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令和4年度「異業種向け林業参入ガイダンス」を開催しました
山口県では県産木材の供給力強化を図るため、林業に興味がある建設業者に対して、林業への参入に向けたガイダンスを令和4年9月1日(木曜日)に開催しました。
参加者は事前に応募のあった建設業者7社8名をはじめ、県関係者等計24名で実施しました。
午前中は山口市阿東地域交流センターにおいて、山口県森林企画課職員から「林業の基礎知識」の講義と平成22年に建設業から林業へ参入された(有)吉岡土建 吉岡社長から「林業参入に向けて」の講演をいただきました。
講演では、建設業から林業へ参入した経緯や経営方針、経営が安定するまでの状況等、具体的な数値も示して説明されました。講演後の質疑応答も活発の行われ、吉岡社長から林業のメリットは、安定して仕事があることなどの話がありました。
午後からは阿武町に移動し、(有)吉岡土建の素材生産現場とバイオマス材のチップヤードを見学しました。
素材生産現場では、素材生産で主に利用するスイングヤーダ、フェラーバンチャザウルスロボ、ハーベスタ、ロングリーチグラップル、フォワーダの高性能林業機械の特徴とそれら機械を利用した一連のシステムの説明がありました。
参加した建設業の方々は、見慣れない機械の動きを熱心に見学し、その機能の高さに驚いていました。
バイオマスチップヤードでは、林地残材をチップにする作業を見学しました。吉岡社長からはバイオマスについては、需要は増加傾向であること、林地に放置していたものが今は主要な収入源であること、また、林地を綺麗にすることで再造林が容易になることなどの説明がありました。
当日は、活発な意見が交わされ、有意義なガイダンスとなりました。このガイダンスに参加された今後、建設業者が林業へ参入するよう、引き続き支援を行い、県産木材の供給力強化を図っていきたいと考えています。