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水の作文コンクール・水と私

ページ番号:0315880 更新日:2025年8月15日更新

山口県優秀賞

水と私

下松市立末武中学校 3年 佐藤 優姫(さとう ゆうき)

水。それは私達の生活に欠かせない存在であり、地球上の動植物にとって、必要不可欠な資源です。私達人間の体も、約七〇パーセントが水分で構成されており、消化、吸収、循環、そして体温調節に関わる重要な役割を果たしています。さらに、飲料水としての水は、私たちが生きていくためにはなくてはならない存在です。
 また、産業においても、水は重要な資源です。冷却用の水、製造に必要な水など、多くの産業活動が水に依存しています。特にエネルギーを生産するための火力発電所や原子力発電所では、大量の水を冷却に使用しています。水は私たちの経済活動を支える基盤となっているのです。
 私は生まれて来てから、一度も水がなくて困るという経験をした事がありません。それは、水道代が払えず、水が止まるといった事がないからであり、水がある生活は私にとって当たり前の事です。しかし、世界を見てみると、全ての人間が水が十分に使えるとは限りません。
 現在、世界各地で水不足が深刻な問題となっています。特に、乾燥地帯や発展途上国では、水源の不足が生活に直接的な影響を与えています。水の不足が続けば、農作物の生産が減少し、経済の発展にも影響を与えるため、生活水準の低下を招きます。さらに、都市化が進むにつれて水質汚染も深刻な問題となっていきます。工業廃水や家庭から排出される汚水が処理されないまま河川や湖に流れ込む事で、水源が汚染され、飲料水としての利用が難しくなる事があります。
 そこで、一つの疑問が浮かびました。地球は海が七割なのに、なぜ水不足になるのか?と。調べてみたところ、日常生活に使用可能な、海水以外の「淡水」は地球上の水全体の2%のみといわれており、しかもその大部分は北極と南極の氷山などなんだそうです。地球温暖化が進む今、極地氷が溶けているというニュースもあるので、さらに水不足が深刻になって行くのでは無いかと思いました。人間を含む全陸上生物が実際に使用できる水の量は、地球上の水全体の0.01%以下といわれているそうです。
 私は、社会の時間に写真で、発展途上国の人々を見ました。一生懸命に働いている同学年ぐらいの子供を見ました。生活はお世辞にもとても裕福とは言えず、水も茶色く濁った物を飲んでいました。私がその国に行ったら、3日も耐えられなさそうだなと思う様な生活でした。お風呂やトイレ、食事もままならない生活なんだろうなと思うと、日本に生まれて来て良かったなと思うと同時に、苦しい生活をしている国の人に恥ずかしくない生活をしようと心に決めました。
 水を無駄にしない様にするには、節水をする事が一番大事だと思ったので、シャワーの時間を短縮したり、食器を洗う際に水を流しっぱなしにしない様にしたり、雨水を溜めて水やりに利用したり、お風呂の残り湯を洗濯に使ったりするなどして、水を無駄にしない様にしようと思います。
 水は生命の源であり、その大切さを再認識する事が私達に求められているのではないかと思いました。水の重要性を考えると共に、私たちはその価値を守るために行動しなければなりません。水は単なる物理的な資源ではなく、私達の生活そのものを支える根本的な存在です。私達が日々何気なく使っている水は、生命を維持するための必要不可欠な存在です。そのため、水の大切さを理解し、無駄にせず、大切に使うことがこれからの時代において重要なのではないかと思いました。水不足や水質汚染といった課題を解決するために、私達一人一人が責任を持ち、持続可能な未来のために行動を起こす必要が有ります。水は全ての生命の源であり、それを守る事こそが私達の未来を守る事に繋がると思います。