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緑地環境保全地域と自然記念物について

ページ番号:0196511 更新日:2023年2月16日更新

緑地環境保全地域と自然記念物について

住民の健康で文化的な生活を確保するには、良好な自然環境を保全することも重要です。

そこで、自然環境を損なう行為を防止し、未来まで山口県の豊かな自然環境を維持していくため、県では、山口県自然環境保全条例に基づき「緑地環境保全地域」や「自然記念物」を指定し、その保全に関する必要な施策を推進しています。

ふるさと山口の自然公園案内図 (PDF:2.76MB)

 

緑地環境保全地域

「緑地環境保全地域」は、次のいずれかに該当しているもので、知事が指定した地域となります。

現在は10地域を指定しています。

□ 森林、湖沼、渓谷、海浜、山岳等の所在する地域のうち、良好な自然環境を形成している緑地の区域

□ 郷土的に特色のある建造物、史跡等が周囲の風致と一体をなして良好な自然環境を形成している緑地の区域

□ 市街地及びその周辺の地域において、良好な生活環境を形成している緑地の区域

 
名称 所在地

​面積

(ha)

指定年月日 概要

 

木谷峡

緑地環境保全地域

木谷峡

 

岩国市
錦町広瀬

86 S48.3.13

錦川の支流木谷川とその両側の山腹で構成され、瀬、滝、淵等の渓谷美に富んでいます。

河川の両岸には、樹齢100年以上と思われるイロハモミジ、ウラジロガシ、ツガ等の巨樹が点在しています。

 

高瀬峡

緑地環境保全地域

高瀬峡

周南市
高瀬

260 同上

島地川上流の渓谷で、嵜岩、瀬、淵等が連続したV字型の渓谷を形成しています。

両岸にはスギ林があり、その間にアラカシ、ヤブツバキ等を主とした雑木林が点在して渓谷の景観を引き立てています。

 

阿弥陀寺・苔谷

緑地環境保全地域

防府市
牟礼、
周南市
戸田
184 同上

阿弥陀はこの周辺地域では数少ない広葉樹林が残されている景勝地です。

苔谷は県下でも稀な自然状態を保った湿地帯で、貴重な湿地植物群落が随所に見られます。

 

十種ケ峰

緑地環境保全地域

山口市
阿東町
徳佐、嘉年
460 同上

​山頂部はチマキザサ群落に覆われていますが局所的にカエデ類やミズナラ、ブナ、ケヤキ等の落葉広葉樹林が見られます。地理的・気象的条件により県内でも屈指の生物の宝庫です。

般若寺

緑地環境保全地域

平生町
宇佐木、
柳井市
伊保庄
21 同上

付近一帯はアカマツを主体とした二次林ですが、境内にはシイ、カエデ、クスノキ科の常緑高木のタブ等の広葉樹を主とした樹齢100~200年、中には300年に達する巨樹もあり、みごとな樹林を形成しています。

大寧寺

緑地環境保全地域

大寧寺

長門市
深川湯本
127 同上

大内義隆主従自刃の地として知られ、由緒ある歴史的環境を保存しています。寺の背後には、スギ、ヒノキの植林地となっていますが、全面的にシイ、カシ類の優占する常緑広葉樹林が見られます。

天花

緑地環境保全地域

山口市
上宇野令
147 同上

​古城ケ岳を中心とするこの地は常緑広葉樹の二次林も少なく、香山園、瑠璃光寺、洞春寺等の名刹、史跡の後背緑地として貴重です。

姫山

緑地環境保全地域

山口市
大内御堀、
平井、
吉田
63 同上

​山口市平川の北東部の平地に突出した弧峰として秀麗な姿を誇るとともに、山頂はアカマツ林からなり、山麓を流れる川の水と姫山の緑とが織りなす景観はみごとです。

霜降山

緑地環境保全地域
宇部市
善和、
吉見、
末信、
沖の旦、
中山、
上宇部、
川上
797 同上

山頂にはクスノキ科の常緑高木であるタブが優先するタブ林を主とした常緑広葉樹林が残されています。

その他の大部分はアカマツの二次林となっていますが、これらの樹林は市街地の後背緑地として、また風致保全の面からも貴重です。

西ケ河内・小松尾

緑地環境保全地域
山陽小野田市
千崎、
高畑
190 同上

西ケ河内池は水量も豊富で入江の多い美しい池沼です。

周辺の樹林はアカマツ、ヤマモモ等を主とする典型的な二次林で、一部にシイ、カシの広葉樹林が見られます。市街地の背後の二次林の遷移標本として貴重です。

 

