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知事記者会見録・令和2年6月5日実施分

ページ番号:0013120 更新日:2020年6月9日更新

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日時 令和2年(2020年)6月5日(金曜日)
11時00分~12時05分
場所 県庁2階 記者会見室

発表項目

知事

 皆さん、こんにちは。
 本日、私からは、2点報告をさせていただきます。
 まず、最初に高校生の部活動等を応援する取り組みについてということなんですけれども、皆さんご案内のとおりですね、新型コロナの関係でインターハイ、また甲子園も中止になり、また、コンクール等も全国的なものも中止になっています。これに伴って県大会も中止になっているという状況が起きております。
 高校生、特に3年生にとって、ずっと目標にして頑張ってきた大会がなくなってしまうという、あまりにも厳しい状況に今の高校生たちが直面をしているわけです。
 そうした中で、教育長にこうした生徒たちのためにできることをぜひやりましょうと。特に3年生ですね、三年間ずっと、あるいはその三年間だけじゃなくてその前からずっと頑張ってきた集大成を発揮できる場を何としてもつくりたいと、そうした思いで教育長とも話をし、また教育委員会(山口県教育委員会)の方で、県の高体連(山口県高等学校体育連盟)ですとか、高野連(山口県高等学校野球連盟)、高文連(山口県高等学校文化連盟)等の学校関係団体といろんな協議を重ねていただきまして、何とかこの取り組みを進めていこうということで、具体的に三つの活動について支援をしていきたいと思っております。
 ここに書いていますけれども、まず、運動部の方ですね。インターハイとか甲子園とかなくなりましたけれども、「やまぐち高校生2020メモリアルカップ」ということで、こうした大会を開いていく。また文化部の方については「やまぐち高校生2020メモリアル文化発表会」ということで、そうした場を設けていくということにしております。それから、もう一つ特設サイトということで「やまぐち高校生部活動応援サイト」、これは上の二つの大会なり、発表会についての情報を載せていくというのもあるんですが、後ほど教育長の方から話をしますけれども、その活動の状況だったりとかですね、あるいはこういう大会がなくなって厳しい状況にあるけど、それを乗り越えて頑張ろうとする高校生を応援したいという方は、県内もそうですが、山口出身で県外に行かれた方も多くいらっしゃると思います。そうした方々から高校生たちへの、例えば自分の母校への後輩たちへの応援メッセージを送るとか、そういうメッセージをここで送ってもらう、受け付けるという、そういった機能を持たせるサイトを立ち上げていきたいと思っております。
 それから中学校については、今後、3年生が県内大会等に出場する機会が秋にあったりしますので、そこは最後集大成としてはそちらでできるということもありますけれども、県としては「中学校県体育大会」等の開催に係る新型コロナウイルス感染症防止のいろんな取り組みが必要になりますので、その支援を県としてしていきたいというふうに考えております。
 詳細については、教育長の方からこれからご説明をいたします。

教育長

 それでは、私の方から説明をさせていただきます。
 まず、「やまぐち高校生2020メモリアルカップ」についてですが、期日はお示しをしておりますとおり、令和2年7月以降を予定しています。
 対象競技は、県高体連34競技と硬式野球、軟式野球を合わせた36競技としておりまして、1年生から3年生全学年を参加対象といたします。
 現在、水泳、バスケットボール、ハンドボール等の25競技程度は、開催に向けて会場や日程の調整が行われておりまして、他の競技についても開催に向けた検討を進めていただいているところです。
 大会の開催に際しましては、会場確保や日程調整、感染症予防対策など多くの課題はありますけれども、可能な限り各競技会を開催したいと考えております。今後、関係団体と協力し、開催に向けて取り組んでまいります。
 次に、画面が変わりますが、「やまぐち高校生2020メモリアル文化発表会」についてです。
 高校総合文化祭の全15部門のうち、全体発表の形式をとる部門に加盟する学校を対象として、希望する学校に対しては録音・録画を行う業者を派遣いたしまして、文化部活動の発表を撮影する予定としております。
 また、録音・録画したものについては、DVDを作成し、各学校へ配布したいと考えています。
 さらに、撮影を行った部活動のうち、希望する部活動については、ウェブ上で公開することとし、さらに部門ごとの審査や表彰も検討してみたいと考えております。
 最後の画面になりますが、「やまぐち高校生部活動応援サイト」についてです。
 先ほど知事さんからもお話がありましたけれども、部活動で頑張る山口県の高校生を応援する目的ということで、特設のサイトを開設いたします。
 この特設サイトでは、大会の日程や組合せなど大会情報を掲載したり、生徒から寄せられた部活動に対する思いや、メモリアルカップ出場等への思い、さらに生徒に対する応援メッセージの投稿や、部活動での思い出画像、こういったものの投稿も予定をしております。
 私からは以上でございます。

知事

 特に3年生には、こうした舞台でこれまで頑張ってきたこと、そして培ってきた力を思いっきり出してほしいと思います。そしてこういう厳しい状況を乗り越えて頑張ろうとする高校生を県民の皆さまと一緒に応援をしていきたいと思っています。
 以上が1点目でございます。
 そして2点目ですけれども、「やまぐちの温泉で癒されようプレゼントキャンペーン」の開催についてであります。
 6月10日から7月31日まで、「やまぐちの温泉で癒されよう プレゼントキャンペーン」を開催します。
 このキャンペーンは、新型コロナウイルスの影響で落ち込んでいる県内の観光需要を喚起するために、まずは第1弾といたしまして、県民の皆さまに県内のさまざまな温泉を巡っていただいて、楽しんでいただこうという県内の観光振興の取り組みであります。
 具体的には、山口県民の皆さんを対象といたしまして、県内の温泉施設を巡ってスタンプを集めていくと、抽選で「県内限定宿泊クーポン」等の賞品が当たる、そうした観光周遊のキャンペーンとしています。
 県内には、日帰りや宿泊で利用できる数多くの温泉施設があります。県民の方でもまだ訪れたことがないという温泉がいろいろあると思いますので、お気に入りの温泉はもちろんですけれども、これを機に初めての温泉も試していただきたいと思います。
 また、お出掛けの際には、訪れたことのない観光スポットですとか、気になっていた食事も併せてお楽しみをいただいたり、そのような形で知らなかった山口県の魅力を発見していただきたいと思ってます。
 県民の皆さまには、感染予防を徹底した上で、県内の観光をぜひ楽しんでいただきたいと思います。
 私からは以上です。

KRY(山口放送)

