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百日咳の感染対策について

ページ番号:0300944 更新日:2025年4月18日更新

百日咳の感染対策について

 百日咳の患者が、本県で継続的に報告されています。
 百日咳は、普通の風邪症状から始まることから、鑑別されないまま蔓延する可能性があり、特に乳幼児が感染すると重篤化する恐れがあるため、早期に診断をして治療を開始することが重要です。
◎百日咳についての御相談は、本所においても受付けていますので、御利用ください。

百日咳とは

 百日咳は、特有のけいれん性の咳発作を特徴とする急性気道感染症です。
 一年を通じて発生がみられますが、近年、乳幼児期の予防接種の効果が減弱した成人の発病が問題になっています。

感染方法

 病原体は、グラム陰性桿菌である百日咳菌(Borde Tella pertussis)、一部はパラ百日咳菌(Borde Tella parapertussis)です。
 感染経路は、鼻咽頭や気道からの分泌物による飛沫感染、および接触感染です。

臨床症状

臨床経過は3期に分けられます
 
1)カタル期         (約2週間持続)   通常7~10日間程度の潜伏期間を経て、普通の風邪症状で始まり、次第に咳の回数が増えて程度も激しくなります。
2)痙咳期                                      (約2~3週間持続)

 次第に特徴ある発作性けいれん性の咳となります。これは短い咳が連続的に起こり(スタッカート)、続いて息を吸う時に笛の音のようなヒューという音が出ます。(笛声:whoop)この様な咳嗽発作がくり返すことをレプリーゼと呼びます。しばしば嘔吐も伴います。発熱はないか、あっても微熱程度です。非発作時は無症状ですが、何らかの刺激が加わると発作が誘発されます。また、発作は夜間が多いです。 

3)回復期    (2,3週~) 激しい発作は次第に減衰し、2~3週間で認められなくなりますが、その後も時折忘れたころに発作性の咳が出ます。                              全経過約2~3カ月で回復します。

 

※成人の百日咳では咳が長期にわたって持続しますが、典型的な発作性の咳嗽を示すことはなく、やがて回復に向かいます。軽症で診断が見のがされやすいですが、菌の排出があるため、ワクチン未接種の新生児・乳児に対する感染源として注意が必要です。

予防のポイント

1)予防接種
百日咳のワクチンは5種混合ワクチンとして、生後2ヶ月から接種できます。まだ、接種がお済みでない方は早めに接種しましょう。
2)早めの受診
症状から感染が疑われる場合は、速やかに受診・診断しましょう。
3)咳エチケット
周りの人にうつさないようにするためにも、咳エチケットに心がけましょう。症状があるときは、マスクを着用し、咳・くしゃみをするときはティッシュ等で口や鼻を覆い、周りに人から顔をそむけて、しぶきをかけないようにしましょう。

県民向け百日咳情報リーフレット (PDF:671KB)

学校保健安全法における取り扱い

 第2種の感染症に定められており、特有の咳が消失するまで又は5日間の適正な抗菌薬療法が終了するまで出席停止とされています。ただし、病状により学校医その他の医師において感染の恐れがないと認めたときは、この限りではありません。

■山口県ホームページ​
https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/soshiki/47/19150.html

■厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/whooping_cough.html
※発生届及び届け出基準についても掲載しています。

■国立感染症研究所ホームページ
https://id-info.jihs.go.jp/diseases/ha/pertussis/010/pertussis.html<外部リンク>
※百日咳感染症法に基づく医師届出ガイドライン(第三版)

山口健康福祉センター防府保健部 健康増進課 地域保健班
電話:0835-22-3740
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