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新型コロナワクチンについて若者の皆さまに知ってほしいこと
現在、新型コロナウイルスの新規感染者の中心は若年層であり、また若年層のワクチン接種率は低い状況にあります。若者であっても感染後、重症化や長引く症状が生じることがあります。
ワクチン接種後の副反応について、SNSやインターネット等では様々な情報が溢れ、特に若者の皆さまの中には、接種による体への影響に不安を感じている方もいらっしゃいます。
ワクチン接種によるメリットとデメリットについて、正しい情報を知っていただき、冷静な御判断をお願いします。
ワクチンは若者の健康を守ります
若い皆さんは、コロナに感染しても多くは軽症で済むと思っているかもしれませんが、軽症の場合でも、38度を超える高熱や、咳が2週間以上続くなど、つらい症状が出ますし、嗅覚や味覚障害、疲労感などの後遺症に苦しんでいる方もいます。
新型コロナワクチンは、2回の接種で免疫ができることによって、発症の確率を大きく減らすことができ、仮に発症した場合でも、症状のある期間を短くしたり、重症化を防ぐ効果が期待できます。
また、時間の経過に伴い低下した感染予防効果や重症化予防効果等は、追加接種により高められることが、臨床試験や様々な疫学研究等で報告されています。
日常的に接する家族、友人、同僚を守ります
ワクチンが守るのは、接種した本人だけではありません。ワクチンを接種することで、仮に感染してしまった場合でも、ウイルスの量を低く抑える効果が知られているため、日常的に接する家族、友人、同僚を守る効果も期待できます。
リスクをふまえてもメリットが上回ります
厚生労働省では国内外の多くのデータから、発症予防効果などのワクチン接種のメリットが、副反応のリスクを上回ると評価していることから、接種をお勧めしています。
新型コロナワクチンについてのQ&A
ワクチンに関しては様々な情報が溢れていますが、その中には事実に基づかないものもあり、注意が必要です。
ワクチンの情報に関しては、科学的根拠に基づいた情報発信をしている公的機関や団体などから情報を得るようにしましょう。
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質問 |
回答 |
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1 |
日本で接種が進められている新型コロナワクチンにはどのような効果がありますか。 |
日本で接種が行われている新型コロナワクチンは、新型コロナウイルス感染症の発症を予防する高い効果があり、また、感染や重症化を予防する効果も確認されています。時間の経過とともに感染予防効果や発症予防効果が徐々に低下する可能性はありますが、重症化予防効果は比較的高く保たれていると報告されています。 |
2 |
変異株の新型コロナウイルスにも効果はありますか。 |
一般論として、ウイルスは絶えず変異を起こしていくもので、小さな変異でワクチンの効果がなくなるというわけではありません。それぞれの変異株に対するワクチンの有効性がどのくらいあるのかについても、確認が進められています。 |
3 |
これまでに認められている副反応にはどのようなものがありますか。 |
注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み等がみられることがあります。稀な頻度でアナフィラキシー(急性のアレルギー反応)が発生します。 |
4 |
私は妊娠中・授乳中・妊娠を計画中ですが、ワクチンを接種することができますか。 |
妊娠中、授乳中、妊娠を計画中の方も、ワクチンの接種勧奨の対象としており、妊娠中の時期を問わず接種をお勧めしています。 |
5 |
ワクチンを接種することで不妊になるというのは本当ですか。 |
ワクチンが原因で不妊になるという科学的な根拠はありません。ワクチン接種により流産率は上がっておらず、妊娠しにくくなるという根拠も確認されていません。 |
6 |
新型コロナワクチンの動物実験で全ての動物が死んだというのは本当ですか。 |
新型コロナワクチンの実験動物がワクチンの毒性によって異常な死を遂げたという事実は確認されていません。 |
7 |
新型コロナワクチンの接種が原因で多くの方が亡くなっているというのは本当ですか。 |
「ワクチンを接種した後に亡くなった」ということは、「ワクチンが原因で亡くなった」ということではありません。接種後の死亡事例は報告されていますが、現時点で、新型コロナワクチンの接種が原因で多くの方が亡くなったということはありません。 |
8 |
新型コロナワクチンの臨床試験(治験)が終わっていないというのは本当ですか。 |
新型コロナワクチンは、臨床試験(第3相試験)で、有効性と安全性に関して厳格な評価が行われた後に承認されています。その上で、効果の持続性等を確認するために、臨床試験の一部が継続されています。 |
9 | ワクチンを接種することで不妊になるというのは本当ですか。 | ワクチンが原因で不妊になるという科学的な根拠はありません。ワクチン接種により流産率は上がっておらず、妊娠しにくくなるという根拠も確認されていません。 |
10 | ワクチン接種により不正性器出血(不正出血)や月経不順が起こるのは本当ですか。 | mRNAワクチンが直接的に不正性器出血(不正出血)や月経不順を起こすことはありません。 |
11 | ワクチンを接種した人が変異株に感染すると重症化しやすい(抗体依存性感染増強(ADE)になりやすい)のは本当ですか。 | 現在までに、新型コロナワクチンを接種した方に、抗体依存性感染増強(ADE)が生じたという報告はありません。 |
12 | 通常の臨床試験(治験)のプロセスが省略されているのは本当ですか。 | 新型コロナワクチンは、医薬品開発に必要な臨床試験(治験)のプロセスを経て世界中で承認されています。 |
【出典・参考】厚生労働省 新型コロナワクチンQ&A
詳しい情報は、こちら([厚生労働省]新型コロナワクチンQ&A<外部リンク>、
[首相官邸]ワクチンに関する正しい知識)<外部リンク>を御参照ください。
また、ワクチンの副反応等に関する御相談は、下記の「ワクチン接種専門相談センター」でも対応しています(24時間対応)。
ワクチン接種を受けていない人への偏見・差別を無くしましょう
ワクチンの接種は強制ではなく、御本人の意思に基づいて接種を受けていただくものです。持病や体質など様々な理由で、ワクチンを打ちたくても打てない方や、ワクチン接種を望まない方もいらっしゃいます。そういった方々への偏見や差別は絶対にしないようにしましょう。
関連資料
新型コロナワクチンについて若い世代の皆様に知ってほしいこと (PDF:208KB)
【厚生労働省】高校生、大学生などの皆様へ3回目接種のお知らせ (PDF:618KB)