 まずメモリアルカップについての改めて知事の受け止めというか、思いを、教育長も後でお願いします。

知事

 そうですね。やっぱりコロナの影響はいろいろ出てますけれども、その中でやっぱり子どもたちがいろんな影響を受けてます。特に高校生は、高校3年生は最後の舞台、ずっと目指して頑張ってきてた目標の大会が失われるという本当にやり場のない気持ちを抱え続けてる生徒はたくさんいると思います。そういう中で、教育長ともずっと話をして、何とか彼らに最後の集大成の舞台をわれわれとして最大限整えていきましょうという話をして、関係団体とも調整をしていただきました。そうした形で、この舞台を整えるということにさせてもらったわけですけれども、特に3年生は、これまで高校3年間はそうですけれども、それまでももっと小さい頃からずっと頑張ってきた子どもたち、生徒たちたくさんいます。ぜひですね、全国大会なくなりましたけれども、この舞台でそれぞれこれまで頑張ってきたこと、また、培ってきた力を思う存分ここで発揮をしていただきたいと思いますし、ぜひ、県民の皆さまと一緒にそれに対する、そうした頑張りに対するエールを送りたいと思います。

教育長

 思いですかね。

KRY(山口放送)

 はい。

教育長

 はい。今、知事さんからお話がありましたけれども、高校生の、あるいは中学生の中にはインターハイとか全国コンクール、こういったものを目標に本当に全力で頑張ってきた生徒がたくさんいると思います。そうした生徒たちは、今回のことでいろんな大会や全国のコンクールがなくなるということで、本当に大きな喪失感を持っているんだろうというふうに思います。先ほどからお話がありましたように、今回知事さんの強い思いを踏まえまして、そうした生徒たちに、これまでの取り組みの成果を発揮をする、そういう場を設けることにしました。生徒の皆さんには、ぜひ、これまでの成果を存分にいかんなく発揮してほしいと思っておりますし、また、こうした厳しい状況の中でも部活動に頑張っている生徒の皆さんの姿を示すということで社会全体に元気と活力を発信をしていけたらなというふうに思っております。以上です。

KRY(山口放送)

 あと、感染予防対策というのは、これは各競技別に、もうガイドラインか何かでやっていくしかないということでしょうか。

教育長

 感染予防につきましては、中央競技団体の方でガイドラインが示されておる、あるいは今から示されるところもあると思いますけれども、そうしたガイドラインを踏まえて対応することとしておりますけれども、基本的には、それぞれ今までやってきた感染症、マスクをするであるとか、あるいは密にならないとか、あるいは消毒をするとか、いろんな形を組み合わせて適切にやっていきたいと思いますが、それにしても状況によっては、競技を正常開催できないものも出てくるかも分かりません。それはもう、やむを得ないかなと思っております。

KRY(山口放送)

 現段階で開催できない競技というのも、いわゆる中央の方のガイドラインは、まずできていないとか、その競技する場所やスペースが狭いとか、接触するとか、冬季以外でもう決まっているものはあるんでしょうか。

教育長

 現時点ではっきり開催できないというものはないと思います。

学校安全・体育課長

 現時点でまだ検討中で、できないというふうに判断している競技団体はありません。

KRY(山口放送)

 高野連との調整がっていう先ほど知事の話がありましたけれども、このメモリアルカップというのは、もう大きな枕ことばとして付いてしまうっていうことですか。例えば、高野連が独自の大会をするということになった場合に。

知事

 そうですね。それは、全体を冠としてこれが付いて、その野球大会というような位置付け。

学校安全・体育課長

 一応、高野連は高野連でやっていただく検討は今されております。仮に、どんな競技団体でもですけど、今新たに大会を設定するということも想定していますし、例えば、ちょうど既存の大会と合致していくということも考えております。その場合には、何々兼この銘文、「2020メモリアルカップ」というふうに兼ねた大会ということも考えております。

NHK

 メモリアルカップの実施主体というのは、県になるんですか。

教育長

 えっとですね。主体については、高体連、高野連、それから県教委。

学校安全・体育課長

 今の予定としては、それぞれやっぱり団体がありますので、高体連、高野連、それから山口県、山口県教育委員会が主催でできたらなと思っておりますが、まず高野連については明日決定されるということを聞いておりますので、そういったものを待ちながら、最終的には皆でやっていきたいというふうに思っております。

NHK

 つまり、県、県教育委員会が主催のひとり、一主体として。

学校安全・体育課長

 はい。先ほども申しました、高体連、高野連、それから山口県、山口県教育委員会、主体でやっていきたいと思います。

NHK

 あと、すみません。「メモリアル文化発表会」は、対象となる部門はどういうふうに、全体発表の形式をとるんでしょうか。逆に、どういった部門がありますでしょうか。

教育長

 えっとですね。高校総文(高校総合文化祭)は全部で15部門あります。その中で、全体発表という形でしている部門、この全体発表というのは、団体で皆さんの前で成果を発表するという、そういう形で発表するわけですけれども、それでしてるもの、一応ですね、演劇など七つの部門があります。それを今のところ予定をしております。

NHK

 もう少し具体的によろしいでしょうか。

教育長

 今ですね、これは調整中なので、仮にここで名前を発表して生徒さんが期待をして、またいろんな状況でできなくなるということになると二重にショックを与えるということにもなりますので、現時点では調整中ということで控えさせていただけたらと思います。

NHK

 例えば、写真であるとか美術っていうことはおそらく含まれてこない。

教育長

 まあ、そうでしょうね。おそらく。はい。

中国新聞

 どちらにお伺いするのか、ちょっと分からないですけれども、今回のそのメモリアルカップなんですけれど、この大会そのものは上位進出しても県内で止まる大会なのか、それとも、今後、中国大会、全国大会っていうものが企画された時に、この大会で上位成績を収めた生徒さんがその大会に進むきっかけとなる大会となるのか、その点をちょっと伺いたい。

教育長

 はい。これについては、基本的には上位大会につながる大会ではないと認識をしております。県内の、先ほど言ったように、いろんな大会が中止になって、その大会の代替ということで、高校生等の発表の場を設けるということでございますので、特に上につながる大会とは考えていません。今のところは。

中国新聞

 この「メモリアル文化発表会」についても同様の対応ということですね。

教育長

 はい。

朝日新聞

 高校生メモリアルカップの件なんですけど、この感染症対策という中には、無観客でとかいうのも入るんでしょうか。

教育長

 はい。今の予定は、一応、観客は無観客ということに考えております。ただですね、保護者等がおられますので、その選手の保護者等、これについては、今後の感染症の収束状況等を踏まえて、各競技団体で会場等の状況もありますから、それぞれ違いますので、各競技団体の方で検討されるということになっております。

