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水の作文コンクール・救おう、海のピンチ

ページ番号:0011579 更新日:2021年11月1日更新

山口県優秀賞

救おう、海のピンチ

周南市立福川中学校 1年 堀澤 明香里(ほりざわ あかり)

 「どうしてレジ袋は有料化したんだろう。」私はレジ袋が有料化した理由が分かりませんでした。
 レジ袋の有料化が社会の何に役立つのか。調べてみるとプラスチックの包装容器廃棄量は、アメリカ合衆国に次いで日本が世界二位だということが分かりました。この事実を知って私はゾッとしました。しかも、一九六四年から二〇一四年までの五十年間でプラスチックゴミは二十倍にも急増しています。
 ここで私は疑問に思いました。「プラスチックゴミがたくさん出て、何か困ることがあるのだろうか。」さらに調べてみると、プラスチックゴミは世界で年間八百万トンも海洋に流出しており、海洋汚染の原因は八割が陸地から出るものとなっています。また、すでに一億五千万トンのゴミが海にあるというのです。このままでは海の生き物や資源が、私たち人間の手によってなくなってしまいます。実際地球は七十パーセントが海であり、人々も海などの自然と共に生きてきました。それなのに、大切な海を私たちが汚してしまってはいけません。できるかぎり海に流出するゴミを減らさなければなりません。
 また、一匹のウミガメの話を思い出しました。それは、ウミガメがくらげと間違えて人間が捨てたビニール袋を食べてしまい、消化できず胃に残り、新しいえさが食べられず餓死してしまったという話です。私はこの話を知ったとき、「海の生き物にまで危害を人間が与えてしまったなんて…。」と、すごくショックを受けました。それだけではありません。人間が捨てたゴミを魚が食べ、その魚を私たち人間が食べることによって、私たちにも危害を与えてしまう、という話を聞きました。人間が海にゴミを捨てることで、たくさんの海の生き物に消化できないプラスチックゴミが蓄積され、それを食べた人間の体にも蓄積される可能性があるということです。
 このことをふまえて、私たちは何ができるのでしょうか。海にゴミを捨てない、という当たり前のことから正確にやっていくのも良いと思います。ゴミの分別をするというのも良いですね。物を大切に扱うという意味のリデュース。使える物はくり返し使うという意味のリユース。ゴミを資源として再利用するという意味のリサイクル。この「3R」もとても大事です。新型コロナウイルスの感染が拡大している今、マスクやお店で使用したテイクアウト用の容器などもプラスチックゴミとして増えています。ゴミを出さない、ということは難しいですが、出たゴミをうまく利用したり、工夫して使ったり減らしたりすることは、私たちにもできます。
 レジ袋を有料化した理由、それは環境や未来のことを考え、ゴミを少しでも少なくしようという考えからだと思います。環境を考えるということは、大変なこともありますが、一人一人が協力すれば、きっと良い世界になると思います。地球温暖化やコロナ感染などが進んでいる中、自分にできることを考えて、物事に取り組んだり、実践したりするのはとても社会の役に立てると思います。
 私個人としても、試合の時にペットボトルを持っていくのをやめて、水筒を持っていったり、出かけるときはマイバッグを持ち歩いたりしようと思います。
 私の学校の校区内に海浜公園があります。海水浴だけでなく、散歩やジョギングなどを楽しめる素敵な場所ですが、砂浜に漂着ゴミが散乱しているところもあります。まずはここを学校の生徒で清掃すると良いと思います。きれいになった海をみて気持ちいいと感じてもらい、海をきれいに保つ理由を考えてほしいと思います。そして、人も含めた生物と自然がみんな気持ちよく共存できる世界の一歩になることを願います。


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