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知事記者会見録・令和4年1月13日実施分

ページ番号:0100547 更新日:2022年1月4日更新

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日時 令和4年(2022年)1月13日(木曜日)
16時20分~17時1分
場所 県庁2階 記者会見室

発表項目

新型コロナウイルス感染症への対応について (PDF : 985KB)

知事

 本日、私からは、新型コロナウイルス感染症に関して、5点説明をさせていただきます。
 まず、一つ目は、県内の感染状況についてです。
 本県におきまして、岩国市における感染拡大、これを端緒に、年明けから県内各地で感染者が急増しているところであります。本日は、新規感染者数が過去最多となります218人となりました。本日までに、9日連続で新規感染者数が100人を上回っております。これまでに類を見ない、短期間での感染拡大が続いている状況にあります。岩国市におきましては、新規感染者数は依然高止まりの状況で推移をしております。感染者数は、昨年12月23日以降の累計で864人となりまして、感染の波は県内各地に広がりつつあります。
 また、県内では、現在、感染者の9割以上がオミクロン株によるものとなります。置き換わりが急速に進んでおりまして、1月3日から7日までは93.9%ということで、ほぼ置き換わりが進んでいるという状況であるというふうに認識しています。
 2点目はオミクロン株の特徴についてであります。
 オミクロン株については、まず、感染力が極めて強いということ、それが特徴として挙げられておりますが、今後、このたびの岩国市のように、これまでに経験したことのないスピードで感染拡大が進んでいくことが懸念されます。
 一方で、これまでの感染者の症状としましては、軽症・無症状の方がほとんどであります。現在、県内で死亡例はなく、重症者についても、基礎疾患のある高齢者の方1人というふうにとどまっております。また、本県の症例を見ましても、重症化するデルタ株とは全く異なっておりまして、2、3日程度の、発熱、鼻汁、そして喉の痛み、咳、そうしたものが中心でありまして、症状としては、インフルエンザの症状に似ている。全般的に、肺炎を引き起こすこともなく、全身状態は良好に保たれている状況でございます。
 3点目は、こうしたオミクロン株の特徴を踏まえた療養体制の見直しについてです。
 既に主流となっていますオミクロン株は、感染力が極めて強く、今後、爆発的な感染拡大局面をもたらす可能性を秘めています。現在、感染が急拡大している岩国保健所においては、地域の医療関係者と、感染者の症状の分析、また、適切な療養方法について検討を行い、医師の判断の下、治療等が必要のない軽症・無症状の方に対しては、緊急対応として、自宅療養を導入しているところです。
 県では、これまで入院や宿泊療養を基本とした療養体制で対応してきたところでありますが、救急等の一般医療とコロナ医療の両立を図りながら、コロナ患者の症状に応じた治療、あるいは療養、この体制を確保することが重要であると考えております。
 このため、現在、岩国市において、先行的に実施をしています自宅療養体制を、今後、他地域においても導入することとしています。
 申し上げるまでもなく、自宅療養の導入に当たりましては、感染された方が安心・安全に療養できる、このことが何よりも重要であります。このため、県としては、地域の医療機関、そして、地元市町等が連携をして、安心、そして安全な支援体制の下、これを導入してまいります。
 具体的には、まず、保健所、そして地域の医療機関等が、自宅で療養されている方に対して、毎日、電話による体調の確認を行う、この体制を確保します。そして、万全の健康管理の体制の下で、これを実施をしてまいりますし、また、自ら必要な健康チェックができますように、全ての方にパルスオキシメーターを配布いたします。また、体調が変化した場合には、担当の医療機関が電話や訪問による診療、そして、薬の処方、これを行いますし、必要があれば、速やかに医療機関の方に入院をしていただくということにしております。さらに、食料などの日常的な必需品の配送、また、市町と連携した日常生活支援などのきめ細かな支援、これも行ってまいります。
