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ダニが媒介する感染症が増えています
ダニが媒介する感染症が増えています
ダニが媒介する感染症の中でも、山口県では主に重症熱性血小板減少症候群(SFTS)と日本紅斑熱が報告されています。
今年は特に重症熱性血小板減少症候群(SFTS)と日本紅斑熱の発生が続いており、春から秋にかけてダニの活動が活発になることから、ダニに咬まれる危険性が高まり、今後も発生が増加することが心配されます。
これらの感染症にかからないためには、ダニに咬まれないことが重要です。
ダニが生息する山林、草地、公園、住宅地の庭などに入る場合には、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴下・靴、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻くなど、なるべく肌を露出しないようにしましょう。
ダニに咬まれた後に、発熱などの症状があった場合には、医療機関を受診してください。
山口県内における重症熱性血小板減少症候群(SFTS)患者報告数

山口県内における日本紅斑熱患者の報告数について

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは
病原体はSFTSウイルスで、媒介するダニはマダニ類です。
SFTSウイルスを持っているマダニ類に咬まれることにより、感染します。
症状の多くは、発熱、消化器症状(食欲不振、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)です。
日本紅斑熱とは
病原体はリケッチア・ジャポニカで、媒介するダニはマダニ類です。
リケッチア・ジャポニカを持っているダニに咬まれることにより感染します。
症状の多くは、頭痛、発熱、倦怠感を伴います。
発熱、発疹、刺し口が主要三徴候であり、ほとんどの症例にみられます。
感染予防
ダニに咬まれないことが重要です。
マダニ類は山林、草地、荒地に生息している他、公園、住宅地の庭などにもダニがいることがありますので、剪定や草取り等の際にも注意が必要です。
<ダニに咬まれないためのポイント>
- 肌の露出を少なくする(長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴下・靴の着用等)
- 屋外活動後はダニに咬まれていないか確認し、帰宅後すぐに服を着替えたり、体をシャワーで洗い流す
- 吸血中のダニに気がついた際には、できるだけ医療機関(皮膚科)で処置してください
- ダニに咬まれた後に、発熱等の症状があった場合は、医療機関を受診してください
参考
ダニ媒介感染症(厚生労働省)<外部リンク>
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について(厚生労働省)<外部リンク>
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A(厚生労働省)<外部リンク>
日本紅斑熱について(厚生労働省)<外部リンク>