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おもしろ統計・知っちょる?統計やまぐち92「付加価値でみる景気の動き」

ページ番号:0015708 更新日:2021年11月1日更新

4月は就職や就学など、多くの方が新生活を始められる時期ですね。新元号も発表されました。新たな時代に気持ちも高まり、消費も生産も伸びていきそうな気がします。
生産の動向を見る物差しの一つに工業統計の「製造品出荷額等」(聞き慣れない言葉ですが、簡単に言えば、出荷や加工によって得た収入額です)があります。また近年では、サービスを提供する産業の重要度が増してきたことから、他の産業と比較ができ、経済活動の全体を表すこともできる「付加価値」(事業活動によって新たに生み出された価値)の意義も高まっています。そこで、今回は工業統計調査の結果をもとに、1989年以降の製造品出荷額等と付加価値額の推移を比較してみました。
1989年から2002年は、製造品出荷額等と付加価値額が同じような動きをしています。ところが2003年以降は二つの値の動きが変わり、付加価値額が伸び悩む状況が続きます。付加価値を利益と読み替えるなら、モノを作って売ってもあまりもうからなかった期間といえます。しかし2016年以降は再びその差が縮まっています。高い利益が得られるようになったともいえます。
働く方々の賃金が付加価値額の中から出されていることを考えると、付加価値額の上昇は賃金の上昇に、そして賃金の上昇は消費を拡大し、景気がさらに上向くのではと期待が持てます。
このように、さまざまな数値で工業の実態を明らかにする工業統計調査では、5月から6月にかけて調査員が事業所を訪問します。昨年からインターネットによる回答も可能となりました。お手元に調査票が届きましたら、ご回答をお願いします。

山口県の製造品出荷額等・付加価値額の推移

92付加価値でみる景気の動き(平成31年4月18日掲載)[PDFファイル/194KB]

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