 こうした支援に協力をしていただく地域の医療機関、また薬局については、現在、県内205の医療機関、そして、330の薬局、こちらと協定を締結しているところでありますが、今般の感染拡大を受けて、さらなる協力の申し出をいただいているところでありまして、こうしたサポート体制をしっかりと充実を図っていきたいと、そのように考えています。
 なお、先ほど、市長会、そして県医師会等、関係機関による連絡会議を開催をいたしまして、こうした自宅療養者への支援体制の強化に向けて、関係者が一体となって取り組むことを申し合わせたところです。
 現在、オミクロン株の急拡大が進んでいるところでありますが、感染された方が誰一人取り残されることがないように、こうした療養体制、万全なきめ細かな療養体制の確保、これをしっかりと図ってまいります。
 4点目は、3回目ワクチン接種の前倒しの加速化についてです。
 県としては、感染予防、そして重症化予防効果を高めて、これ以上の感染拡大を抑えるため、ワクチン3回目接種の迅速な実施が重要であると考えています。希望される方が、1日でも早く3回目の接種をしていただけるように、さらなる前倒しを実施していきます。
 まず、昨年12月から開始した医療従事者につきましては、1月10日現在、全体の7割に当たる約4万3千人の接種が終了をしております。全国で一番早く接種が進んでいます。そして、全ての医療従事者の接種が、1月中には完了する見込みでおります。
 次に、高齢者施設の入所者・従事者についてです。重症化リスクの高い方が入所しています高齢者施設につきましては、より介護度が高い特別養護老人ホームや老健施設等を優先して、先週の1月7日から接種を開始をしたところです。その多くは1月中旬に完了する見込みとなっています。その他の高齢者施設につきましては、当初予定していた2月末から、さらに前倒しをしまして、2月中旬の接種完了、これを目指して取り組んでまいります。また、その他の一般高齢者につきましても、早い市町では既に、1月11日から接種を開始したところであります。今月中には10市町において、接種がスタートする予定になっています。
 県としましては、市町や関係機関と連携し、可能な限り前倒しをするということと、接種をさらに加速化するために、県の広域集団接種会場、これを県下3カ所で、2月の第1週から毎週土曜、日曜に開設をして、市町の接種体制を支援していきます。なお、県の広域的集団接種会場での接種予約については、明日から、前回同様、市町において、順次、受付を開始しますので、具体的な手続きについては、市町の窓口にお尋ねをいただきたいと思います。
 こうした取り組みによって、一般高齢者接種は、全体の9割に相当する約35万人の方への接種が2月中に完了する見込みであります。その後に続く一般県民の方への接種についても、最大限の前倒しを行っていきたいと考えています。
 5点目は、「新型コロナウイルス感染症に係る無料検査体制の拡充について」です。
 現在、県では、感染拡大が続いている岩国市を中心に、「集中PCR検査」や「臨時PCR検査」を実施しているところです。こうした中、全県的に感染が広がりつつあり、感染不安を感じる方が多数いらっしゃることから、身近な場所で気軽に検査を受検できるよう、来週17日の月曜日から、新たに県内9カ所の薬局に、準備が整ったところから順次、無料検査所を設置して、無料検査体制の拡充を図ることとしています。具体的には、各保健所管内で1カ所以上となるように、岩国市、柳井市、周南市、山口市、防府市、宇部市、下関市、長門市、萩市に設置する予定です。
 対象となるのは、感染不安を感じる無症状の県民の方となりますので、少しでも懸念のある方は、ぜひ、積極的に検査を受けていただきますように、お願いいたします。発熱や咳などの感染を疑う症状がある場合には、この無料検査所に行くのではなくて、速やかに、かかりつけ医、あるいは受診・相談センターへご相談をいただきたいと思います。なお、こうした無料検査所は、今後も順次増やしていく予定ですので、詳しくは県のホームページでご確認をお願いします。
 感染力の強いオミクロン株によって、今後、さらなる感染が懸念されます。県としては、引き続き、感染拡大防止に向けて、全力で取り組んでまいりますので、県民の皆さまにおかれましては、日常の感染予防対策の徹底、これを重ねてお願いを申し上げます。
 私からは以上です。