朝日新聞

 屋内でやるような競技については入れないとか、もう何か既に指針として決めているものはあるんでしょうか。

教育長

 今のところは、それはありません。

朝日新聞

 参加競技25競技程度ってあって、今頂いた資料の方なんですけど、対象競技は34競技と硬式・軟式野球、全部で36だけど、そのうち調整が厳しいのが11個あるっていうことになるんですか。

教育長

 あのですね、厳しいというよりは、今、前向きに検討していただいておる、あるいは検討していただいているというのが25競技程度ということでございまして、その他の競技についても今からの検討状況で参加するということになりましょうし、あるいは、今、検討しているところでも状況が変わって、やっぱりできないということも出てくるかも、その辺は流動的でございます。

朝日新聞

 県立高校でも、学校によっては夏休みが短くなったりもすると思うんですけど、それとこの大会との兼ね合いっていうのは、どういうふうに仕切るんでしょうか。

教育長

 おそらくですね、学校を休みにしてこういう大会を開くということはできない。授業時数の確保という点からもなかなか難しいんじゃないかなと思います。おそらく土日で、今から各競技団体の方で、土曜日、日曜日を中心に検討していかれることと思っています。

朝日新聞

 あと、この表紙の方、高校生の、特に3年生が活躍できる場をっていうふうにあるんですけど、ただ、対象は、ここで1年から3年生で、3年生が優先して出場できるような、別枠のものとかっていうのも想定されてるんでしょうか。

教育長

 いえ、それは想定しておりません。1年から3年まで。当然3年生の中には、既に一応部活動を退いて、就職、進学というふうに方針を切り替えてる、もう決定したという、そういう生徒たちも当然いると思います。それはそれで、その生徒たちをこれまで部活動等で培ったきた体力とか精神力とか、そういうのを生かして次のステージに向かって、次の目標に向かって進んでいただければいいと思いますが、3年生のために、特にこれだけの枠を設けるということは考えておりません。

朝日新聞

 文化発表会の方なんですけど、全体発表の形式をとる部門として、先ほどその例として演劇を挙げられてましたけど、他にどういうのがあるか確認したいんですけど。

教育長

 それはですね、先ほど申し上げましたように、ここで名前を申し上げますと、一応演劇はですね、それぞれの部門に、その部門に競技例として挙げていいかということで了解を得ていますけれども、他の部門についてはここで名前を挙げますと、高校生たちが期待して、またできなくなるということになると、先ほども言いましたが、ダブルでショックを与えますので、それは差し控えさせていただきたい。団体部門で一応七つの部門ということを今考えています。

朝日新聞

 他の8部門は今のところ、この文化発表会の対象にはなってない。

教育長

 そうですね。はい。

朝日新聞

 DVDの配布っていうのは、学校単位で配布するものか、それとも生徒全員に配布するものか。

高校教育課長

 学校単位で考えております。

朝日新聞

 それぞれの期日が7月からということになっているんですけど、終わりは何か想定しているのはありますか。

教育長

 今ですね、あまりに遅くまで引っ張ってもいけないとは思いますが、まずは7月からというのは、これは予算を伴うことでございますので、予算の措置ができないといけないということで、ある時期が必要だということです。終わりは決めておらんね。

学校安全・体育課長

 はい。基本的に終わりは、できるだけ早い時期にやっていただきたいというふうに考えておりますが、終わりは、今のところ、冬季大会もありますので、考えておりません。

朝日新聞

 今その予算の話がありましたけど、予算っていうのはどういうふうにしていくんでしょうか。

知事

 今度6月補正がありますから、その中で必要な経費を計上するっていうことですね。この開催に係るまず経費が要りますからそれが一つということと、あと、感染防止対策でやっぱり特別な対応が必要ですので、それは措置も必要だと思います。

朝日新聞

 分かりました。額としてどれくらいになりそうですか。

知事

 それは今分からない。

教育長

 ちょっと、申し上げる段階にはないと思います。

朝日新聞

 最後に、応援サイトの方はいつごろ立ち上がるのでしょうか。

教育長

 これもですね、予算が伴うことでございますので、議会が終わってからということになろうかと思います。

朝日新聞

 当然7月までには、立ち上げなければいけないと。

教育長

 そうですね。なるべく早い方がいいとは思いますけれども。努力はいたします。

朝日新聞

 分かりました。

読売新聞

 観光の方のことについて知事にお尋ねをしたいと思うんですけども、今回スタンプラリーのような形式で開かれるキャンペーンだと思うんですが、これは、まず県内周遊を促すという意味での施策だと思うんですけど、今、どんどん新型コロナの対応のフェーズが変わっていって、少しずつ経済を動かしていこうという段階にきていると思うんですけど、この事業は、県内の観光とか、経済の刺激策としては、知事としてはどのような位置付けであるというふうにお考えでしょうか。

知事

 特に、いろんな、今回、コロナの関係で、皆さんの外出を自粛したり、旅行をキャンセルしたりですとか大きく影響が出ている、さまざまな分野で出ている中で、観光っていうのは特に大打撃を受けていて、もう8割9割キャンセルという状況になっているわけですね。県内にも観光地がたくさんあり、また、温泉もたくさんあって、そのPRをして、また観光客も増えてきた中ですね、このコロナの、今、大変な状況を迎えているということでありますけれども、第1波が収まってきて、全国的にも県をまたぐ移動っていうのが徐々に徐々にこう、広げていこうというふうにわれわれもしております。
 そういう中で、まず第1弾として、県内での周遊を促していこうということでこれを行っております。これをさらに、今後、県内もそうですが、近い地域とか、国内とか広げていきたいというふうに思います。今回は、当面、まずは第1弾ということで行いますけれども、これから6月補正予算もあります。もっとですね、この6月補正予算においても強力な観光振興策を講じるようにしておりますので、その中では、県内はもちろん県外も含め、ターゲットにして施策を打っていくということを第2弾以降やっていきたいと思います。

読売新聞

 今回のキャンペーンの予算の規模をどのようにされるのかを教えてください。

知事

 今回は補正予算がないので、既定予算の中でもともと「オフ泉県」ということで、温泉についてですね、山口、さまざま各地にありますけれども、それをもっともっとこう、何て言いますか、周知をしたりとかですね、来てもらおうということをやるという中で、その一環として既定予算を使ってやっているということです。

読売新聞

 額としては、具体的にはどれくらいの規模なんでしょうか。

観光プロモーション推進室長

 500万円程度です。

読売新聞

 500万円程度ということで、県内への周遊を促すという意味では、まだとっかかりとしてはこれくらいなのかなと思うんですけど、先ほど知事もおっしゃった、6月の補正ではもっと強力な施策を打ちたいということですけど、6月補正予算の方に盛り込むものについては、具体的にどのようなものをお考えでしょうか。

