本文
新たな県産原木流通システムの構築に向けて需給情報システム推進協議会」を開催しました
新たな県産原木流通システムの構築に向けて
趣旨
森林(木材)資源が本格的な利用期を迎える中、県内外の製材・合板工場や木質バイオマス発電所の多様な木材需要に適確に対応できる県産木材の生産・供給力の強化が喫緊の課題となっています。
このため、本県では、今年度、県産木材の供給力強化に向け、ICT(情報通信技術)を活用した新たな「原木生産から流通までの一貫したシステム」の基盤を構築し、「需給情報の共有化」と「原木流通の効率化」に取り組むこととしています。
この度、「原木生産から流通までの一貫したシステム」の構築に向け、需給関係者による「第1回県産原木需給情報システム推進協議会」を開催しました。
日時
平成28年7月22日(金曜日)14時~15時30分
場所
山口県庁10階 漁業調整委員会室
参加者
森林組合等林業事業体、山口県森林組合連合会、製材工場等需要者
事業アドバイザー 計28名
内容
最初に、県から、県内の森林資源の状況や最近の木材需給の推移等について説明した後、(1)原木流通システムの現状と課題の把握、(2)原木SCM※クラウドシステムの基本設計など本年度の取組について説明しました。
その後、事業アドバイザーの鹿児島大学農学部寺岡行雄教授から、「森林・林業分野でのICTとG空間情報のさらなる活用に向けて」と題し、ICTの活用による生産性の向上や林業労働安全の確保、木材の需給情報の効果的な把握による収益を多く残す仕組みづくりなど、様々な角度から話題提供していただきました。
最後に、今年度のスケジュール等についての説明・確認を行い、閉会となりました。
県では、これから、原木流通システムの現状と課題についての調査等行い、秋に、第2回協議会を開催することとしています。
※SCM:サプライチェーンマネジメント
原材料調達から流通まで、複数企業間で構築される物流システム