NHK

 まず、本日の感染者の発表が初めて200人を超えました。この数字についての受け止めを教えてください。

知事

 そうですね。山口県として初めて200人を超えるという感染となりました。このオミクロン株の感染力の強さ、大変強力なものがあると、改めて感じておりますし、大変厳しい状況を迎えていると思っています。そういう中で、しっかりと感染も抑えながら、一方で療養体制について、現在の体制の中でいかに症状に合わせて必要な対処をしていくということを考えていかなければいけません。そうした中で、今回、自宅療養を、今、岩国市で試行的に始めておりますものを、全県的に拡大をする、そうした体制を本格的にスタートさせていくことを行うことといたしました。

NHK

 そして、本日発表の感染者の内訳なんですけれども、周南地域での感染者数もかなり増えてきているように見えます。このような今の状況について、どのように受け止めていますでしょうか。

知事

 そうですね。年末から全国的に、感染が増えてきたんだろうというふうに思います。そうした中で、年末年始の人の動き、またこの間3連休もございました。特にオミクロン株については、発症が非常に早いということもありますので、この3連休の影響というのも出始めているんだろうというふうに思います。そうした中で、感染が増えてきているというところが原因としてあるのではないかと思っておりますけれども、ここは今、保健所の方で、しっかりと今回の感染について調べて、その辺の確認もしっかり行いながら、かつ、感染の広がりを抑えられるように接触者の調査を急いで行っているところです。

NHK

 分かりました。今、現在、岩国市と和木町に適用されているまん延防止等重点措置についてなんですけれども、感染地域も、岩国市が大半を占めていましたが、今は、岩国市以外が増えてきているということも踏まえて、今後、対象地域を拡大する可能性、これについてはどのようにお考えでしょうか。

知事

 はい。もちろん、今、まん延防止措置の適用がされていますので、対象地域についての検討は、常にしていかなければならないと思っていますが、今回、岩国・和木を対象にしたのは、年始から急激に感染が拡大して、1日1.5倍ですとか、2倍ですとか、そうしたペースで進んでいるところを、このエリアからさらに広がらないように感染を抑えていくということで講じているものです。このところ、岩国の方の感染は、一時のように、どんどん毎日増えるというような状況からは、少し落ち着いておりますけれども、まだ高い状態が続いているところですので、そこはしっかりと引き続きやっていかなければいけないと思います。
 その他の地区につきまして、いろいろなところで感染が出てきておりますし、件数としては、県の東部地域、周南地域が増えてきているということもございます。そこはしっかりと現状を、どのような感染の広がり方をしているのかということを見て、対処していく必要があると思っています。
 今直ちに、まん延防止の地域を前のめりに拡大していくというような姿勢ではありませんが、現状の分析をしっかりとして対策を講じていくということと、あとは感染の急拡大に対して、必要な方が医療を受けられるように、特に今回、オミクロン株は、軽症・無症状の方が95%ですし、ほとんど重症化をすることがないということが、今までのわれわれの知見からも明らかにされているところで、ここは自宅療養でしっかりとサポートするという前提で、医療資源等にあまり負荷がかからないような形で運用し、感染者数が増えても、県内としては、実際に必要な方に必要な医療が受けられる、そして、自宅療養の方にも必要なサポートが受けられる、こうした対応、こうした仕組みをしっかりと丁寧に運用していくことが重要であると思います。

NHK

 分かりました。そして、自宅療養の体制を基本とすることについてなんですけれども、3桁の感染者数が連日発表される中で、やはり医療提供体制を維持していくためには、これはやはりやむを得ないご判断ということでしょうか。