知事

 そうですね。宿泊等を伴う観光はやってもらいたいので、割引とか、そういった宿泊の関係を促していくことを検討していきたいと思います。

読売新聞

 観光とかですね、すごく大きい打撃を受けている分野をまず真っ先に刺激をして経済を動かしていこうということだろうと思うんですけど、先日、議会の開会が、議運(議会運営委員会)が1週間遅れるということで、議会の開会自体が1週間ちょっと遅れるということになっているんですけど、できるだけ早くこういう予算をですね、議決を議会にもらって、対策として施策を打っていくということが必要な中で、どうしてこの議会の開会が遅れることになってしまったのか。

知事

 これは、議会間との調整もあるんですけど、国の予算が、補正予算が決まった中ですけど、実は、まだ詳細がよく分からないところがあります。われわれも、それを使わないと財源的に組めるかどうかというところがありますので、そうしたことを考えて、議会のスケジュールというよりは、われわれが予算を組むスケジュールとして国の補正予算の状況、情報をしっかり収集してですね、それに応じて、われわれとしてやろうとしていることがちゃんと組み合わされるのかどうかというところをやるのに時間がどうしても必要な部分があります。そうしたところもあってというところです。

読売新聞

 これから、その予算をどう組み上げていくかというスケジュール感で、後ろ倒しになっている、そういう。

知事

 それは大きな要因です。

読売新聞

 であれば、2月に議会があって、4月30日に議会の臨時会が開かれてたと思うんですけれども、4月の上旬に特に感染者が集中的に出たということもあって4月30日のタイミングでどこまで観光とかを刺激するような施策が打てたか分かりませんが、今日発表したキャンペーンも、もともと組まれていたものを組み替えでやるということなのでですね、本当は、この4月30日の臨時会の段階で、補正予算の中に観光にてこ入れをするような事業を盛り込んでおけば、もっとこの7月の執行が、補正予算の議決が遅れても、今のこの空白の期間に対応ができたと思うんですけども、それについて、スケジュール感と言いますか、それについてはどのように思われますか。

知事

 そうですね。そういったものを考えるときに、やっぱり、いろんな見方があると思います。ただ、その収束の状況とか、どの範囲まで、本当に広げてできるのかとか、規模はどのくらいいるのかとか、いろいろ考えなくてはいけないですね、予算を組むとなると。そうしたことで積み上げて議論していく必要がありますので、そういうのもつかみで何かこう載せるとかですね、そういうのはなかなか作りづらいところもあります。実際、ターゲットとか、あるいは期間とかですね、そういったものを考えて予算というのは組みますので、ある程度、具体的にこれをやるっていうものがないと、なかなか作れないという状況もあります。4月のあの段階では、まだ感染者がどんどん増えてた状況ですので、いつ収束するか、それを組んだとして、いつスタートできるのか、どの範囲でできるのか、どのくらいの目標で立てて観光を呼び込んでいくのかというところも、なかなか組み立てづらいところもありましたので、そういった形で今ある予算などを取りあえずは使ってですね、今後、また補正でしっかりと必要な対策、規模も含め考えていくということを今しているということです。

読売新聞

 6月の大規模な刺激策を打つまでに、当座はこの、今回発表した500万、県内の事業で絞ると言っては何ですけれども、そういったもので徐々にというところなんでしょうけれども、当面、新たな大型の補正予算が組まれるまでは、観光業とか経済界の方たちにはどのように、この経済的な困難を乗り切ってもらいたいというふうにお考えでしょうか。

知事

 今、観光施設についても、まだ開いてないところも結構あります。6月に入ってから徐々に開けていくと、7月になってくるとかなり開いてくる状況になると思いますので、タイミング的にはこの補正予算で組んで待っているのがタイミング的にはいいかなというふうに、合う感じかなと思いますけども。それまでの間ですね、これは、これまでの制度融資ですとか、いろんなその、何て言いますか、資金繰り苦しいところは予算の枠も増やしてきましたし、これは2段階に分けて増やしてきました。1260億円の融資の規模、無利子融資も含めて措置をしていたので、そういったものをどんどん活用していただきたい、自在に活用していただいておりますし、また、これからコロナへの対応のために必要な、いろんな、何て言いますか、業務の見直しとか、前向きないろんな取り組みをしていくための補助というのを設けてますので、そういったものも使ってですね、施設内の改修をしたりとかいうこともやっていただいておりますので、それで本格的に、また再開して弾みをつけていくための準備をしていただきたいし、そのための予算は、これまでも対応している状況です。

読売新聞

 今のスケジュールでいくと、7月10日が議会の最終日ということになっています。そこで補正予算の議決がなされて、そこから予算を具体的に執行していくということになると思うんですけども、それまでに、あと1カ月以上補正予算が執行されるまでに期間があると思うんですけど、それまでに今回のような、この当初予算に組み込まれたものの予算の組み替えですとか、専決処分とかで何かしら、また第2、第3の観光の刺激策とかそういったものはお考えでしょうか。

知事

 今、具体的にここで発表できるということはないですけれども、もともと観光の予算というのはしっかり組んであって、いろんな新しい商品開発をするとかそういったものがあるので、それをこれから再開に向けて執行していくというか、関係するところともよく協議・調整しながら、効果的にそれを使っていくということは、もともとの今回の考え方でやっていくということです。

中国新聞

 観光キャンペーン、500万円程度ということなんですけど、第1弾。これはだいたいどれくらいの効果を見込まれ、現時点では想定されていますか。

知事

 そうですね。効果というか、具体的な数字というのはないですけれども、何て言いますか、対象者の人数とかもありますんでね、一定の効果を上げていきたいと思っておりますけれども。何て言いますか、今回は、全ての人にじゃなくてプレゼントキャンペーンみたいな形ですので、全ての人に恩恵がいくわけではないですけれども、やっぱり、まず、再開をして動き出してもらうという意識、県内をね、周って楽しむというフェーズに入ってきたということを、県民の皆さまに意識を変えていただきたい、今までずっと自粛自粛で、外出も行けない、食事も旅行も行っちゃあいけないというふうな認識が、かなり強く定着していると思いますので、何て言いますか、予算の規模そのものよりも、どちらかというと県内は、少なくとも県内は、いろいろと楽しんでもらう、動いてもらう、温泉に行ったり、食事に行ったり、むしろどんどんやってくださいねっていうことを、そういう気持ちをそっちの方向に切り替えていくという大きな転換をしていくときだと思ってますので、そういうメッセージを渡しているという部分が強いと思います。

