ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織で探す > 農林水産部 > 農業振興課 > IPMへの取り組み

本文

IPMへの取り組み

ページ番号:0022381 更新日:2021年11月1日更新

IPMへの取り組み

IPM(総合的病害虫・雑草管理 Integrated pest management)とは

病害虫の発生予察情報に基づき、耕種的防除、生物的防除、物理的防除、化学的防除を組み合わせた防除を実施することにより、環境負荷を低減しつつ、病害虫の発生を経済的被害が生じるレベル以下に抑制する管理手法のことです。

IPMの体系の画像
IPMの体系

防除の判断に活用できる情報

  1. 病害虫発生予察情報 (山口県病害虫防除所のホームページ)
    山口県病害虫防除所では毎月1回、病害虫発生予察情報を発表しています。また、病害虫が多く発生し、農作物に被害を及ぼす恐れがある場合は、警報や注意報、技術情報などを臨時に発表して、農家の皆さんに注意を促しています。
    ​※発生予察情報をメールで配信するサービスも行っています。詳しくは農業技術・メール配信をご覧ください
  2. 要防除水準
    農薬による病害虫防除の必要性について判断する基準です。この基準以上に病害虫の発生が多くなると収量や品質に悪影響を与える恐れがあります。
    主な病害虫の要防除水準(PDF:212KB)

主要な病害虫防除技術

防除技術例

防除技術

防除法

備考

耕種的防除

冬季の寒ずき
(天地返し)

冬季に耕耘することで、土中で越冬している害虫などを低温で防除する。

太陽熱消毒

夏季に畝間かん水等で湿らせた土壌をフィルムなどで覆い、地温を50℃以上に上昇させて防除する。

植物の利用

マリーゴールド、えん麦等を栽培することでネコブセンチュウ被害を防除する。

物理的防除

マルチ栽培技術

地表面をマルチ資材で覆うことで雑草の発生を防止したり、土壌に潜む病害が雨の滴などで跳ね返り、葉への付着等を防止する。

被覆栽培技術

トンネル資材や防虫ネットを被覆することで害虫の侵入を防止する。

誘引資材利用技術

黄色粘着板:コナジラミ類、マメハモグリバエ、アザミウマ類
青色粘着板:アザミウマ類

忌避資材

忌避灯(防蛾灯)やシルバーテープなどの害虫が嫌う資材等を利用して虫の飛来を防止する。

生物的防除

天敵の利用

天敵を放飼したり、天敵が増えやすい環境を人為的につくることで、害虫を防除する。

微生物の利用

生物由来の殺虫剤(BT剤、ボーベリア等)、殺菌剤(バチルス等)の資材を使用し病害虫を防除する。

フェロモン剤利用技術

フェロモン剤の誘引効果を利用し、集まった害虫を大量に捕殺する。

性フェロモン剤をほ場に設置し、交尾を阻害することで次世代の発生を防止する。

動物の利用

水田に合鴨やコイを放して除草する。

農薬の使用全般

使用量・散布方法の決定

十分な薬効が得られる範囲で最少の使用量となる最適な散布方法を検討した上で使用量・散布方法を決定する。

当該病害虫・雑草に効果のある複数の農薬がある場合には、環境に影響の少ない剤を選択する。

農薬散布を実施する場合には、適切な飛散防止措置を講じた上で使用する。

農薬散布を行う場合には、病害虫の発生生態を充分認識した上、発生部位に薬剤がかかるよう散布する。

農薬を使用する場合には作用機作の異なる農薬をローテーションで使用する。さらに、当該地域で強い薬剤抵抗性の発達が確認されている農薬は当該地域では使用しない。

マルチ栽培技術の画像
マルチ栽培技術

忌避資材(防蛾灯)の利用
忌避資材(防蛾灯)利用技術

フェロモン剤利用技術の画像
フェロモン剤利用技術

IPM実践指標

山口県では、IPMの取り組みがどこまでできたか確認できるチェックシートを作物ごとに作成していますので、ご活用ください。

Adobe Reader<外部リンク>
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)