知事

 そうですね。もちろん、医療が必要な方にしっかりと医療を提供するということをするために、一定の余裕を持ちながら医療の方を回していかなければいけません。95%以上の方が軽症・無症状という、今回のオミクロン株の特徴に応じて、自宅療養というのも積極的に導入をしていくことが、全体として必要な方に医療が安定的に提供できるようにする上で必要だろうというふうに思います。
 で、大事なのは自宅療養となったからと言ってですね、きちんと一人一人については必要なサポートを行うということです。先ほどの会議でもありましたが、やはり健康状態も日々確認をして、毎日保健師なり看護師さん等が、自宅療養をされている方に連絡をして確認をするということ、それからパルスオキシメーターも全ての方にお配りをして、健康観察がしっかりできるようにしていく。そしてもちろん、何かあれば、担当のお医者さんが診て、そして医療につなぐということをしていくことにしています。このように、自宅療養になっても、誰一人取り残されることのないように、きめ細かく対応していくと、このことを先ほど医療関係の皆さま方とも話をして、こうした中で安心を確保しながら、今回の事態に対応していこうということを確認し、こうした考え方で進めていくことにしています。

NHK

 最後に、昨日の全国知事会のご発言の中にもありましたが、濃厚接触者の待機の期間の短縮を求める、社会活動との両立について言及されていましたけれども、この辺りについては、今後の感染状況を踏まえながらですね、どのように社会が回っていくように対応していきたいというようなお考えでしょうか。

知事

 そうですね。今回のオミクロン株の特徴、重症化しにくいというところではこれまでになく、そうした意味での不安というのはだいぶ少ないところがあると思いますが、一方で感染力が非常に強いので、感染者数はもとよりですが、その周辺の濃厚接触者も非常に増えている、急激に増えている状況です。濃厚接触になりますと、14日間自宅で待機をしなければいけないということで、特にエッセンシャルワーカー、医療ですとか介護に従事される方が、体は全く健康でも、こうした医療、あるいは介護に携わることができないという期間が2週間続くことになります。当然、この2週間が必要な期間であれば、それは仕方のないことではありますけれども、今回のオミクロン株、発症が非常に早いというふうに言われています。3日とか言われていますので、それだけ長く、本当に観察期間を取らなければいけないのか、そうではないのではないかということを、われわれも、実際に保健師、あるいは医療に携わる方、県内の実情で見ても、そのように感じているところです。全国からもそうした声が挙がっていまして、これを科学的な知見に基づいて、もっと短縮するべきであると思います。
 そうしないと、これから感染が増えていって、このことについては、しっかりとした療養体制を確保してやっていきますけれども、一方で、濃厚接触者がどんどん増えいくことによりまして、医療・介護もそうですし、例えば、教育ですとか、保育ですとか、あるいは公共交通ですとか、さまざま社会にとって必要な、社会を動かしていく、あるいは、本当に困っている方をサポートしていく、そうした体制を維持していくことに支障が生じることが出てくるだろうと思います。これはできるだけ早く、こうならないように運用を変えていくべきだと思います。政府の方でも、そうした問題意識のもとで検討が進められていると承知しておりますが、これは、今、感染が非常に増えている中で、一刻も早くやるべきだと思いますので、政府には早急な、1日も早い、一刻も早い検討と、そしてその上での方針を示していただきたいと思います。

NHK

 ありがとうございました。

中国新聞

 先ほどの周南地域へのまん防の件で、関連してなんですけれども、周南市長とか光市長とか、市の方から要請が来て、県が最終的に判断するのか、それとも県の方で、保健所なりの調査に基づいて適用を決めるのか、どういう段階を踏んでいくのか、もし、適用されるのであれば、どういう段階になるのでしょうか。

知事

 そうですね。これまでもそうですけれども、市の意見を踏まえ、もちろん市の意見も聞きたいと思いますし、そういった、するという場合はちゃんと連絡を取って、やっていかなければならないと思いますけれども、ただこれは県が所管して、感染状況等を見て、また、医療への負荷がこれからどうなるのかという点、それから、特に、まん延防止となると、飲食店を抑えなければいけないということになります。これは、要請をして、従わなければ名前を出していくという、かなり強い権限を持ってそれを行っていくことになりますので、そうしたことをしなければいけないような、例えば、感染の広がり方とか、そこをしっかりと抑えなければいけないといったことも見ていかなければいけません。そうしたところを総合的に判断をして、今回の岩国・和木の適用もそうでしたけれども、モニタリング会議ですとか、専門の方々のご意見も当然聞くことになると思います。その上で、判断をしていかなければいけないと思います。