中国新聞

 6月の補正で、宿泊を伴う観光の割引など検討されたいということなんですけども、もうちょっと具体的に。

知事

 それは、これから考えますので。しっかりと観光に、強力なインセンティブが付くような宿泊割引ですとか、そういったことを検討していきたいと思います。

中国新聞

 それは、もう県外の方も対象にされる。

知事

 まず県内は、間違いなく対象にしていかなければいけません。県外は、やっぱり県外のそのときの感染状況とかもありますので、いっぺんに全部というわけにはいかないかもしれませんが、そこは、柔軟に範囲を変えられるように考えていかなきゃいけないだろうなというふうには思っています。そこをどのようにして予算上組めるかっていうことは、これから考えたいと思います。

中国新聞

 今回も予算の編成資金というのは、これまで積まれてきたものを崩されたりするということを考えられていますか。

知事

 そうですね。国からの交付金が充てられる部分は、それを使いますけれども、はっきりしないものとかですね、当面必要なものは基金を崩してということになっています。追加の財源は、国からくるものか基金を崩すしかないので。はい。

中国新聞

 当然、もう、この前もおっしゃってましたけど、事業凍結される、財政の、時期っていうのは、もう、目標の時期は難しくなるかなというのはあるんですか。

知事

 時期っていうのは。

中国新聞

 目標とされている財政健全化の。

知事

 そうですね。健全化自体は、前回も、いったん、今の取り組みは中断をするということにしました。これは、コロナの対応に、組織も予算的にも集中的にやっていかなければいけませんので、凍結をするということですね。これが、もちろん落ち着いてきた段階では、その先の改革をどうするかっていうことは考えなければいけませんし、それまでに、どれだけ財政的にも追加負担等でダメージを見てるのかっていうことも考えなければいけません。そこは、その時点で、またリストアップするということにしたいと思いますけれども、今段階で、いつ、それを始めるということは、このコロナがいつ収束するかが分からないのと同じで言えないと思います。

中国新聞

 分かりました。ありがとうございます。

防府日報

 観光のキャンペーンのことについてなんですけども、当面は、県内での周遊ということでやられていかれるということですけども、これ、段階を見て、県外であるとか、ちょっと海外は、なかなかすぐには難しいと思うんですけども、次のタイミングっていうのが、県外からお客さんに来てもらうということになると思いますけれども、その時期を言うのは難しいと思うんですけれども、県外から来てもいいよというふうに判断する材料っていうのは、どういったことを考えておられるんでしょうか。

知事

 基本的には、今、県外の移動については、われわれが、前回の対策本部員会議(「山口県新型コロナウイルス感染症対策本部」第15回本部員会議)でお示しをしました。今は、関西はもう少しですけどね、北九州とそれから1都3県については、北九州は当面ですけどね、1都3県については、6月18日という日を設定しています。これは、政府の方針にもあるところでして、その時期が予定どおりいけば、それを過ぎれば、都道府県からの移動っていうのは、特に行政の方からは、これはしちゃいけないってことはないということになるわけですね。ですから、そこが一つの節目だと思います。

防府日報

 その理屈で言うと、6月の19日以降、感染の広がりがなければ県外から来てもいいよということで、県外からの大々的なキャンペーンが打てるということになると思うんですけれども、実際の始動というのは、やっぱり予算の関係もありますから、世間で言うところの夏休みぐらいからっていうふうな見通しなんでしょうか。

知事

 そうですね。この議会を経なければ、今回これから組むやつは、その前の執行は当然可決をいただいてから、できるだけ早くと思いますけれども、執行することになりますので、当然それ以降ということになります。

防府日報

 知事としては、あくまで一般的にですけれども、人が動きやすくなる夏休みですね、そういった時期、学校はちょっと短縮ということもありますけれども、あるいはお盆とかの帰省とかというのも、特にゴールデンウイークなんか帰れなかった人が多いんで、あると思うんですけれども、そのタイミングにおいては、県外からも、こう人が来るような仕掛けを持っていきたいというような思いというのはあるんですか。

知事

 そうですね。やっぱり7月、夏休みの前辺りからは、当然観光、これまでの観光協会の方も、これまでの例年のとおり、観光需要が増える時期ですので、そこでしっかりお客さんを戻していきたいという思いもありますので、そうした思いをしっかり応援していきたいと思います。ただこれ、感染状況がどうなるかによってまた違うので、そこを必ず全国一律にというふうになるかどうかというのは、今後の状況にもよるとは思いますけれども、そうした状況が許すんであれば、できるだけ多くの皆さまにお越しいただくということに、ぜひもっていければなとは思います。

防府日報

 それから6月補正なんですけれども、観光ということで一つの大きな柱があると思うんですけれども、それ以外のところで、現時点で対策を立てなければならないと考えておられる分野とかというのは具体的にありますでしょうか。

知事

 そうですね。もちろん観光だけ、観光は特にシンボリックに言われますし、実際に8割9割の減というダメージも受けてます。また県内のホテルも、これまでに三つ閉まるということが起きているという深刻な事態が生じているというのは、皆さん感じられていることだと思いますけれども、当然、観光に限らず、さまざまな分野に影響が出ておりますので、そうしたところに共通する支援、もちろん今の苦しい状況を何とか乗り切るための融資等ももちろんでありますけれども、前向きに、これからこのコロナと共存しながら、ウィズコロナの世界で、自分たちの事業をいろいろ工夫しなければいけないところもあるでしょうから、そうしたところに対する応援ですとか、これは業種に限らず、いろいろなことをやっていかなければいけないだろうと思っておりますので、今は各業界なり、いろんなところの状況も把握をしながら、幅広く、さまざまな事業維持と、またこれからの発展に向けた支援をしていきたいと思います。

防府日報

 最後に1点なんですけれども、今日の夕方の結果を見てみないと分からないんですが、県内では大体1カ月感染者は出ていないんですけれども、そのことに対する受け止めをお願いします。

知事

 そうですね。5月の5日を最後に6日以降、感染者が出ていないという状態が続いています。やっぱり県民の皆さまに、感染防止、予防、その意識を強く持っていただいていること、それから各事業者の方も、ガイドライン等に沿って、感染が起きないような対策というのを、それぞれ講じていただいている、そうした取り組みのおかげだと思っています。その一方で、隣の北九州では、昨日は6名ではありましたが、感染経路が全て不明という状況があるという中で、やっぱりその警戒感自体を解いてはいけませんし、県内にできるだけこのウイルスが入ってこないような意識を持って、引き続き取り組んでいかなければいけないと思います。ですので、緊張が緩められる状態では決してありませんし、気を緩めると、また拡大するということが、隣の北九州市を見ても、北九州市が気が緩んでいるというわけではないですよ、違います、誤解があったらいけませんけれども、そういう感染っていうのは広がってしまうということがあるということは、常に意識しながら、生活なり経済活動を行っていかなければいけないという中でありますが、何とかこの感染が県内で広がらずに、そして一方で、その経済活動が今の観光もそうですけれども、できるだけ元に戻せるという、これを両立するというのは難しい道ですけれども、ぜひこれを皆さまと一緒に、こう頑張って実現していきたい、引き続き、そうした道を目指していく道ではあると思います。

