ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織で探す > 農林水産部 > 森林企画課 > 森林・林業活力強化プロジェクト・令和元年度 山口農林水産事務所森林部の取組(その1)

本文

森林・林業活力強化プロジェクト・令和元年度 山口農林水産事務所森林部の取組(その1)

ページ番号:0022665 更新日:2021年11月1日更新

 素材生産力の強化に向けた、地域独自の取組として、次のとおり県外視察研修を実施しましたので、紹介します。

写真1東国東郡森林組合が開設した林業専用道
<東国東郡森林組合が開設した林業専用道(鉄鋼スラグ敷設により強固な路盤となっている)>

※ 林業専用道:専ら森林施業従事者のみが使用し、原則として縦断勾配9%以下、車道幅員3mの10t積みトラックが走行可能な車道

1 趣旨

山口県中央森林組合が、今後の組合運営に資するために、コスト軽減の重点課題である林業専用道の計画から管理までの状況をはじめ先進的な取組を行っている大分県東国東郡森林組合の視察研修を実施

2 日時・場所

10月21日 午前:大分県国東市 東国東郡森林組合会議室(講義)
午後:大分県国東市 朝来中原地区林業専用道(現地)

3 主催

山口中央地域森林・林業活性化協議

4 参加者

山口県中央森林組合業務課職員、作業班員
山口市、防府市、山口県山口農林水産事務所林務担当職員等 31名

5 大分県東国東郡森林組合の概要

  • 管轄区域
    • 大分県国東市(国東半島の東半分)、姫島村(姫島)
    • 森林面積 約2万ha ・人工林率 約40%
  • 組合員数
    2,704名
  • 素材生産量
    ​12,350m3/年(間伐80% 主伐20%)
  • 先進的取組
    • 現場作業の直営化による経営力向上
    • 路網開設の人材(スペシャリスト)の確保
    • 林業専用道16路線43km開設(H24~H30実績):大分県最長規模
    • 任意積立金:災害復旧工事に係る地元負担金用
    • 皆伐・再造林一貫作業システムへの直営体制の構築
    • ドローンを使った事前調査、進捗管理
    • 組合員整理に特化した「組合員対策室」の設置

6 特記事項(林業専用道の取組を中心として)

  • 集落座談会を開催し、地権者同意を得ながら、私有林内に開設している。当初は森林組合が地元に開設計画を提案していたが、現在は地元から開設要望がある。開設後、伐採計画のなかった森林所有者からも、主伐や間伐の依頼がある。
  • 森林組合が実施主体となり開設。既設道の拡幅ではなく、新設で実施。測量設計、設計積算、工事は指名競争入札により外部発注しているが、設計積算内容の確認、施工管理は森林組合職員で実施している。
  • 林業専用道開設によって5年間で素材生産量が1.5倍増加
  • 路面に鉄鋼スラグを敷設することによって強固な路盤となっている。本県においても、林業専用道の路面の締固めに鉄鋼スラグの導入が可能か否か開設計画時に検討する。
  • 当森林組合の順調な経営は、林業専用道の開設が唯一の要因ではなく、素材生産の拡大を経営の柱に位置づけ、組合員名簿の整理や地区座談会等の地道な努力が実を結んだものである。