森林・林業活力強化プロジェクト推進発表会を開催しました

　素材生産力強化に向けた改善意識等の醸成を図るため、平成27年7月30日木曜日、ゆーあいプラザ山口県社会福祉会館大ホールにおいて「森林・林業活力強化プロジェクト推進発表会」（主催：山口県、山口県森林組合連合会）を開催しました。

発表会の概要

　当日の発表会には、各森林組合、民間林業事業体や、県・市町の行政関係者など約140名が参加しました。
　最初に、県下3地域（岩国、周南、美祢）のそれぞれの取組内容について、林業事業体職員や市職員等が発表を行いました。
　その後、最近の原木市場の動きについて、山口県森林組合連合会から情報提供がありました。
　最後に、飛躍的な素材生産で、今、全国的に注目を集めている鳥取県の八頭中央森林組合から経営計画推進課長山本昌志氏を招き、特別講演を行いました。

各地域の発表内容の要旨

　各地域の主な発表内容は次のとおりです。

（岩国地域）
　吉川林産興業株式会社から、日報や計算表を利用したコスト分析の取組状況や、その結果見えてきた今後の課題等PDCAサイクルの実践状況について、発表がありました。

• 【岩国地域取組発表-1】（PDF：8.13MB）
• 【岩国地域取組発表-2】（PDF：5.76MB）

（周南地域）
　周南農林事務所から、森林組合が素材生産業者との協定に基づき実施する再造林の、様々なメリットや具体的な施業の連携方法について、発表がありました。

【周南地域取組発表】（PDF：7.69MB）

（美祢地域）
　美祢市役所と美祢農林事務所から、森林整備加速化団地内で実施している、市有林を核とした路網整備や施業の実施状況、今後の展望について、発表がありました。

【美祢地域取組発表】（PDF：5.52MB）

情報提供

　山口県森林組合連合会から、最近の原木市場における木材価格や出材量の動向、今後の需給の見通しについて、情報提供がありました。

【県森連】最近の原木市場の動き（PDF：1.31MB）

特別講演

　鳥取県の八頭中央森林組合の経営計画推進課長山本昌志氏を外部講師としてお招きし、「八頭中央森林組合の取り組み」と題して講演を行っていただきました。
　山本さんは、八頭中央森林組合に籍を移して5年目ながら、民間企業で培った経験を活かし、森林組合の中でキーパーソンとして活躍されています。
　講演では、八頭中央森林組合がどうやって森林所有者を取りまとめ素材生産力を強化してきたのか、また、今後の目標とその達成に向けた行動など、具体的な事例を織り交ぜながら熱のこもった講演をしていただきました。
　その後、「集約化」や「生産性の向上」をテーマに、意見交換を行いました。

おわりに

　「森林整備倍増プロジェクト」から通算して3年目となる本年度は、各地域で素材生産体制の強化などに着実に取り組まれ、様々な成果が表れてきているところです。
　県としても引き続き、全力で応援していきますので、実施主体の皆さんの今後益々の取組を大いに期待しています。