中国新聞

 現時点で、数字だけ見たら、周南地域が今もう岩国に次いで、県内でだいぶ出ているエリアだと思うのですけれども、まだ、まん防の追加適用の一歩手前とか、そういう段階ではなさそうですか。

知事

 そうですね。この3連休等で人の動きがあって増えているところがあるというふうに見ておりますけれども、そうした中で、きちんと追って、感染者が、接触者ですとか、把握ができて抑え込めれば、一時的にそれはというところだと思いますので、そうした中で対処していくのが基本だろうと思います。ただ、もうこれでは追えないと、もうどんどんどんどん感染が広がっていって、何らかより強い措置をしなければいけないということになればですね、そのときには、当然、まん延防止の拡大ということも選択肢としてはあるというふうに思っております。そういうふうな状況にあるかどうかということを、これから接触者調査等を行いながら、感染状況をよく見て、判断をしていきたいと思います。

中国新聞

 あと、自宅療養の件なんですけども、これ、担当課かもしれないんですけど、この安心サポートっていうことでいただいているのが、これだから、今までやむを得ず自宅療養されていた方と基本的には同じ扱いになるという解釈でよろしいでしょうか。

知事

 そうですね。今までも、例えばご家庭の事情とかで、自宅療養ということはありました。原則的には入院、または宿泊療養施設での療養ということをずっとやってきておりましたけれども、例外的にそうしたことがありますので、こうした体制の中でやってきたということです。
 これを今回、岩国市で試行的にやっていたものを、実際にどういった方にはホテルに行ってもらう、どういった方は自宅にするという、この辺の基準も、試行錯誤しながら組み立てたものがありまして、これを全県的に適用して、展開をしていくということです。
 これまでも205の医療機関、それから330の薬局、こことは協定を結んでおりましたので、この体制自体はスムーズにスタートできると思いますが、ただ、これからまた感染も増えていくことも考えておかなければいけませんし、そのために、こうした機関をさらに増やしていくと。実際に医療機関等の方から、既に申し出をいただいて、協力を自分たちはしてもいい、したいというところを、ありがたいことにいただいておりますので、そうしたところともさらに連携をして、さらに拡大をして、万全の体制をより強固にしていきたいと思います。

中国新聞

 県全体で、これ非常に手厚いサポートだとは思うんですけども、当然その、人がやる仕事ですので、自宅療養、何人くらいまでは対応できるところなんでしょうか。

知事

 それは、現時点で具体的な推計というのはできないところがあります。というのが、何と言いますか、当然これから対象機関も増えてくるから、それは増えれば増えるだけ、受け入れられるものは増えてきますし、また、症状が悪くならないんであれば、あまりこう、何と言うか、一人一人には負荷はかからない。要するに症状がないのであれば、毎日の健康確認だけで済みますし、何事もなく一定期間が過ぎるということになりますので、一人一人にかかる負荷、一人一人を見なきゃいけない部分の負荷というのは、非常に小さいのではないかというふうに思います。そうしたことを見ながらですね、実際にこれを運用していって、またさらに広がっていって、さらにこれだと全く足りないということが見通せられれば、さらに協力を、追加でお願いをして、関係機関の協力を得ていきたいと思います。

中国新聞

 そうは言ってもですね、やっぱり自宅療養、恐いなって思われる方が、中にはいらっしゃるかもしれないので、改めて、安心安全に進めるというところで、県民の方に呼び掛けをいただけますでしょうか。

