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CIRレポート・s1409

ページ番号:0017641 更新日:2021年11月1日更新

CIRレポート 9月号(スペイン)

国際交流員 マリア・ルビオ(スペイン)

¡¡Hola!! Soy María, ¡encantada!
皆さん、初めまして!

スペインの国際交流員新顔のマリアです!!これから3年間よろしくお願いいたします!ホルヘさんの後輩として相応しい国際交流員になれるように努力します!

私は2ヶ月前に真夏の厳しい暑さの中で山口に来ました!もう身体は気候に慣れてきて、日本の生活を楽しんでいます!尺八・フラメンコ・太鼓などのいろいろな講座に参加したいと思い、最近習い始めました。スペイン人が日本でフラメンコを習い始めることに対して珍しく思う人がいるかもしれませんが、何かを始めるという事に遅いという事はない!そして、山口のスペイン代表として、スペインの踊りを学ぶべきだな、と思いました。

このたび山口市に来る前に川崎市(1ヶ月、短期講座)・東京(1ヶ月、観光)・大阪府箕面市(1年間、留学)・神戸市(5カ月、ホームステイ・日本語講座を受けるため)に住んだことがあります。何回も来たいくらい日本は私にとって魅力的な国でした。
日本に来て新しい世界が開かれました:小さい子供のように、毎日新しい発見をして、それにつれてもっと知りたくなりました。多文化理解を続け、日本の心を学び続けて、素敵な冒険をしています。これからも日本を発見し続けます!

ビヤビシオサのお城の画像
​(ビヤビシオサのお城)

私のふるさと

私はマドリッドの郊外にある、ビヤビシオサという人口25,000人の町に生まれ育ちました。きれいな城がある穏やかな街です。私は子供のころよく家の庭で猫たちと遊んだり、木に登ったり、友達と貸し借りした漫画を読んだりして過ごしました。日本のアニメと漫画を通じて、日本についてさらに興味を持つようになりました。

私の家族は4人います。おばあちゃんと母親と弟と私です。それに、猫8匹です。ビックリしますよね!猫屋敷のような家です。

マドリードの街の画像
​(マドリッドの街)

マドリッドのこと

スペインの首都マドリッドは故郷と近い(約30キロ)ので、私は以前、大学や仕事でマドリッドに通っていました。
マドリッドに行かれた方はいますか。ぜひ行ってみてください!美術館で世界的に有名な街です!フラメンコショーも多いですし、楽しいショッピングもできます。しかし、マドリッドの一番いいところを選ぶとしたら…ナイトライフですね!
マドリッドの長~~い夏には、夕方からタパスタイムがスタートします(タパス=小皿料理)。

昼間は暑いので、家でシエスタ(昼寝)をするのがおすすめです。涼しくなるにつれて人々が街路に出てきます。賑やかになり、みんなバーに向かいます。それから散歩に行きます。その散歩が2時間もかかる時もあります。家族みんなが家を出て、アイスクリームを食べながらゆっくり歩きます。真夜中に子供連れの家族を見かけるのも珍しくありません。

ラボデトロの画像
​(ラボデトロ)

ラ・ラティーナという多くのバーが並んでいるところがあります。そこで大人気なものと言えば…

  • パタタス・ブラバス(フライドポテトやローストポテトにピリッと辛いトマトソース)
  • クロケタス(スペイン風、タラ・生ハムのようなものを詰めたコロッケ)
  • パン・コン・トマテ(パンににんにくとトマトをこすりつけ、オリーブオイルと塩をふりかけたもの)。

他にも、ポテトオムレツ、ラボデトロ(雄牛の尾のビーフシチュー)、オリーブ、カタクチイワシのビナグレットソース、そして、何といっても、イベリコ生ハムです。
そのあたりはいつもお客さんでいっぱいですが、特に金・土曜日に賑やかになります。
(一般的に金曜日であれば仕事が午後3時に終わるので、3時から人が増えます。)
そして、もちろん、週末は夜の遅い時間まで賑やかです。バーの一部では飲み物を注文すると、
タパスを無料で出してくれます!

山口の印象

8月6日に山口市に引っ越してきました。そこで、第一印象というと…
山口市に来てから、真夏の蒸し暑い日が続きました。ほぼ毎日、にわか雨、霧雨が続きましたが、県庁を囲む山の緑が鮮やかでした。事務所の窓から外を見れば、遠くにある山頂は、かかっている雲で景色がぼやけていました。神秘的な雰囲気でした。
地面では、重い大気の下で赤とんぼが一の坂川の流れに沿って飛んでいました。セミのうるさい鳴き声が響いていました。
夕方になると、だんだんあちらこちらの店には明かりが灯り、道を散歩すると、中からお客の賑やかな声が聞こえるようになり、美味しそうな料理の香りも漂います。
そして、この一ヶ月の間にいろいろな面白い経験がありました。商店街の店巡りをして、山口ちょうちん祭りで街の雰囲気を味わい、瑠璃光寺と山口大神宮も見学しました。8月の自衛隊の花火も素晴らしいものでした。
また、下関の関門海峡花火大会を楽しんできました。それから香川県に住んでいる親戚と一緒に岩国の錦帯橋・岩国城を見に日帰り旅行もしました。こんな短い時間の中でいろいろな出会いと素敵な経験がありました。おかげさまで、私はこの新しい生活にすぐ慣れることができたと思います。