防府日報

 ありがとうございました。

山口新聞

 今、警戒を緩めてはいけないというお話もありましたけれども、この観光のキャンペーンに関してなんですけれども、県民の皆さんにとって、県内の観光であれば安心して行ける状況だというふうに、知事はお考えということなんでしょうか。

知事

 そうですね。もちろん個々の方々で3密を避けるとか、あるいはいろいろな感染防止対策というのを講じていただくというのは、これは観光に限らず、いろいろな分野でそうですけれども、それぞれ事業者の方も、この温泉の関係や旅館の関係でのガイドラインができていて、感染の予防とか、拡大防止のためのものが示されていますので、それはしっかりそれぞれやっていただくように、それぞれ頑張っておられます。ですので、行った先で注意してもらいたい事項とか、多分いろいろと示されると思うんですけれども、ぜひそれはしっかり聞いていただいて、その事業者、各旅館なり、温泉の方で求められることは、きちんと聞いていただければなと思います。

朝日新聞

 知事に観光の関連で見解をお伺いします。県内の刺激策という意味で、近県では、鹿児島県とかですね、4万人の方に宿泊券をプレゼントするとか、大分県のように、楽天とかじゃらんとか、大手のウェブのエージェントとタイアップして、県民向けの割引プランを打ち出すということが既に始まっているようなんですけれども、その辺に比べると、山口県、今回の宿泊券を50人と、このぶちうまカタログ250人というところが、どうしてもこう小規模だなあというふうにも見えてしまうんですが、この辺の規模設定というのは、今回どのような経緯でこのくらい、トータル300人の方が対象ですけれども、この辺りはどのような思いで設定をされたのか、ちょっとお聞かせいただけますか。

知事

 われわれ予算がないと事業ができませんので、そういった意味では、今ある予算の中でできることは最大限やるというのが、そういった形ですね。他県の例もございましたけれども、われわれもしっかりとした、先ほど言ったような県民向けもそうですし、県外もどこまで広げるかはありますけれども、こういうインセンティブをしっかり付ける割引のクーポンですとか、そういったことを検討しておりますので、そういったことを予算の中で組んでいきたいと思いますから、これは今回、まずひとまず第1弾という、これまでずっと自粛しているところから切り替わって、取り組みを進めていく、そのまずはこの第1弾ということでありますので、本格的なやつは、これからしっかり予算を組みますので、ちょっと待っていただきたいと思います。

朝日新聞

 まずは県民の皆さんに、県内だったらどうぞお出かけくださいという、そういうメッセージ。

知事

 そうですね。温泉もそうですし、飲食とかもそうですけれども、要するにコロナのリスクをゼロにはできませんから、当然リスクはありますけれども、今は県内を、今先ほどお話もあったように、1カ月感染者が出ていないという状況もありますが、引き続き気を付けながら、県内の活動を再開していく、また県民の皆さまにも、ずっと自粛のところから、どんどん少しずつ出ていってもらって、飲食とか温泉とか楽しんでいただきたい、そういったメッセージです。

朝日新聞

 分かりました。

 それから、先ほどの質問とちょっと関連するんですが、議会の日程なんですけれども、この1週間の後ろ倒しというのは、これは知事というか、執行部から議会の方にお願いをしたという理解でよろしいですか。

知事

 ちょっとそこの正確なやり取りは私は分からないので、誰か。ちょっと分からないですけれども、調整して。

朝日新聞

 知事は把握されてらっしゃらないんですか。

知事

 いや、どちらから言い出したというのはないですね。協議をして、そういうふうになったとは知っていますけれども。ただ、われわれの方で予算が、国の予算をしっかり把握しないと、こちらも、国がこういう予算だから、われわれこういうふうにしますということが言えないので、そこの予算を組むスケジュールもあるというところであります。

朝日新聞

 その予算のスケジュール、国の補正の日程の関係があって。

知事

 そうですね。それがきっかけだというふうに言えると思います。

朝日新聞

 なるほど。はい、分かりました。ありがとうございます。

NHK

 観光キャンペーンの関連でお伺いしたいのですが、改めてになるかもしれませんが、今回観光の自粛から一転、誘客を促す取り組みに潮目が変わったというか、改めてやはり転換した理由といいますか、どんな状況を勘案して、今回その第1弾ということで今回打ち出されたのかをお聞かせください。

知事

 はい、コロナが発生してから、特に4月の前半、山口県内もそうですし、全国的にも大きく拡大をした、そうした中で、緊急事態宣言も発令されて、全国を対象に、とにかく外出の自粛と、県外への移動自粛と、そうしたことがかなり強く行われてきたわけですね。それによって、第1波はかなり収束をしてきています。もちろん、北九州とか東京とか、まだまだ日々出ている所はありますけれども、全体的に言うと、かなり収束してきている、山口県内も1カ月近く感染者がいないという状況を迎えているわけですね。そうした中で、やっぱりコロナに対策をしっかり講じながら、この間傷んできた経済を回復をさせなければいけませんし、県民の皆さまも自粛自粛で、かなりいろいろなストレスとか、我慢をしてきた中で、やっぱり日頃の生活をどんどん戻していただきたいというふうに思います。そういう中で、県内は少なくとも1カ月間感染者がいなくて、かつ事業者の皆さまも、感染防止対策というのをそれぞれ整えることができてきております。そういう中で、コロナのリスクをゼロにはできませんけれども、感染防止対策をとりながら、しっかりと経済を回復させていくという、そういうステージに大きく変わっていかなければいけないし、その道をわれわれは目指していかなければいけないと思っております。そうした意味で、今回県民の皆さまには、これまでの自粛というそのステージ、フェーズから県内を楽しんでもらう、感染防止対策はそれぞれ皆さんも、また事業者も気を付けながら、そういうふうに切り替えていくと、そういう大きな転換の時期に今来ていると思いますので、そうした取り組みを促すということで、今回のキャンペーンを打ち出しています。