知事

 安全だということを、ですかね。

中国新聞

 そうです、安全ということで。

知事

 はい。そうですね。まず当然、医療が必要な方については、入院をしてもらうということであって、具体的には、呼吸が苦しいですとか、そうした方々は入院をしてもらう。それから65歳以上の高熱がある方、38度以上ですとか、その方も入院してもらう。それから特別な事情がある方、相当の基礎疾患があるとか、そうした個別の事情によって、それを判断して入院してもらうということになります。
 それ以外の方は、宿泊療養または自宅療養ということですけれども、宿泊療養の対象は、65歳未満の高熱者、38度以上ですとか、65歳以上でその他の症状が強い人、38度未満であってもその他の症状が強い人、それから、その他、他にも個別の事情があれば宿泊療養施設ということですね。あとは12歳以上、これはワクチンの未接種者ということです。12歳以上の未接種者ですね。

健康増進課長

 はい。12歳以上でワクチンを打っていない方は宿泊療養で健康を管理します。

知事

 そうですね。それ以外の方は、自宅療養。12歳以上の軽症若しくは無症状ですね。この辺は、岩国で実際に感染者が出ている中で、保健所内、医療機関の方々と話をして、こういった形で分けていくことにすれば、必要なところに、医療にすぐにアクセスできる状態、それから、そんな心配しなくてもいい方は自宅療養、自宅で療養ということですね。
 まずこういった形で全県的に運用を、大まかこういった基準で考えていきたいと思いますし、これはまたやってみて、もっと改善点があれば改善をしていくということにしますけれども、試行錯誤しながらこういった大まかな分け方でもって、入院と宿泊療養、それから自宅療養を分けていきたいと思います。
 もちろん自宅(療養)の場合もですね、よく都市部で、第4波、5波で自宅療養、本当に呼吸が苦しいのに誰もサポートしてくれないということで、不安を抱えている方々が多くいらっしゃる、そうした映像を見てですね、自宅療養について非常に不安を覚えられる方もいらっしゃると思いますけれども、今、言いましたように、呼吸が苦しいとかなれば、必ず病院の方に入っていただくことになりますし、自宅(療養)は、基本的には、軽症・無症状で、そうした形でない方が入られる。かつ健康状態も毎日、保健師なり看護師さんが確認しますし、そして、パルスオキシメーターでの健康管理ということも全員に行きわたるようにしてまいりますし、何かあればお医者さんが駆けつけていく、連絡をする、それによって医療機関につなぐということを、これは全ての方に行っていきますので、不安を持たれないようにいただきたいと思いますし、われわれもそうした不安を持たれることがないように、しっかりとお伝えしながら、また、運用もきちんと行っていきたい。関係機関と連携して行っていきたいと思います。

中国新聞

 分かりました。ありがとうございました。

読売新聞

 今回の感染拡大なんですけれども、最初のお話の中で、岩国を中心にというお話でしたけれども、周南地域の感染拡大も、こちらもその要因としては、岩国の感染拡大が背景にあるというふうに見ているのでしょうか。

知事

 これはどうですか。

健康増進課長

 現在の周南市につきましては、大きな塊というよりは、点で増えていると。一つは連休前の人の移動、県外の行動歴等のある人、県外から来た人、等々から感染が広がっているもの、そして家族内で広がっているもの、そういったものが組み合わさっているものが大多数というふうに捉えております。

防府日報

 先ほどの濃厚接触者の隔離期間の件ですけれども、先ほどの会議の中で、病院協会の会長さんなどは、県としての基準を示してほしいというようなご意見をおっしゃっておりましたけれども、全国的にもオミクロン株の感染というのは、たぶん全国に比べてもかなり進んでいる状況の中で、県独自でですね、そういった短縮を、今後進めていくというようなお考えというのは、今のところはおありになりますでしょうか。

知事

 そこは、基本的に国の方で知見をもとに判断をしていくという、そしてそれを全国統一でしていくという、こうした運用方針になっておりますので、お話はあったんですけれども、組み立て上と言いますか、国の方で全体的に知見をもとに、考えていくことになりますので、われわれが、われわれでこう見たところで、何日でいいだろうという判断するということは、これは危険なことでもありますし、実際に国の知見のもとで、国が判断をしたものに従っていくというようになりますので、ですので国の方に求めているということです。

