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令和元年 (2019年) 11月 11日
近年、高齢者に関する消費生活相談は、高齢化の進行以上に大幅に増加しており、中でも「電話勧誘販売」に関する相談の割合が増加しています。
「私は、絶対にだまされない!!」と思っていても、相手はしゃべりのプロです。
言葉たくみに勧誘したり不安をあおったり、あの手この手で語りかけてきます。
悪質な電話勧誘による被害に遭わないためには、不審な電話に出ないことが重要です。
まず、電話が鳴ってもすぐに出ないで、相手を確認してから出るようにしましょう。このときに、留守番電話や番号表示機能を使うことも有効です。
そんな方におすすめなのが、「警告メッセージ付き通話録音装置」です。
消費者庁は、平成25~26年度に悪質な電話勧誘から高齢者を守るためのモデル事業を行い、9自治体の800人以上が通話録音装置を体験利用しました。
利用者へのアンケートによると、事前警告機能のある通話録音装置では、約96%の人が安心できたと回答しています。
悪質電話対策のモデル事業(消費者庁) (PDF : 2MB)
この通話録音装置は、振り込め詐欺などの「うそ電話」にも効果があります。
呼び出し音が鳴る前に、「この電話は悪質商法等の被害防止のため、会話内容が自動録音されます・・・」といったメッセージが、発信者側に流れます。
会話を録音されると困るような業者や詐欺犯は、通常、このメッセージ中に電話を切ってしまうと考えられます。
その場合、呼び出し音は鳴りませんので、受信者は電話がかかってきたことすら分からず、つい電話に出てしまう方にも安心です。
お使いの電話機が、ナンバーディスプレイ(番号表示機能)の契約をしていらっしゃる場合には、御家族や知人などの番号をあらかじめ登録しておき、警告メッセージを流さず、すぐに呼び出し音が鳴るよう設定できます。
この通話録音装置は、いろいろな種類がありメーカーも様々です。また、最近は、あらかじめ装置が搭載された電話機も数多く販売されています。まずは、お近くの電器店等でお問い合わせください。
県内で、無料で通話録音装置の貸出を行っている市町があります。(別添一覧のとおり)
実際に使用して機能や効果を試してみたい場合は、各市町にお問い合わせください。
通話録音装置無料貸出窓口一覧(市町) (PDF : 60KB)
高齢者を狙った悪質電話勧誘や「うそ電話詐欺」などの被害防止を目的に、「警告メッセージ付き通話録音装置」などの対策機器の普及促進等について、県、警察本部及び山口県電器商業組合の3者により、連携・協力に関する協定を平成28年2月に締結しました。