スペインの祭

スペイン人は祭が大好きで、特に8月と9月には多くの祭が開催されます。あらゆる都市・町・村がそれぞれの守護聖人を祝う地元の祭を行います。その祭は2~10日間開催されます。

北部も南部もスペインの祭には共通の特徴があります。

  1. 祭のミサ、宗教行列
  2. スポーツ大会・伝統的なスポーツ大会
  3. たくさんのワインが飲まれる
  4. 牛追い・闘牛
  5. 爆竹
  6. ブラスバンドが朝早くから夜遅くまで街中を行列し、お祝いの曲を演奏する
  7. 夜、街の広場でオーケストラの演奏にあわせて、みんなで踊る

宗教行列牛追いブラスバンドの行進
写真左:(宗教行列)中:(牛追い)右:(ブラスバンドの行進)

ナバラ州では、パンプローナ市のサン・フェルミン祭を皮切りにそれぞれの街の祭が始まり、9月中旬まで毎日別の街の祭が楽しめるぐらい続いて祭が行われます。元気な人なら、夏の間に3か月間祭めぐりができます!
ナバラ州の多くの祭ではそれぞれの地方の古い習慣が紹介されます。特に観光客に人気の面白い祭はこれです!​

マルシヤ町の「クワ投てき」

クワ投てきの画像
(クワ投てき)

ナバラ名物の白いアスパラガスを収穫するために使う1キロ半のクワを投げ、その飛距離を競います。
この独特の競技は農家の多くの苦労や怒りを発散するためにはじまりました。スペインだけでなく、ドイツ・フランス・モロッコなどの国から集まる参加者は、約100人にもなります。これまでの最高記録は37.6メートルです。

プエンテェ・ラ・レイナ町の「すき競争」

すき競争の画像
​(すき競争)

伝統的な衣装を着た参加者がすきに乗り、上り坂を走るこの競争は、毎年9月に開催されます。

オリテ町の「ブドウ収穫祭」

ホタの画像
​(ホタ)

ナバラワインの名産地、オリテ町では、毎年ブドウの収穫を祝う祭が開かれます。

祭のメインイベントは、最初に収穫されたブドウから果汁を搾るブドウ踏みです。

そのあと、ワインの専門家がその年のブドウを品評し、祭の参加者みんなで最初のブドウ汁を味わい、ホタ(ナバラで一番知られている民族舞踊)を踊ります。日曜日の朝には広場の噴水から水の代わりにワインが湧き出ます。​

ブルギ町の「イカダ流しの日」

イカダ流しの画像
​(イカダ流し)

北部ナバラのピレネー山脈の谷にある村では、昔から森林から取れる木材が収入の大部分を占め、木材でイカダを作り、川に流すことで運搬していました。
そのイカダ流しを再現するために、毎年様々なイカダが作られ、ブルギ町に残る中世の橋まで川下りが行われます。

ウアルテ・アラキル町の「羊飼いの日」

牧羊犬コンテストの画像
(牧羊犬コンテスト)

羊飼いという職業がすたれないよう、羊飼いに尊敬の意を表して祭が行われます。
祭では、牧羊犬コンテスト、羊肉煮込みコンテスト、羊毛刈り取りコンテストが開催されます。観光客は伝統的な羊チーズの作り方を見学し、民族音楽の演奏を聴き、民芸フェアでオリジナルの作品を買うこともできます。
さらに、バスクの伝統的なスポーツである丸太切り競争、重量石挙げ、バスク・ペロータ(スカッシュのように、壁に当てたボールを壁に打ち返すスポーツ)の大会も開催され、観光客は地方の伝統を経験することができます。

カルカスティヨ町の「サン・ミゲラーダ」

毎年9月18日の夜明けにカルカスティヨ町周辺の丘陵から何万頭もの羊の姿が現れます。この感動的な風景がなぜその日に見られるのでしょう。
この地方では中世から移動牧畜が行われており、羊飼いは、ナバラ北部のピレネー山脈の谷から南部の半砂漠のバルデナスまで移動し、カルカスティヨ町で秋から冬にかけての間を過ごします。この日、観光客は羊飼いの日常的な食事であるミガス(パンくずを意味する。元来残り物のパンを使用し、焼いた魚、肉や野菜と混ぜて調理した料理)やチストラ(フライドソーセージ)とワインを楽しむことができます。