本文
地域団体商標・登録一覧
山口県内における地域団体商標の登録状況について
平成21年4月、特許庁において「長門湯本温泉」が地域団体商標として登録されました。
山口県内においては、「下関うに」、「北浦うに」、「長門ゆずきち」、「厚保(あつ)くり」、「下関ふく」に次いで6件目の登録であり、役務(サービス)の名称に係るものは初めてです。
地域団体商標登録一覧
商標名 |
登録人 |
登録番号 |
登録日 |
---|---|---|---|
下関うに |
山口県うに協同組合 |
第5029897号 |
平成19年3月2日 |
北浦うに |
山口県うに協同組合 |
第5029898号 |
平成19年3月2日 |
長門ゆずきち |
長門大津農業協同組合、下関農業協同組合、あぶらんど萩農業協同組合 |
第5088770号 |
平成19年11月2日 |
厚保くり |
山口美祢農業協同組合 |
第5109216号 |
平成20年2月1日 |
下関ふく |
下関唐戸魚市場仲卸協同組合 |
第5174640号 |
平成20年10月17日 |
長門湯本温泉 |
湯本温泉旅館協同組合 |
第5224250号 |
平成21年4月17日 |
地域団体商標登録商品のご紹介
下関うに・北浦うに
「下関うに」「北浦うに」とは、下関市及び北浦地域を加工地とする加工うにのことで、主な商品である「瓶詰めうに」の生産量は、全国の約4割のシェアを占めています。(山口県うに協同組合調べ)また、下関市は「アルコール漬けうに」発祥の地としても知られています。
長門ゆずきち
「長門ゆずきち」は、カボスやスダチなどの香酸柑橘の一種で、萩市田万川町の原産。長門市、萩市、下関市で栽培されており、収穫時期は8月上旬~10月下旬までで、生産量は約10トン。県内市場を中心に、島根県、首都圏に出荷されています。
厚保くり
「厚保くり」は、西厚保をはじめとする美祢市内で栽培されており、出荷量は約100トン。収穫時期は9月上旬から11月上旬までで、県内をはじめ、北九州、広島、横浜などに出荷されています。
下関ふく
「下関ふく」は、下関市地方卸売市場南風泊(はえどまり)市場で水揚げされ、「身欠(みが)き処理(※)」されて取り扱われるトラフグをいいます。南風泊市場はトラフグの取扱量全国一を誇っています。(平成23年水揚げ量:1,225トン)(※)内臓など、フグの毒の部分を完全に処理したもの。
長門湯本温泉
「長門湯本温泉」は、約600年の歴史のある、山口県最古の温泉と言われており、江戸時代には藩主毛利公も度々湯治に訪れたとされる。泉質はアルカリ性単純温泉で、昔ながらの湯治場の雰囲気をとどめた市営公衆浴場の「恩湯(おんとう)」「礼湯(れいとう)」が源泉。音信(おとずれ)川に沿って12軒の温泉旅館が立ち並んでいる。
(参考)地域団体商標制度について
- 趣旨
地域ブランドを適切に保護することにより、事業者の信用の維持を図り、競争力の強化と地域経済の活性化を支援するため、商標法の一部が改正され、平成18年4月1日から、地域名と商品名(役務名)からなる商標について「地域団体商標」として登録が可能となりました。 - 登録要件
- 地域団体商標の登録を受けることができる者
事業協同組合、農業協同組合、漁業協同組合、特別法によって設立された組合(法人格が必要) - 地域団体商標の登録を受けることができる商標
- 地域名と商品名(役務名)からなる文字商標
- 隣接都道府県に及ぶ程度の周知性が必要
- 地域と商品(役務)の密接な関連性が必要
- 全国の登録査定件数
511件(平成24年6月5日現在)
- 地域団体商標の登録を受けることができる者