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水の作文コンクール・生物を育む水

ページ番号:0315870 更新日:2025年8月15日更新

山口県優秀賞

生物を育む水

山口県立高森みどり中学校 3年 長廣 舞雪(ながひろ まゆき)

 私は海洋生物が大好きで、将来は海獣医になりたいと思っているほどです。だから、海洋生物のすみかである海や、生物が生きていく上で必要不可欠な水には、とても関心があります。
 私は幼い頃、よく海に行っていました。私の家は山の中にあるので、海では多くの発見があり、海ならではの体験がとても楽しかったです。しかし、成長するにつれて、きれいな景色のそばにゴミや油などが浮いていることにショックを受け、「なぜ海はこんなにも汚れているのか」という疑問をもつようになりました。
 そこで私は、海が汚れてしまっている原因を調べてみました。そして、世界では「太平洋ゴミベルト」という海洋汚染が発生していることを知りました。太平洋ゴミベルトとは、大量のプラスチックゴミが漂流する海域で、推定八万トン以上のプラスチックゴミが漂っているといいます。私がよく目にしていた景色は、瀬戸内海沿岸部でしたが、世界では自分が知っているよりも悲惨な現状があると知り、衝撃を受けました。
 海洋汚染の主な原因は四つあり、一つ目が生活排水、二つ目が工場排水、三つ目が船舶事故による油の流出、四つ目が不適切に処理されたプラスチックゴミです。生活排水とは、台所、トイレ、風呂、洗濯などによる排水のことを指します。つまり、普段自分たちのしていることによる生活排水が、海洋汚染を引き起こしているのです。それなら海洋生物だけではなく、私たちの生活にも大きな影響があると私は考えました。なぜなら、生活排水は川にも流れこむし、水は姿を変えながら陸と海を循環して、私たちの生活用水にもなっているからです。
 そこで、海洋汚染をなくすために、自分たちの生活を改める必要があるのではないかと考えました。まず無理なくできそうなことは、洗剤類を生分解性の高い石けんや無リン洗剤を使用するなどです。また、廃油などを捨てるときに、流さず紙に吸わせて捨てることも有効だと思います。このような日々の生活の中で気をつけるだけで少しずつでも水はきれいになっていくのです。
 またプラスチックゴミを出さないことも意識すればできることです。プラスチックゴミは、海に流れこむと、直接海洋生物の生命を脅かすことにもなります。多くの人が、日頃からもったいないからエコバックを使おうという意識はあるものの、海洋汚染の解決のことは考えていないと思います。今ある豊かな生態系を維持していくためにも、きれいな水は欠かせません。元々生物が棲んでいた海を汚してしまったのは人間なので、生物の生きやすい海に戻す努力をするのは人間の使命だと思います。だから、私も何かの折に、このことを発信していけたらと思っています。
 もう一つ、水について気になっていることがあります。昨年国語の授業で学習した説明文に書かれていたのですが、「地球は『水の惑星』で想像できないほどの水があるのに、深刻な水不足に直面している」というのです。その時、一人ひとりの「節水」が、水問題の解決につながると知りました。これについては、米のとぎ汁を植木の水やりに再利用することや歯みがきのときに流しっぱなしにしないこと、風呂の水を洗濯に使うことなどが、水資源を大切にすることになると考えました。
 生物が生きていく上で必要不可欠な水。水を大切にすることは、巡り巡って生物の生命を守ることにもつながります。だから私は、大好きな海洋生物を救えるように、自分の行動を変えることから始め、生活用水の水不足問題や海洋汚染の問題を少しずつでも改善していきたいと思います。そして、海獣医になる夢も、必ず叶えたいと思います。