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腸炎ビブリオによる食中毒
主にいる場所
海水域に分布している
5月から10月の水温の高い夏季に多く検出される
特徴
水温が20℃以上になると急激に増える
増える速度が速い(大腸菌の2倍の速さ)
塩分を好むが真水に弱い
原因となる食品
海産魚介類の刺身や魚介類から二次汚染を受けた食品など
潜伏期間(症状が出るまでの時間)
通常10~24時間程度
主な症状
腹痛、水様の激しい下痢、嘔吐、発熱
防止対策
- 菌を増やさないようにしましょう
- 魚介類は、購入から保管、調理直前まで低温(4℃以下の冷蔵)で保管しましょう
- 調理後の食品は、できるだけ速やかに食べましょう(2時間以内)
- 調理後、食べるまで時間があるときは、必ず冷蔵庫で保管しましょう
- 二次汚染を防ぎましょう
- 魚介類は真水でよく洗いましょう
- 魚介類を扱ったまな板などの調理器具や手は、十分に洗ってから次の調理に取りかかりましょう
- 加熱する
熱には特に弱いので、献立によっては70℃、1分以上の加熱処理を徹底しましょう
一口メモ
- 発症する菌量
- これまでの食中毒例から、10万個以上の菌数で発症すると考えられています
- 温度が高くなると急激に数を増やすので、夏の暑い時期、海産魚介類の刺身などは特に注意が必要です(35℃~37℃で9~13分に1回増えます)
- こんな食中毒例も…
- 塩分を好むので、魚介類を扱ったまな板を十分洗わずに野菜の塩漬けを作り、食中毒になった例もあります
- 生食用鮮魚介類は表示があります
- 鮮魚の場合「生食用」「刺身用」などの表示があります
- ゆでガニでは、食べる前の加熱の要否の表示があります
- 生で食べる場合は、表示に十分注意しましょう
関連情報(リンク)
生鮮魚介類における腸炎ビブリオ(リスクプロファイル)<外部リンク>(食品安全委員会)
腸炎ビブリオ感染症とは<外部リンク>(国立感染症研究所)