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「森林・林業活力強化プロジェクト推進発表会」を開催しました
森林・林業活力強化プロジェクト推進発表会を開催
素材生産力強化及び主伐-再造林の推進に向けた取組意識等の醸成を図るため、「森林・林業活力強化プロジェクト推進発表会」を開催しました。
日時
平成28年8月2日木曜日午後1時30分から午後4時まで
会場
山口県社会福祉会館大ホール(山口市大手町)
主催
山口県、山口県森林組合連合会
出席者
県内の各森林組合、民間林業事業体、県・市町林業行政機関等約140名
プログラム
県内2つの森林組合による取組発表、山口県森林組合連合会による情報提供の後、県外の先進事例を紹介する特別講演を実施しました。
(1) 取組発表
山口県東部森林組合
「用材+森林バイオマス資源の省力搬出作業システムと加工・流通作業システムへの展開」と題し、山口県東部森林組合吉岡悦志事業係長が、用材とバイオマスを組み合わせた独自の素材生産について、作業システムの改善や高性能林業機械の導入など、省力化、効率化に向けた取組状況を発表しました。
山口阿東森林組合
「山口阿東森林組合における搬出間伐への取組」と題し、同組合山本秀生代表理事組合長が、搬出間伐強化に向けた改善や工夫について、「組織改革」、「機械化」、「団地化」の3つの視点から取組状況を発表しました。
(2) 情報提供
原木市場における出材量や価格の推移、森林バイオマス発電など今後の需要動向について、山口県森林組合連合会が情報提供を行いました。
(3) 特別講演
鹿児島県の曽於市森林組合の林産・共販課長富永昭文氏を外部講師に、「未来につなぐ森林づくりをめざして」と題した1時間の講演が行われました。
曽於市森林組合は、組合員所有森林面積が鹿児島県内15組合中9番目でありながら、年間5万5千立方メートルの素材生産と140ヘクタールの再造林を実施しており、“森林所有者の所得向上”と“森林資源の循環利用”という経営理念のもと、素材生産体制の強化と再造林の推進に向け、様々な改善や改良に取り組んでいます。
講演では、生産性向上とコスト低減に向けた新たな作業システムの開発や機械化の促進、人材確保とモチベーション向上に向けた待遇等の改善、透明性の高い森林所有者への提案など、役職員一丸となった取組や成果などが披露され、会場を埋めた参加者は熱心に耳を傾けていました。
「森林・林業活力強化プロジェクト」は平成25年度にスタート以来、本年度で4年目になります。この間、各地域では、“森林整備加速化団地”を中心に素材生産体制強化の取組が行われ、生産性の向上など一定の成果も現れてきているところです。
県では、引き続き、需要に適確に対応できる県産原木の生産・供給体制の構築や持続可能な森林経営に向けた再造林の推進など、関係機関や団体と連携しながら取組を強化していきます。