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令和5年度山口県石油コンビナート等総合防災訓練
本県では、山口県石油コンビナート等防災計画に基づき、毎年総合防災訓練を実施しています。
本年度は、令和5年11月15日(水曜日)に、帝人株式会社岩国事業所での災害を想定し、住民避難訓練、陸上訓練及び海上訓練を実施しました。また、陸上訓練に合わせて現地連絡室訓練を行いました。
計11機関から人員約200人、車輌16台、船舶5隻が参加した訓練となりました。
目的
岩国・大竹地区石油コンビナート等防災計画に基づき、石油コンビナート等特別防災区域に係る災害の発生を想定し、特定事業所等の実態に即した防災訓練を実施することにより、災害時における防災関係機関との連携による防災活動を習熟するとともに、相互間の密接な協力体制の強化を図る。
訓練基本想定
大竹断層帯地震に伴い、岩国市では震度6強(加速度:350ガル)を観測した。この地震により、事業所内の建屋の外壁が倒壊し、近くを走行中の重油タンクローリーが巻き込まれて積み荷の重油が流出した。その後、流出した重油に引火し火災が発生し、その火が建屋にも延焼した。
更に、タンクローリーより流出した重油が排水路に流入。地震により排水路の樋門が破損したため閉止操作ができず、重油が海まで流出した。
今回の訓練の特徴
- 岩国・大竹地区特別防災区域協議会の相互応援協定に基づき、協議会会員事業所の消防隊の応援出動
住民避難訓練
大竹断層帯地震に伴い、帝人株式会社岩国事業所構内において重油が流出し火災発生、延焼拡大の危険性があるため、近隣住民は速やかに避難するもの
陸上訓練
- (想定1)地震発生(震度6強)
- (想定2)建屋倒壊に重油タンクローリーが巻き込まれ積み荷の重油が流出
- (想定3)タンクローリーの周囲に土嚢構築
- (想定4)土嚢構築作業中に負傷者発生
- (想定5)何らかの原因により流出した重油に引火し火災が発生
- (想定6)隣接する建屋に延焼
海上訓練
- (想定1)重油タンクローリーから流出した重油が排水路を経由し海へ流出
- (想定2)船舶交通の安全措置手続き等の調整
- (想定3)流出油拡散防止(オイルフェンス展張)
- (想定4)流出油回収処理
- (想定5)流出油防除作業(放水拡散)
現地連絡室訓練
関係機関が発災事業所内の現地連絡室に参集し、事業所から発災状況の情報収集・共有し、対応を協議・調整
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