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令和5年10月に、本社工場のドライクリーニング工程に「洗浄・回収乾燥・溶剤再生システム」を導入しました。このシステムは、ドライクリーニングの洗浄工程で使用する石油系溶剤(以下、「溶剤」という。)を蒸留して再生することで常にキレイな状態で使用でき、また、乾燥工程で大気放出される気体となった溶剤を冷却することで液状に戻し再利用することができるもので、導入後、一年間で約60%の溶剤の大気放出を削減し、Co2排出量削減を実現することができました。
一方で、ドライクリーニングでは、洗浄により衣類の汚れ等が溶け込んでいく溶剤を無色透明キレイな状態に保つことが、品質管理の原点となります。一般的には、溶け込んだ汚れを活性炭フィルター等で除去するのみで、完全には溶剤をキレイに保つことはできませんが、このシステムを使用することで、溶剤中の汚れ等を蒸留により抽出して取り除き、再生することができるため、常にキレイな溶剤を使用して衣類を洗浄でき、ドライクリーニングの品質向上につながりました。
その他、やまぐち障害者雇用推進企業として、障がいのある方の自立に向け、積極的な雇用・支援を行っているほか、クリーニングに使用されるプラスチックハンガーを顧客から回収し、洗浄を行い、再利用することで資源の保護、地球温暖化防止に積極的に取り組んでいるところ、ハンガーの洗浄作業については、近隣の障害者就労継続支援事業所に依頼して実施しています。