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森林整備倍増プロジェクト推進発表会を開催
プロジェクトの初年度の取組や今後の計画等について全県的な情報共有や周知啓発を図るため、平成26年7月30日水曜日、県セミナーパーク講堂において「森林整備倍増プロジェクト推進発表会」(主催:山口県、山口県森林組合連合会)を開催しました。
発表会の概要
当日の発表会には、各森林組合、民間林業事業体、林業研究グループ会員など山側関係者に加え、製材関係者や国、県、市町の行政関係者など約200名が参加しました。
最初に、県担当者からプロジェクトの概要について説明を行った後、県下6地域(岩国、周南、山口、美祢、下関、萩)のそれぞれの取組状況や将来像について、森林組合職員が主体となって発表を行いました。
各地域の発表内容の要旨
各地域の主な発表内容は次のとおりです。
(岩国地域)
山口県東部森林組合から、未利用バイオマス資源の利活用をテーマとした、バイオマス対応型フォワーダ導入による省力搬出作業システム構築を目指した取組について、発表がありました。
(周南地域)
周南森林組合と周南農林事務所から、コスト分析シートを活用したデータ分析の試行や、森林経営計画の作成促進、市有林等機関造林と私有林の連携による集約化に向けた取組について、発表がありました。
(山口地域)
山口阿東森林組合と山口農林事務所から、林業機械を大事に扱い、修理費等を圧縮している事例や、高性能林業機械の効率的な運用により生産効率と事業量の向上を図っている事例など、儲かる搬出間伐に向けた実践例について、発表がありました。
(美祢地域)
カルスト森林組合から、個人所有者に対する積極的な施業提案の実施と施業の効率化に対する取組や、小面積皆伐の試行事例について、発表がありました。
(下関地域)
山口県西部森林組合から、搬出間伐に関する組合員向けのチラシを作成・配布し、営業活動を重点的に取り組んでいる事例について、発表がありました。
(萩地域)
阿武萩森林組合から、2700mの林業専用道開設や、出荷材の市場評価の詳細分析に基づく採材の改善点の洗い出しと現場へのフィードバックに関する取組について、発表がありました。
講評・講話
各地域の発表終了後、県森林整備課長の講評に続き、外部講師としてお招きした、株式会社フォレスト・ミッション主任研究員藤野正也さんによる講評と講話がありました。
藤野さんは、森林組合等林業事業体を専門に、経営のコンサルティングや調査のほか、森林施業プランナーの育成など様々な研修の講師を務めるなど、全国的に幅広い活躍をされています。
講話では、各森林組合の発表のポイントを踏まえ、市町村と連携した森林経営計画認定事例や、林業の機械化を図る意義、森づくりの視点など、様々な話題を提供され、わかりやすく具体的なアドバイスを頂きました。
おわりに
プロジェクト2年目を迎えた本年度は、各地域で計画された搬出間伐などの取組を本格的に実行する年となっています。
県としても全力で応援しますので、実施主体の皆さんの今後益々の奮闘を大いに期待しています。