 

​自然記念物

「自然記念物」は、動物(生息地、繁殖地及び渡来地を含む。)、植物(生育地を含む。)、地質鉱物(特異な自然の現象を生じている土地を含む。)であって、住民に親しまれているもの又は由緒あるもの又は学術的価値があるもので、知事が指定したものとなります。

現在は、寺社林や植物の群生地等33ヵ所を指定しています。(動物及び地質鉱物に関する指定は現時点ありません。)

名称 所在地

面積

(ha)

指定年月日 概要

マンシュウボダイジュ

岩国市
錦町宇佐
5.6 S51. 3.26

中国大陸東北部及び朝鮮半島に分布するシナノキ科の木本(もくほん)植物です。

我が国ではこの蛇打谷の限られた区域にのみ自生、日本列島が過去陸続きであった時代の遺存植物と考えられています。

蒲井八幡宮樹林

上関町
長島
3.9  S51. 3.26

​暖帯に発達する常緑照葉樹の原形を留めた県下でもまれな天然林で、スダジイやツルコウジの群落の典型的な樹林です。

熊田溜池のミツガシワ群落

阿武町
宇生賀
4.9 S51. 3.26

ミツガシワは、本州中部以北の高層湿原に生育の本拠を置くリンドウ科の植物で、本溜池のものは県下最大の規模です。極めて良好に原生状態を維持しています。

二反田溜池のカキツバタ群落

美祢市
美東町絵堂
0.5 S51. 3.26

カキツバタは、水辺地に生育する多年草で、本溜池及び周辺に自生しています。野生種としては県下で最大規模の郡落を形成しています。

御山神社樹林 阿武町
惣郷
1.0 S54.12. 7 代表的暖帯照葉樹の典型的な天然林であり、林齢の高さは県下有数です。
志度石神社樹林 周防大島町
東屋代
3.9 S59. 3.31 暖帯に発達する常緑広葉樹林の典型的な天然林であり、本樹林のスダジイ群落は瀬戸内海地方の大きい島における原植生を知る上で極めて貴重な存在です。
花尾八幡宮樹林 山口市
徳地島地
1.1 S59. 3.31 本樹林のツクバネガシ群落は、県内において希少な群落として貴重で、小規模ながらクスノキ科の常緑高木であるタブの群落も見られます。
無動寺樹林 柳井市
阿月
4.1 S60. 3.29 規模の大きなテイカカズラやスダジイの群落からなり、暖地性植物や巨木が点在し、良好な自然植生を留めています。
渋木八幡宮樹林 長門市
渋木
3.8 S60. 3.29 サカキやコジイの群落からなり、自然植生の状態で保存されており、長門地方の植生を知る上で極めて重要な存在です。
中須八幡宮樹林 周南市
中須
0.5 S61. 3.31 ツクバネガシやヒサカキの群落からなり、自然植生の状態で保存されています。常緑広葉樹林の原型をとどめ、近辺の山野に多くの種類を映しだす基地的存在です。
玉祖神社樹林 防府市
大崎
1.0 S61. 3.31 スダジイやアリドウシの群落からなり、自然植生の状態で保存され、照葉樹林として貴重です。また、一部にキシュウナキリスゲが生育しており、これは県では唯一の生育地です。
亀島ウバメガシ群落 周防大島町
東安下庄
0.3 S62. 3.27 県内では非常に珍しいウバメガシ群落からなり、乾燥した瀬戸内海気候区の植生を代表する自然植生群落として、貴重です。
南原寺樹林 美祢市
伊佐町伊佐、堀越
6.7 S62. 3.27 良く発達した照葉樹林であり、胸高直径1メートルにおよぶスダジイをはじめとした巨木もあり、樹林の極相を示しています。
赤間神宮紅石山樹林 下関市
阿祢陀寺町
3.6 S62. 3.27 本樹林の高木層のハマセンダン及び低木層のハクサンボクは分布上重要です。
下田八幡宮樹林 周防大島町
西方
1.0 S63. 3.29

本樹林は保存状態が良好なためよく発達し、種類も豊富です。

特に局地性の強いイスノキの大木が多いことや特記すべき植物が多いことが特徴です。
尾国賀茂神社樹林 平生町
尾國
0.5 S63. 3.29 スダジイを優占種とする各種の常緑広葉樹が群生し、樹種、内部の植生とも豊富であり、ツル植物が旺盛な生育をしています。この地域の典型的な極相を示し、自然状態もよく保たれています。
牛島のモクゲンジ群生地 光市
牛島
1.0 H元. 3.31