NHK

 先日、山口労働局からコロナウイルスの関係の解雇とか雇い止めの状況について発表がありまして、その中でも観光業はかなり上の方にあったんですけれども、解雇されたり、雇い止めの見込みであったり、やっぱり観光を刺激をまず最初にやるという、このやっぱり意義みたいなところはどのように感じていらっしゃいますか。

知事

 そうですね、やっぱり観光だけではなく、飲食もいろいろな支援もしたりとかしておりますけれども、やっぱり人の動きが抑えられた中で、かなり大きな打撃を受けているところが観光が代表的なところだと思います。予約自体も8割9割減というのが生じていますし、かなり県内でも、この間ずっとお店自体を閉めてきたという所が多くあります。これが落ち着いてきて、この6月からだんだんまた再開をしていくというフェーズに入ってきましたので、これまでこの痛んできた部分をしっかりと回復をさせていきたいというふうに思いますし、県民の皆さまにも、ぜひ、いろいろとこのコロナの関係でも、いろいろと辛抱もされてこられて、そういう自粛の生活から、少し気持ちを前に向けて、疲れも癒していただきたいですし、県内を楽しんでいただきたいというふうに思います。

NHK

 分かりました。
 先ほどからいくつかお話しに出ていますが、6月補正の予算へどのようなものが盛り込まれるかというお話がありますけれども、現時点で言える範囲で結構なんですけれども、やはり今回の6月補正予算の編成作業にあたって、どういったやっぱり柱を、特に重視する柱を挙げるならどういった点にやはりなるんでしょうか。

知事

 大きく言いますと、感染防止対策なり、その感染への対応というところで、検査ですとか、あるいはその病院の関係ですとか、医療の関係をしっかりと整えていくということが必要ですけれども、その一方で経済の回復というところですね、今の観光の振興もそうですし、県内の経済回復することに弾みをつけていくための予算を、しっかりと講じていきたいと思います。

NHK

 4月の補正予算では、中小企業への資金融資制度を活用したり、いろいろ取り組まれたと思うんですけれども、この辺りについてはどのように取り組まれるおつもりでしょうか。

知事

 融資制度も、資金が足りない部分については、追加で措置をしていかなければいけませんので、今後の資金需要を見て、必要な措置はしていく必要があると思います。

NHK

 分かりました。ありがとうございます。

朝日新聞

 観光の方で、先ほど質問が出たんですけど、2万円分の旅行券50人とカタログ250人の数字の根拠というのは、あらためてお願いしてもいいでしょうか。この人数だったらこれだけの効果が見込めるとか、どういったところでこの数字だったのか、お願いします。

観光プロモーション推進室長

 既定予算の中で展開できるものという規模感と、それからお客様に周遊していただくためのインセンティブ、きっかけづくりになるという観点から、数字を捻出しております。

朝日新聞

 既定予算というのは4月の補正の件ということですか。

知事

 いや当初予算ですね。当初予算。

毎日新聞

 観光キャンペーンの、当初予算の何の事業から充てるのか、そしてもともと扱う予定があった予算なんでしょうけど、こちらに充てられるということはその事業をしていないか、しないと決められたのかと思うんですけど、その事業はどうなるのかということと、先ほど、高校生のスポーツ大会、文化的な取り組みのところで、予算はちょっとまだ言えないということでしたけれども、少し規模感、何百万なのか、何千万ぐらいかかのるか聞けないだろうかというところです。その辺をお願いします。

観光プロモーション推進室長

 当初の方で、観光連盟の方で実施をいたします山口プロモーション、MAGICのプロモーション推進事業(YAMAGUCHI MAGIC!プロモーション推進事業)がございまして、それでその中でキャンペーン、年間を通じたキャンペーン等をやるようにしております。その既定予算の中で、キャンペーン等を、事業を一部中止なり縮小なりした経費等を基に今回事業の経費を捻出しております。

教育長

 スポーツ関係のことについてです。先ほどもお話ししましたけれども、現段階で、予算の規模ということについてはちょっと控えさせていただきたいと思います。

毎日新聞

 これは、基金を取り崩して、県の基金を取り崩して捻出するということになりますか。

知事

 いや、そこは分かりません。国の財源が使えるのであれば使いたいと思いますし、なければ一般財源となると、今は基金になると思います。それは調整が必要と思います。

毎日新聞

 観光キャンペーンの、いろんな取り組みができると思うんですけど、飲食店巡りでもいいでしょうし、観光名所巡りでもいいでしょうし、いろんなことが考えられる中、今、なぜここで温泉巡りというのが出てきたのか、その発想の源はどこから出てきたのか、なぜこれだったのかというところは。

知事

 一番手軽に、県内をしっかりと周遊してもらう、人の動きを戻していくという中で考えたものです。もちろん宿泊とかいろんなことはありますけれども、やっぱりこのコロナの対応でも皆さんだいぶストレスもお疲れもあると思いますので、そういった中で県内にある温泉というのは素晴らしい、われわれの資源でありますので,これをフルにですね、活用していきたいということを始めていく必要があると思っております。そうした観点で今回対応して行うことにしたということです。

毎日新聞

 話が、質問が飛んで恐縮ですが、スポーツ大会、文化行事の方で、一つは高体連に対象になる34競技というのと、高文連の15部門、それがそもそも何かという、後ほど資料をいただけないだろうか。

教育長

 全体ですか。

毎日新聞

 そうです。それがもともと何を指すのか。

教育長

 それは、後ほど。

毎日新聞

 後ほど、お願いします。

 それと、スポーツの関係で、サッカーとかラクビーだとか秋から冬にかけて大会があるものもあるかと思いますけど、それは、今回対象になりますでしょうか。

教育長

 先ほど申しましたように、冬季大会等でそういうサッカーとかラクビーとかですね、具体的な名前はちょっと控えますが、それについては既存の大会に先ほどありました「やまぐち高校生2020メモリアルカップ」という副題というかですね、並立の名前を付けて実施をする、大会をする。それから、それらを皆、この取り組みに含まれると考えていただいて結構です。

毎日新聞

 個人競技だとか、いわゆるマイナーな競技の方で、ぜひこれに参画したいということで競技団体なりから申し出があれば、このカップを、名称を付けてやるということもあるんでしょうか。

学校安全・体育課長

 対象は高体連の種目、それから高野連ということで考えています。

毎日新聞

 そういう中で、先日大変痛ましいことながら、柳井市の方で高校生が亡くなるという事案があったかなと思います。この事案について、話せるだけの情報をまずは出していただきたいということと、長期な休みが明けた後というのはこういった事故が起こりがちなのかなと思いますけども、教育委員会としてはどのような手を打っていたのか、防げなかったのか、お伺いできますでしょうか。

