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「油圧式集材機による架線集材」見学会を開催しました

ページ番号:0022670 更新日:2021年11月1日更新

 伐採した木を集材する方法には、作業道を開設して重機で運搬する“車両系集材”と集材機とワイヤーロープで吊り上げて運搬する“架線系集材”があります。
 山口県では車両系が主流ですが、地形が急峻で複雑な場所、路網の整備が困難な場所も少なくないことから架線系集材も行われています。
 日本の架線系集材システムは主に機械式集材機(以下「機械式」)が用いられてきましたが、機械操作が煩雑であることから、習熟に時間を要し、誤操作による事故の懸念があります。
 そこで、「素人でも操作が可能」をコンセプトに、無線操作や搬器の自動走行など、機械式と比較して操作性と安全性が飛躍的に向上した油圧式集材機(以下「油圧式」)が新たに民間開発されました。
 県では、地域や事業体の実情に合った低コスト素材生産システムの導入促進を図るため、9月10日に岩国市内の素材生産現場において油圧式の操作方法や架線集材作業を公開する見学会を開催したところ、県内の森林組合をはじめとする林業事業体や森林管理事務所、県・市町の林業行政関係職員等、計51名の参加がありました。
 講師としてお招きした、油圧式を開発した株式会社前田製作所(本社:長野県長野市)のスタッフ及び県農林総合技術センターの専門研究員から、現地の作業システムや油圧式の説明を受け、その有効性は一定の理解が得られました。なかでも油圧式の最大の特長である無線操作による操作性・安全性・効率性の高さは参加者の注目を集めました。
 一方で、架線集材作業にはまだ人力を要する部分も多く、現場作業者からは「機械の効率が向上すると逆に荷掛け等の人力部分の負担が増す」との意見も聞かれるなど、油圧式の導入のためには作業システム全体を一から見直す必要性等の課題が見えてきました。
 県では、今後も引き続き、需要に応える木材供給力の強化に向け、林業事業体への支援を推進していきます。

事業地全景の画像
​事業地全景
作業システムの説明の画像
作業システムの説明
油圧式集材機の説明の画像
​油圧式集材機の説明
リモコンの画像
リモコン
デモ操作中の画像
デモ操作中