防府日報

 はい、分かりました。ありがとうございます。

共同通信

 まず、1点目なんですけれども、昨日の(全国)知事会で話が出ていましたが、その中で濃厚接触者認定された医療従事者の方が非常に増えているというお話があったと思うんですけど、沖縄では欠勤者の人数など出ていると思うんですが、県として欠勤者の人数でしたり把握されていますでしょうか。

知事

 今、把握しているものはありますか。

健康増進課長

 現時点でお示しできるようなものは持っておりません。

共同通信

 そのことに関連してなんですけれども、自宅待機となっている方が非常に増えている中で、毎日陰性だと確認されれば出勤ができるという方針も、自治体に示されていると思いますが、県として、それを運用していくのか、その受け止めと、今後、エッセンシャルワーカーの方の、社会機能を維持するための取り組みとして、県としてどういうふうに取り組んでいくかというのを伺えますでしょうか。

知事

 もちろん、国の方針で、今回、オミクロン株の特徴を踏まえて、得られた知見でもって、今回についての運用の見直しがあれば、それは速やかに適用してくことになりますので、例えば、医療従事者の方々について、期間内であっても、毎日、自分で検査をして、陰性であれば出ていいということであれば、それは速やかにそのようにしていきたいというふうに思います。それを超えて県独自の判断でというのは難しいですけれども、ぜひ、特にエッセンシャルワーカーの方については、そうした、もちろん科学的な知見に基づくというのは大前提ですけれども、柔軟な運用、いろいろな分野で見直しをしてほしいと思います。医療だけじゃなくて、介護ですとか、あるいは教育ですとか、保育ですとか、医療とか福祉に関わる幅広い分野になりますし、もっと言えば、警察とか消防ですとか、本当に緊急の事態に対処しなければいけない、エッセンシャルワーカーと言えば、本当に広く、考えればとても広くなるわけですね。なので、個別、個別に、この人たちはこれでいいですよということも、もちろん必要になるかもしれませんけれども、やはり全体として、今回のオミクロン株の特徴を踏まえて、2週間、14日という全体自体を、できるだけ前にしていくということが求められてるんじゃないかと思いますし、それが必要なんだと思います。

共同通信

 最後になんですけれども、一部報道で、岩国基地内での飲食店でお酒の提供が続いているというのが出ていたと思います。県と市と連携をして感染防止対策をしていくという方針の中で、この対応が続いていることに関する受け止めと、もし今後、何か基地に要請されることがありましたらお伺いします。

知事

 そうですね。基地の中での個別の運用について、われわれとして、個別に、これはやめてくださいとかいうことは基本的には考えておりませんで、全体として、基地内の感染を抑えてもらうということはもちろん重要ですし、このことはお願いをしています。それとともに、感染者が基地から出て、市内に感染が広がることがないようにというところが特に重要ですので、重要なのは、今の、外出を抑えてもらっている部分、ここはきっちりと行っていただきたいと思いますし、外出した場合でも、マスク着用ですとか、あるいは、今、飲食はせずにテイクアウトのみという運用もされてますけれども、そうしたとにかく、何と言いますか、蛇口の部分ですね、今、しっかりと閉まっているところかと思いますが、ここをきっちりとやっていただくことが、まず、われわれにとっては重要ですし、その中で、当然、基地内の対応も、基地として必要な対応、これはしっかりと取って、感染が広がらないようということは、お願いをしたいと思います。

共同通信

 ありがとうございました。

朝日新聞

 まず、今日のモニタリング指標の関係で、療養者数がレベル4、つまり「一般医療を大きく制限しても対応できない状況」というところに達しているという状況がありますけども、こちらの数字に関しては、数字というかレベル4という状況につきましてはどう捉えたらよろしいでしょうか。