瀬戸内海における2箇所の産地のうちの1つです。

モクゲンジは7月の初旬に花をつけ、住民に親しまれています。
中郷八幡宮樹林 山口市
小郡上郷
1.0 H 2. 3.31 コジイを優占種とする照葉樹林の極相の原形を留めて残されており、非常に重要です。
徳佐上八幡宮樹林 阿東町
徳佐上
0.3 H 2. 3.31 シラカシを主とした照葉樹林で、この地域の自然植生を知る上で貴重な存在であり、タイリンアオイ、タンナトリカブト等分布上注目すべきものがあります。
長尾八幡宮樹林 周防大島町
西安下庄
1.0 H 3. 3.29 この地域に成立する常緑広葉樹林の極相を示し、シイノキ属の中ではコジイだけを含み、この地域の極相林の成立を考察する上でも貴重です。
白井田八幡宮樹林 上関町
長島
0.9 H 3. 3.29 この地域に成立する常緑広葉樹林の極相を示し、シイノキ属のほとんどは純粋なスダジイだけで占められており、この地域の極相林の成立を考察する上でも貴重です。
龍王神社樹林 下関市
吉見下
0.2 H 3. 3.29 本樹林は、暖帯林の極相に近い状態がよく保たれ、イチイガシを優占種とするイチイガシやヤブツバキの群落として県内では他に例のない特色を持つものであり、イチイガシの巨樹及び分布上重要な暖地性植物を含んでいるなど植物生態学見地からも重要です。
二俣神社樹林 周南市
大向
0.5 H 4. 3.31 ツクバネガシを優占種とする県下でも例のない常緑広葉樹林です。この地域に成立する樹林の極相を良く示しており、シイノキ属を含んでいないことも著しい特色であり、この地域の極相林の成立を考察する上で貴重です。
高松八幡宮樹林 田布施町
麻郷
1.5 H 5. 3.30 山口県瀬戸内海沿岸地域の常緑広葉樹林の極相を示しており、この地域の典型的な極相樹林です。また、県下では他に確認されていないヘイリンジスミレという珍しいスミレの一種があります。
二井寺山極楽寺樹林 岩国市
周東町用田
1.0 H 6. 3.29 この地域に成立する標準的な常緑広葉樹林の極相を示しており、県内では内陸部の丘陵山頂に形成された極相林の例は少なく貴重です。
椎尾八幡宮樹林 岩国市
1.5 H 7. 3.24 コジイを優占種とするこの地域に成立する標準的な常緑広葉樹林の極相を示しており、この地域の原植生を示す貴重なものです。
椙杜八幡宮樹林 岩国市
周東町下久原
0.7 H 8. 3.26 モミを優占種とする極相に達した樹林であり、この地域の原植生を示す貴重なものです。
飛龍八幡宮樹林 周南市
須々万本郷
0.5 H 9. 3.25 高木層、亜高木層、低木層及び草本層で構成され極相に達した樹林であり、この地域の原植生を示す貴重なものです。
浄福寺樹林 山口市
嘉川
0.1 H 9. 3.25 高木層にはコジイ、ナギを優占種とし、亜高木層、低木層にはミミズバイが多く、極相を示しており、この地域の原植生を示す貴重なものです。
松原八幡宮樹林 周南市
小松原
0.1 H10. 3.31 高木層、亜高木層、低木層及び草本層で構成され極相に達しつつある樹林であり、この地域の原植生を示す貴重なものです。
吉部田八幡宮樹林 山陽小野田市
0.7 H10. 3.31 高木層、亜高木層、低木層及び草本層で構成され極相に達した樹林であり、この地域の原植生を示す貴重なものです。
束荷神社樹林 光市
束荷
0.3 H11. 4.27 コジイの優占する極相に達しつつある常緑広葉樹林であり、この地域の原植生を示す貴重なものです。
ミヤマウメモドキ群落 阿武町
福田下
1.2 H11. 4.27 本種はモチノキ属の雌雄異株の落葉低木で、その分布は日本海側多雪地帯に偏り、中国地方ではこの群落を含め数カ所の自生が報告されています。この群落は県内で唯一良好に群生しており学術上重要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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