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森林・林業活力強化プロジェクト・令和元年度 山口農林水産事務所森林部の取組(その2)

ページ番号:0022666 更新日:2021年11月1日更新

素材生産力の強化に向けた、地域独自の取組として、次のとおり県外視察研修を実施しましたので、紹介します。

主索ウインチ付きスイングヤーダの画像1

<主索ウインチ付きスイングヤーダ>

1 趣旨

山口県中央森林組合が、国内2台目となる主索ウインチ付きスイングヤーダをR2年6月(予定)に導入することから、平成25年に当該機械を林野庁実証事業により導入し、成果を挙げている愛知県新城森林組合の視察研修を実施

2 日程・場所

11月19日 午後 愛知県新城森林組合会議室(講義)

  • 主索ウインチ付きスイングヤーダ稼働実績
  • 労働生産性、安全対策等
  • 意見交換

11月20日 午前 愛知県新城市列状間伐施工地(スギ・ヒノキ私有林)

  • 主索ウインチ付きスイングヤーダ操作実習
  • 魚骨状伐採、横取り、下荷集材

3 主催

山口流域林業活性化センター

4 参加者

山口県中央森林組合 業務課長、係長3名
現業職員(作業班員)3名
山口県山口農林水産事務所 森林部主幹、主査
林業・木材製造業労働災害防止協会 安全衛生教育インストラクター
以上10名

5 概要

  1. 新城森林組合 管轄地域概要
    • 森林面積:約42千ha
    • 人工林率:72%
    • 私有林率:86%
    • 年間素材生産量:15,000m3 うち、主伐3,000m3
    • 労働生産性:列状間伐 9~11m3/日・人
      主 伐  15~20m3/日・人
  2. 視察対応者
    • 新城森林組合:組合長、森林林整備係長、作業班員(現場指導)
    • 愛知県新城設楽農林水産事務所:林務担当主査
    • 株式会社南星機械:名古屋営業所長、広島営業所長
      ※ (株)南星機械:主索ウインチ付きスイングヤーダ(以下「スイングヤーダ」という)の製造会社
  3. 研修内容
    1. スイングヤーダの稼働状況(講義)
    2. 現地実習
      山口県中央森林組合作業班員3名が、新城森林組合作業班員の指導のもと、オートチョ-カー等も使用しながら、スイングヤーダによる魚骨状搬出を体験した。

6 所感

  • スイングヤーダはコンパクトなタワーヤーダといったイメージで使用すると、その効力を発揮する。(小規模皆伐向き)
  • 生産性向上のため、列状間伐と魚骨状伐採(横取り)の組合わせによる搬出間伐を実施するなど、新城森林組合では創意工夫し、森林所有者を説得している。機械の性能を十分に発揮できるよう、また、時勢に合わせて、搬出間伐の作業内容も変えていく必要がある。
  • スイングヤーダのベースマシンの安定性確保するため、新城森林組合ではさらに追加した支柱の控えをとるなど、機械を使用していくなかで、機械使用マニュアルにはない工夫をしながら、安全性、生産性の向上を図っていた。

主索ウインチ付きスイングヤーダの画像2
主索ウインチ付きスイングヤーダ
伐採した木を架線によって搬出する

繊維ロープ
主索は繊維ロープ
他のロープも全て繊維ロープを使用

プロセッサの画像
プロセッサ
搬出した木の梢端部や枝葉を切り落とし、適当な寸法に切り揃える

フォワーダ
フォワーダ(ホイル式)切り揃えた木材を山から運び出す(無人操作可能)