど、その辺はいかがでしょうか。

 

知事

 特定の何ですか。

 

朝日新聞

 特定の山口県の企業と、ベトナムの方のディベロッパーを結びつけるような発言をしたというふうに。

 

知事

 それはですね、企業の名前を言うと弊害があるかもしれませんけれども、山口県の企業について関心を持っているところがあるんですね。そこをちょっと面会だとか、そういったことをさせてもらえないかみたいな話、会いたいという希望があったので、そのことはつなぎましたけれども。

 

朝日新聞

 プライベートで行ったんであれば、特定の企業の間をつなぐということになると、いわゆる公務ではなくて幅広く山口県の企業とベトナムの企業の間を取り持つというよりも、特定の企業を紹介するということは、便宜供与というか、そういうことにはならないんでしょうか。

 

知事

 それはですね、紹介というか、向こうが言ってきたことなんですね。私が紹介したわけではないですね。それは結果実現しませんでした。要するに、向こうの方が会いたかったけど、こちらではそこまで考えてなかったというのがあって。なので、それは何か便宜というよりはつないだということですかね。

 

朝日新聞

 今回改めてなんですけど、プライベートでベトナム側が山口に来ていたとはいえ、公務として行かれて、県内の企業を幅広く紹介してもいいのかなと思うんですけど、なぜプライベートで行かれて、公務としては行かなかったんでしょうか。

 

知事

 公務として行く用事がないので。ただその相手との関係で、来てもらったお返しで私も今度プライベートで行きますねという話をしたので、それは約束を果たさなければいけないので行ったということですね。もともと何かそこで仕事をしようというつもりは全くなかったんだけども、いろんな話をする中で、山口県の魅力の紹介だったりということはしましたけれども。それ自体に問題があるというふうには思いませんけれども。

 

朝日新聞

 先ほどの企業の紹介の件なんですけど、あくまでベトナムの方から特定の企業の名前を挙げて紹介してほしいという依頼があったということで、知事の方から直接こういう企業があるのでどうですかというふうにお伝えしたことではないということですか。

 

知事

 それはないです。そういうつもりでやっているわけではないから、山口県にどんな企業あるかといった中で、いろいろと私が言っていく中で、向こうがそういう企業があるんですねという中ではありましたけれども。そういったところで、面会で会えたら、何かコネクションができたら嬉しいなという話もありましたので、そういった情報をお伝えしましたけれども、私の方でどうしてくれとかという企業も言っていませんし、何かを働きかけたことはないです。

 

朝日新聞

 9月上旬だったと思うんですけど、何泊何日で行かれたんでしょうか。

 

知事

 金に行って、土・日で、月曜の朝に帰ってきました。

 

朝日新聞

 渡航費用とか宿泊費用というのは自腹で行かれたということですか。

 

知事

 はい。

 

読売新聞

 国政の話になるんですけれども、長かった自公連立の公明党が政権を離脱して、今度、維新との枠組みという形になっていますけれども、これなんか県政にとって何か影響というのはあったりするものなんでしょうか。

 

知事

 そこはちょっとわれわれ何とも分からないところですね。もちろん、県内各政党があり、議会でもそれぞれ政党がありますし、これまでそれぞれの政党からもいろんなご意見や提言もいただきながら、われわれとしてもそうだなと思うことは実現させたりとかしていますので、それが変わるわけではないと思います。その自公の方の関係はどうかというのは、私もちょっと分からないですね。そこは、直ちに県政にというところの影響というのは、今どうこう言えるものはないと思いますね。

 

中国新聞

 先ほど別の方の質問で来年度の当初予算の関連も出たんですが、ちょっとそれに関連して、山口県は今月上旬に、いわゆる2013年に購入したセンチュリーの更新基準を満たしたんで、来年度からどうするかという検討を始めたと思うんですが、これまた確か今月7日だったと思うんですが、その検討を始めたばかりで、ちょっとまだこれから検討を煮詰めるんだと思うんですが、今の選択肢としては新しいセンチュリーの購入と、あるいは車種の変更、あるいは今の貴賓車の1台のみにするという選択肢もあるんですが、現時点で村岡知事ご自身は、この公用車、2013年に購入したセンチュリーの方針はどうするべきだとお考えですか。

 

知事

 そうですね。今ちょっと私も、担当課の方で検討しているので、まだ情報としては詳しく聞いておりませんから、何とも今のところで予断を持ってこうするということはないので、またよく担当課の話を聞きながら考えていきたいと思います。

 

中国新聞

 ちょっと一部重複するんですが、今回の検討対象はあくまで2013年購入なんで、先般の裁判の対象の車両ではないんですが、この貴賓車との位置付けで、今の2020年購入車と、2013年の購入車と2台ある中で、これもちょっと重複する質問なんですが、今時点で村岡知事はこの2台目というか、もう1台のセンチュリー、2013年購入のセンチュリーはどうあるべきだとお考えですか。

 

知事

 そうですね。よく考えていかなければいけないと思いますが、非常に問題になったところでありますので、当然見直しをしていかなければいけないというふうに思っております。

そうした中で、またどのような、これから運用していくのかですとか、そういったところについてまた課の中の考え方があると思いますから、そうしたこともよく聞いた上で判断していきたいと思います。

 

中国新聞

 ということは現時点でまだ検討が始まったばっかりなんですね。新しいセンチュリーの購入、あるいは別の車の購入、そして廃車、売却いろいろある中で、現時点では村岡知事としては幅広く選択肢は決めてないという、これから検討するということで。

 

知事

 そうですね。そういった、ちょっとまだ話を聞いてないから何とも言えないところはありますけれども、いろいろ議論がありましたからね。単純に延長というか更新とか、そういったわけではないと。そういったものにすべきではないと思います。

 

中国新聞

 そういったものにすべきではないというのは、つまり、単純にこれまでどおり過去の更新時期にはすべて新しい車両を買っていると思うんですが、しかもセンチュリーですね。今回について、今おっしゃった単純にというのはその漫然と新しいセンチュリーを買うべきではないと。

 

知事

 そうですね。そういうことです。