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これから犬や猫を飼い始める方へ

ページ番号:0019283 更新日:2021年11月1日更新

 

 近年犬や猫は、一方的に愛情を注いだり、姿やしぐさを楽しむだけの存在ではなく、人とともに暮らし、ときには心を通わせる人生のパートナーとなってきています。
 その一方で、間違った飼い方をしたために、動物の存在が飼い主や周囲の人たちへのストレスやトラブルの元となったり、アレルギーなど様々な病気の原因になる事例も発生しています。
 犬や猫を飼うことや、その一生について責任をもって面倒を見ることです。犬や猫は人間と同じように命ある存在です。世話は休みなく続きます。意思と感情を持ち、必ずしも飼い主の思い通りになりません。しかも、犬や猫の起こしたトラブルは、全て飼い主の責任です。
 犬や猫を飼うのに愛情はもちろん必要ですが、「かわいい」という気持ちだけでは生き物は飼えません。生態や習性を理解し、自分が最後まで責任を持って飼えるのか、飼い始める前によく考える必要があります。

飼う前に考えるポイント

(1)お住いは犬や猫を飼える環境ですか?転居や転勤の予定はありませんか?

 お住いが犬や猫を飼える住居であることは、動物を飼うためには必要不可欠です。
 集合住宅の多くは、ペット飼育が禁止されています。最近はペット飼育可のマンションなども増えてきていますが、その場合でも、規約で飼える動物の種類、大きさ、頭数などが定められていることがほとんどです。
 様々な住民がいる集合住宅は、飼い主のマナーと社会性が厳しく問われます。「こっそり飼ってしまおう」、「みんなが飼っているから」などと自分勝手にルールを無視したり、近隣に迷惑をかけたりすることは慎んでください。
 借家や社宅などの場合は、所有者の許可が必要です。持ち家の場合でも、広さや家屋の状態に合わせて犬や猫の種類や数を考えなくてはなりません。
今のお住いが犬や猫を飼える環境だとしても、転居や転勤の予定があるなら、慎重な判断が必要です。

(2)飼いたい犬や猫はライフスタイルに合っていますか?

 あなたはどんなライフスタイルを持ち、どんな目的で犬や猫を飼うのでしょうか。
 人が時間をかけて目的別の品種を作り出してきた犬や猫では、生態や必要な世話が品種によっても大きく違ってきます。
 見た目やイメージに惑わされることなく、品種の特性をよく理解して、自分のライフスタイルと目的にあっているか、冷静に判断してください。

(3)ご家族は全員、犬や猫を飼うことに賛成していますか?

 犬や猫を飼うのに、家族の理解と協力は不可欠です。あなたが突然の病気やアクシデントに見舞われたときも、家族の協力があれば乗り越えることができます。
 また、犬は群れで生活する習性を持つので、家族を自分の群れのメンバーと考えています。家族の誰かが自分を嫌ったり、無関心でいたりすることは犬にとって大きなストレスになり、問題行動の原因となることもあります。
 犬や猫を飼うには、家族の全員が飼うことに同意している必要があります。

(4)アレルギーをお持ちの方が家族にいませんか?

 犬や猫を飼い始めたら、喘息や皮膚の湿疹など、家族にアレルギー症状が出たというケースがあります。家族にアレルギー体質の人がいる場合は、動物の毛やふけ、排泄物などにアレルギー反応を起こす可能性があるので、飼う前に医師に相談するなど慎重な判断が必要です。

(5)毎日欠かさず動物のお世話に時間と手間がかけられますか?

 犬や猫は生きていくための全てをあなたに依存しています。しなくてはならない世話はたくさんあり、これらをこなす時間が必要になります。
 子供にせがまれてという場合は、犬や猫が成長しても子供に世話ができるかどうか、また子供の進学、就職、転居などで、結局は保護者が世話をすることになるケースが多々ありますから、保護者自身が犬や猫の世話をし、必要なしつけをするつもりがないのであれば、飼うことは控えるべきでしょう。

(6)あなたの体力で世話ができますか?

 犬や猫の世話には体力も必要です。犬では、犬種によって毎日の必要な運動量が異なります。
 二人暮らしの熟年夫婦が、新しい家族として犬や猫を飼うような場合は、自分たちが歳を重ね、犬や猫も老いたときの世話や介護のことも考えて、種類や大きさを選んでください。

(7)近隣に迷惑をかけないように配慮できますか?

 犬や猫の鳴き声、臭い、ふんの放置は、多くの地域で近隣トラブルの元となっています。近隣に迷惑をかけないために、ふんの始末はもちろん、適切なしつけや防音対策などもしなくてはなりません。

(8)犬や猫の一生にかかる費用を考えてみましたか?

犬や猫を飼うには、購入代金だけでなく、その後もお金がかかります。

  • 食費
    犬や猫は、成長するにつれてフードの良も質も変わります。高齢や病気のときなどには、特別なフードが必要になります
  • ペット用品・設備費
    首輪や食器、ケージなどの用品、設備費がかかります。初期費用だけでなく、買い替え、修理費、光熱費など維持管理にかかる費用も考えてください
  • 健康管理費
    ワクチン接種、定期的な健康診断、各種病気の予防、ケガや病気の際の治療、不妊去勢手術などの医療費がかかります。定期的なトリミングや爪や歯の手入れが必要な品種の場合は、その費用がかかります。
  • その他
    犬では狂犬病予防法に基づき、登録の費用が必要になるほか、毎年狂犬病予防注射の接種が必要になります。
    特別な訓練・調教・しつけなどが必要な場合は、その費用もかかります。

(9)生涯にわたる計画を立ててみましたか?

 生涯とは、犬や猫の生涯とともに、あなたの生涯のことも含まれます。
 犬や猫は十数年以上生きます。犬や猫が高齢になったときの介護のことも考えておかなくてはなりません。大型犬が寝たきりになった場合などには、病院に運んだり、ふん尿の世話に大きな労力が必要になります。
 進学、就職、転居、結婚、出産…人生には様々な転記があります。将来予測できる生活の変化があったときに、犬や猫を飼い続けることができるのか、よく考えてみてください。

(10)万一、飼えなくなったときのことを考えていますか?

 明らかに変えない状況になることがわかっているのに、飼い始めてしまうのは無責任と言えます。また、あなたが突然入院してしまったり、最悪の場合、なくなってしまうなど、不幸なアクシデントがあるかもしれません。
 代わりに飼ってくれる人を見つけておくなど、万一のとき、あなただけを頼りとして生きている命をいかに守っていくかも考えておくべきことと言えるでしょう。

(11)どこから犬や猫を入手しますか?

 ペットショップやブリーダーなどから購入するのが一般的ですが、保健所などの動物保護施設や動物愛護ボランティアなどからの入手もぜひ考えてください。
 犬や猫には、生後3~12週齢の「社会化期」があります。この社会化期は、親兄弟と過ごし、犬や猫としての基本的なことを学び、人間やその他の動物、様々な環境を経験することによって社会性(相手や状況に応じた適切な行動をとる能力)を身につけるために重要な時期です。
 犬同士、猫同士の付き合い方を学ぶために子犬、子猫は親元で離乳を終えてから入手するようにしましょう。
 また、「動物の愛護及び管理に関する法律」(動物愛護管理法)では、ペットショップなどの販売業者は、動物取扱業としての登録を行い、登録番号などを標示するとともに、販売時に動物の特徴や飼育方法、関係法令の規制などについて文書を交付して説明することが義務づけられています。ペットショップなどから購入する際には、動物愛護管理法を遵守している業者から購入してください。