知事

 いずれにしましても、感染が拡大していく中で、数値的には個別の指標が悪化をしている状況だと思います。これも、数自体は非常に多い、人数自体は、療養者数は増えております。元々、国はデルタ株の2倍の感染力があった場合、山口県の最大療養者数は804人ということを言われていました。今はこれをはるかに上回る感染が出ているということでございます。
 そうした中で、特徴として、オミクロン株は非常に重症化がしにくい、そして、軽症・無症状の方が95%という、これまでにないそうした特徴を持っていますので、医療に負荷がかからないように、今回自宅療養ということ、これは、あまり心配のない方については、当然必要な見守りをしながらやっていくことによりまして、医療への負荷というのは、あるいは宿泊療養施設への負荷というのは、かなり今回のことで減らせるんじゃないかと思っておりますので、そうした運用もしながら、今後の医療のひっ迫がどうなるかということも注視をしていかなければいけないと思います。

朝日新聞

 現状では医療体制はひっ迫している状況にはあるのでしょうか。それともないのか。

知事

 現状、その(感染状況の)レベル2においての評価、「ひっ迫が懸念される状態」でしたっけ。表現がありますけれども。

健康増進課長

 病床利用率、これで医療の負荷を見ておりますが、「負荷がかかり始めている状況」ということで、ひっ迫というレベル、位置ではございません。

朝日新聞

 つまりは、今の全体としてのレベルというのを引き上げるというお考えも今のところはないということでしょうか。

知事

 そうですね。現状において直ちに引き上げを検討しているということはないです。

朝日新聞

 基本、自宅療養というところで、方針転換してですね、さまざまなサポート体制も説明されましたけれども、一つ、保健師さんですとか看護師さんが、いろいろサポートに当たる、その仕事の量も増えていくのではないかと思いますけれども、そういった方々のですね、業務が大変にならないようにですね、県としてどのようなサポートができると考えておられるでしょうか。

知事

 はい。保健所の方で、自宅療養の方への日々の健康の確認というのをするんですけれども、これは今、県内でも、保健所の、特に岩国は今、負担が大きいですから、保健師をそちらに派遣をして、あるいは一般職員も派遣をして、サポートをしっかりとしています。かつ、県だけでなくて、看護師さんですとか、お医者さんですとか、そうしたところからもサポートに、今、来ていただいておりまして、これは本当に大変ありがたく思っておりますけれども、当然こうした地域で見守ったりする体制という面でも、協定を結んで体制を組んでおりますけれども、保健所の機能そのものについても、看護協会の方から大変な支援、サポートをいただいておりまして、健康の確認ですとか、症状の確認ですとか、そうしたことをしていける体制が組まれていますので、ここは県だけでなくて関係機関とよく連携をして、ここが万全にできるように、しっかりと進めていきたいと思います。

朝日新聞

 あと、PCRの無料検査体制の拡充についてなのですけれども、こちら今県として、検査キットを取り寄せて行うタイプの検査をされていると思いますけれども、これは、今回の薬局で行う検査というのはそれとは別にまた新しく設けるということでしょうか。

知事

 今の体制にプラスオンして行うということです。薬局へ行ってもらって、そこでPCR検査なり抗原定性検査なりを行うということを、新たに今までのものにプラスしてやるということです。

朝日新聞

 分かりました。

時事通信

 先ほどの岩国基地での飲食店の関連でお伺いしたいのですけれども、今、県としては岩国基地の内部の飲食店で酒類が提供されているかどうか把握している部分があれば教えてください。

知事

 そこはありますか、はい、どうぞ。

岩国基地対策室次長

 そのことにつきましては、今、国の方が基地の方に確認を取っているということで、それ以上のことは承知しておりません。

時事通信

 分かりました。別件なのですけれども、自宅療養の関連で、自宅療養に切り替えるのは今後の感染者の方で、特に入院はしていないけど宿泊療養施設に入られている方について、自宅療養に今後切り替えてもらうとか、そういった対応も考えているのかということを教えてください。

知事

 今入られている方ということですか。

時事通信

 今入られている方です。

健康増進課長

 措置中であっても、その人の状態を見ながら、医者が大丈夫であるということであれば、その人に合う形で、自宅療養という選択肢に移すことも想定しております。

時事通信

 分かりました。ありがとうございます。

 作成:山口県総合企画部広報広聴課

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