教育長

 まず、生徒が亡くなられたことに本当に大変痛ましいという思いと、残念で重く受け止めているところです。まずは、ご本人の冥福をお祈りするとともに、ご家族に心からお悔やみを申し上げたいと思います。
 一般的に休み明け等については、いろんな事案が起こりやすいということで、いろんな注意喚起を行ったりですね、さまざまな取り組みをしております。ですが、今回残念ながら、こういうことが起こってしまったということで、ただ、これがどういう状況なのかということがまだ実際に明確になっておりませんので、このことについてのコメントは差し控えさせていただきたいと思っています。

毎日新聞

 ありがとうございます。

YAB(山口朝日放送)

 メモリアルカップの件でお尋ねなんですが、これは、今挙げられている対象競技34プラス、硬式野球、軟式野球、これは県内の全競技団体ということでしょうか。他にまだあるんでしょうか。

教育長

 全競技団体です。

YAB(山口朝日放送)

 会場が結構バッティングしてしまう競技というのが多々あるかと思うんですけど、そうした中で既存の大会と比べて、例えばトーナメント形式でやられる、既存の大会ではトーナメントでやっていく大会もあると思うんですけど、これをちょっと期間を短縮したりとか、あるいは交流戦程度のものにするのか、その辺の判断は競技団体がされるということなんですか。

教育長

 そうですね。それぞれの競技団体で、会場であるとか、いろんな条件が変わりますので、それぞれの競技団体が最適な方法を考えていかれていると考えています。

YAB(山口朝日放送)

 そうすると、必ずしも順位を決めるような大会にならない可能性もあると。

教育長

 それはそうですね。県全体の大会ももちろんそうですけど、ブロック大会であるとかということも状況によってはあるかも分かりません。

YAB(山口朝日放送)

 地域ごとで大会をやる、地域ブロックごとでやっていく可能性もあると。

教育長

 そういうことですね。

YAB(山口朝日放送)

 文化発表会の方なんですけど、これは通常、表彰とか入選とかいうことがあるかと思うんですけど、これはあくまで希望する学校があればということなんですか。

教育長

 そういうことです。はい。

YAB(山口朝日放送)

 その希望する学校に関しては、審査員の方々が評価をされるということ。

教育長

 そうですね。ただどのくらいの学校が希望されるか、参加がどのくらいあるかによってですね、極端に少ないような状況であれば順位を付けてもどうかなというのもあります。その辺は状況を見て判断をしていきたいと思います。

読売新聞

 先ほど質問の中に鹿児島がインパクトのある刺激策をもう既に表明しているという質問がありましたけれども、この鹿児島の話が山口県と同じように6月議会に提案する補正予算の中に盛り込むものを5月22日に公表しているんですね。経済とか景気とか、つまみと言っていいのか、雰囲気とかすごく大事だと思うんですけれども、知事が次の議会に向けて、議運とかの関係もあるんでしょうけど、例えばこういうものを経済政策としてパッケージを固めたというようなことを事前に早めに公表してですね、いかれるというお考えはございますでしょうか。

知事

 確かに鹿児島の件は、私も思い出しましたけど、予算を計上するやつを前に公表するということなんですね。通常なことでは普通はないだろうと思いますね。ですが、場合によってはそういったことが必要なこともあるかもしれません。今はまだ予算の中身を詰めている段階ですので、現段階では何とも言えませんけれども、いずれにしても必要な対策をしっかりと講じていかなければいけませんので、中身のある、実効あるものをしっかりと作っていくということを今しっかりとやっていきたいと思います。

毎日新聞

 いずれにしてもどんなことをやっていくにもお金がかかるかと思うんですけど、先ほども質問がありましたが、行財政構造改革の方の凍結をするスパン、あるいは解くタイミングなんですけど、経済が完全にとは言わないまでも、8~9割方回復するまでは解かないのか、最低程度上向けば解くのか。

知事

 まず、そのコロナ対策がいつまで、どのくらい続くのかということが分からなければ、これは難しいと思いますね。この、今止めている要因は専らコロナ対策に人員なり、あるいは予算を集中的に投入しなければいけないというために、こうやっているわけですので、そのめどが立たないと難しいだろうと。要するに解くっていうのは、次にじゃあこういう計画で立て直していくということを始めるということですので、どれだけ財政としてはこの間、また財政の需要なり、その対応していったのかとか、今後見たときにどれだけ財政的には取り組みをさらに進めなければいけないのかというところを見るためには、そこはある程度一段落つかないと難しいだろうと思います。

毎日新聞

 これを解くスパンというのは、まだかなり長く。

知事

 そこはコロナがいつ終息するかということと、ほぼ同じ意味だと思いますね。

毎日新聞

 数年。数カ月とかでは。

知事

これは分からないですね。この先の話ですので、そこは誰にも分からないですね。もちろん早く終息するための努力はしていかなければいけませんけれども、いつの時点で終わるっていうことは、これは誰にも言えないと思いますね。

毎日新聞

 イージス・アショアの関係の大臣の来訪日程のことは、何か進捗はありますでしょうか。

知事

 その後は特に何もないです。

毎日新聞

 ありがとうございます。

中国新聞

 スポーツ大会なんですけども、これは公式の大会ではないわけでしょうか。

教育長

 公式というのは。

中国新聞

 公式戦というか、例えば陸上であれば公式記録というのが残ると思うんですけど。

教育長

 記録か。どうかね。

学校安全・体育課長

 これは、また今後検討、各競技団体の考えもありますので、検討されることだと思います。

中国新聞

 ありがとうございます。

朝日新聞

 行財政改革の件で、コロナが完全に終息するまでは凍結は解かないということになるんでしょうか。

知事

 いやそういうわけではないですね。そこがぴったり一致するわけではないんです。例えば、日本で全然関係ないところで一部残っていたら、じゃあやらないのかというとそうではなくて、やっぱり県の財政運営上どこまで実際に影響が生じたのかというところがちゃんとある程度見通しがつかないと厳しいだろうと。

朝日新聞

 コロナの終息までに数カ月とかではなく、年単位でかかると言われている中で、どこかで凍結をどうするのかっていうのを判断しないといけなくなると思うんですが、その辺りはどういうタイミングでというのを改めてお願いします。

知事

 予算とかですね、そういうのを集中的に投入しなければいけないっていう時期がどこまで続くかということだと思いますね。コロナがあっても、基本的にはもう社会的に対応できるようになっているとかですね、追加的に何かしないといけないというのがもうほとんど考えられないとかですね。そうなってくると、これはもう行財政構造改革をもう1回そこからどうするかと考えるべきタイミングだろうと思います。

作成:山口県総合企画部広報広聴課

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