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麻薬・薬物乱用の弊害
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精神障害、幻覚等 |
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意識障害、けいれん 記憶力低下、嘔吐等 |
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精神障害、感情不安定等 |
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精神障害、視力障害 けいれん発作等 |
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精神障害、誇大妄想、幻覚等 |
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呼吸停止、意識消失、幻覚等 |
覚醒剤
覚醒剤とは、一般的にアンフェタミンとメタンフェタミンの2種類を指し、白い粉末か無色透明の結晶で臭いはありません。俗に、「シャブ」と呼ばれますが、最近では「S(エス)」、「スピード」などと呼ばれることもあります。
覚醒剤を乱用すると一時的に気分が高ぶり、疲労感がとれたような感じになりますが、効果が切れると激しい疲労感や憂鬱感に襲われます。繰り返し使用するうちに幻覚や被害妄想におびやかされ、他人への暴力、殺人に発展することもあります。
また、頬がこけ、歯が抜け落ちるなど身体への影響も大きく、大量に使用すると死亡することもあります。
薬物乱用の害は、半永久的に続きます。
乱用をやめ治療を行って通常の生活に戻ったようでもアルコールやストレスなどのきっかけで突然精神障害が起こることがあります。これを再燃現象(フラッシュバック)といいます。覚醒剤の乱用でひとたび精神障害が再発する下地が残ってしまうからです。
また、注射で乱用する場合は、エイズや肝炎等の感染症の危険性もあります。
覚醒剤は、乱用による保健衛生上の危害を防止する目的で、「覚醒剤取締法」により厳しく規制されており、不正な所持、使用、譲渡・譲受、製造等は罰せられます。
シンナー
シンナーとは、塗料などを薄めるために使用される液体のことで、接着剤にも入っています。シンナーを乱用すると、背が伸びない、筋肉がつかないなど発育を妨げる大きな原因になります。
また、脳の萎縮、肝臓障害の報告もあり、大量吸引により死亡したり、幻覚や幻聴などの症状があらわれ、最悪の場合、他人への暴力、殺人など、社会に悪い影響を与えることもあります。
なお、シンナーを乱用した場合、「毒物及び劇物取締法」により罰せられます。
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正常な脳 | シンナー中毒で小さくなった脳 | |
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シンナーを乱用していない者が書いた線 | シンナー乱用者が書いた線 |
向薬精神
向精神薬は、中枢神経に作用して精神の機能に影響を及ぼす薬です。
具体的には、睡眠薬や精神安定剤、末梢興奮薬などがあります。
医師や薬剤師の指示どおり飲まないと薬物依存症の危険性もあり、また他人に譲り渡したり、他人に譲り渡す目的で所持したりすると「麻薬及び向精神薬取締法」により罰せられることになります。
コカイン
コカインは、コカ葉から抽出される精神刺激薬で、街中に出回っているコカインは通常細かな白色結晶のパウダー状をしています。
覚醒剤と同じように興奮作用があり、作用が迅速で強烈な分、毒性も強く、大量摂取の結果、けいれん、呼吸困難から死に至る事故も少なくありません。
「麻薬及び向精神薬取締法」により厳しく規制されており、不正な所持、使用、譲渡・譲受、製造等は罰せられます。
大麻(マリファナ)
大麻はくわ科の植物で、テトラヒドロカンナビロール(THC)という幻覚作用をもつ成分を含んでおり、心身に悪影響を及ぼします。
最近では、大麻の有害成分のみを濃縮・抽出した大麻ワックス、大麻リキッド等と呼ばれる大麻加工品が流通しています。
大麻は、WHO(世界保健機関)の報告書(注)によると、記憶への影響、学習能力の悪化、知覚の変化、人格喪失などを引き起こすほか、使用を止めても依存性が残るなどとされています。(注)”Cannabis:a health perspective and research agenda”(1997)Programme on Substance Abuse(WHO)
大麻の不正な栽培、所持、譲渡・譲受等は、「大麻取締法」で禁止されています。
また、不正な栽培のために大麻の種子を所持したり、提供したりすることは、「大麻取締法」の処罰対象となります。
なお、近年、大麻による検挙者が急増しており、また、その半数以上が10代及び20代の若年層であり、深刻な問題となっています。
「大麻は害がない」といった誤った情報が拡散していますが、大麻は脳への悪影響が懸念される薬物です。
危険ドラッグ
危険ドラッグとは、法律で規制された薬物の成分をわずかに変え、法の網をすり抜けた麻薬や覚醒剤とよく似た物質のことで、店舗やインターネット上において、「合法ハーブ」「お香」「アロマオイル」などと称して販売されているものもあります。
これらは、中枢神経に作用し、呼吸停止、意識消失、興奮、幻覚、意識混濁といった症状が現れるなど、人体への影響が甚大であり、場合によっては死亡することがあります。
「お香」、「ハーブ」、「アロマオイル」などとして販売
≪Link≫
薬物乱用について、詳しく説明されていますので、こちらをご覧ください。