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知事記者会見録・令和3年12月24日実施分

ページ番号:0100562 更新日:2021年12月28日更新

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日時 令和3年(2021年)12月24日(金曜日)
15時00分~15時20分
場所 県庁2階 記者会見室

発表項目

県内におけるオミクロン株による感染事案について (PDF : 76KB)

知事

 本日、環境保健センターによるゲノム解析の結果、本県としては初めてオミクロン株による感染が1例確認をされました。該当者は、昨日公表しました30歳代の男性で、米軍岩国基地の従業員の方です。現在、県内の医療機関に入院されています。症状は、咽頭痛など軽症と伺っています。
 そして、感染経路についてでありますが、保健所による聞き取りの結果、この方には海外渡航歴はなく、また海外から帰国された方等との接触などの、オミクロン株の感染を疑う、そうした行動歴もありません。このため、この1週間で2名のコロナ陽性者が判明しております岩国基地内での感染の可能性もあると考えておりまして、現在、基地に情報提供を求めているところです。
 この方の濃厚接触者または接触者となる21人の方に対しましては、既にPCR検査を実施をしております。その上で全員の陰性を確認しています。このうち、濃厚接触者10人につきましては、全て宿泊療養施設の方に入所をされております。そうしたことで、現時点において、ここから他への感染拡大の懸念はない状況にあります。
 今回の事案を受けまして、県におきましては、感染の早期封じ込め、そしてまた基地の従業員の方の不安軽減のために、全ての従業員の方、約1500人いらっしゃいますけれども、これらの方々を対象に、明日から28日までの4日間、集中的にPCR検査を実施することといたします。
 また、米軍岩国基地に対しましては、昨日、米軍関係者の基地内外における感染防止対策の徹底、そして感染者に関する情報の提供等について、口頭で要請を行ったところでありますが、今回、患者のオミクロン株の陽性が確定をしましたことから、本日、改めて、岩国市と訪問をして、基地内での感染者のゲノム解析の速やかな実施等の要請を行っていくこととしております。
 先ほど、私の方から、岸防衛大臣にも直接電話をいたしまして、基地内におけるゲノム解析を早期に実施していただきたいということ、その上でオミクロン株が確認されれば速やかに情報提供いただきたいということ、そうしたことを国としてもぜひ強く要請をしていただきたいと、いうことをお願いをいたしました。
 県としても、オミクロン株による感染拡大を防止するために、現在、環境保健センターにおいて、全ての事例に対して、変異株スクリーニング検査、またゲノム解析を速やかに実施をするなど、引き続き、検査体制の強化を図ってまいります。また、陽性者が確認された場合には、全員、医療機関に入院をしていただいて、適切な治療を行うとともに、濃厚接触者についても、14日間、宿泊療養施設へ入所をしていただくなど、感染拡大の防止を図っているところです。
 県民の皆さまにお願いでございますが、今後、わが国においてもオミクロン株の急速な拡大が懸念をされますが、オミクロン株であってもこれまでと同様に、基本的な感染予防対策が重要です。「3密の回避」、そして「マスクの着用」、「手洗い」などが重要ですので、引き続き、徹底をいただきますようによろしくお願いいたします。
 また、重ねてのお願いでございますが、感染者、または感染の疑いのある方等への誹謗中傷、これは決してあってはならないものであります。絶対にやめていただきたいと思います。以上、よろしくお願いいたします。
 私からは以上です。

NHK

 今までオミクロン株、首都圏ですとか関西といったところで起きていますが、県内で起きたことについての受け止めをお聞かせいただきたいのと、それから最後、県民の方へのメッセージを、知事も読み上げられてましたけれども、あらためて注意喚起、あるいは不安に思っている方多いと思うんで、県民に向けてのメッセージをお願いします。

知事

 オミクロン株の拡大が、国内で感染が増えて拡大している傾向にあると思います。 山口県にもいずれ感染が初確認されるだろうと思っておりましたけれども、今の全国の状況からすると、想定よりも早く確認がされたというふうに思っております。
 今、経路なりどのようして感染したのかというところは、基地の方にも情報提供を求めながら確認をしていきたいと思っておりますが、この感染から拡大をすることにつきましては、濃厚接触者については、あるいは、濃厚接触者にとどまらない接触者についても、きちんと押さえて、既に全ての陰性を確認をしておりますし、濃厚接触者の方については、宿泊療養施設できちんと隔離をしておりますので、ここからどんどん広がっていくということは、今のところ懸念はないと思っておりますけれども、ただ、このオミクロン株自体がいろんなところで感染が伝わってきている状況にありますので、引き続き、われわれも監視体制をしっかりと取りながら、かつ、基地内の従業者の方々には、PCR検査を全員を対象に行って、確実に封じ込めを行う、そのことに全力を挙げていきたいと思っております。
 そして、県民の皆さま方へは、オミクロン株といってもですね、対策はこれまでと同じように、3密の回避ですとか、手洗いですとか、そうしたことが大変重要になっておりますので、感染も拡大しやすい、どんどん寒くなってきましたし、感染拡大しやすい時期を迎えているところでございますので、ぜひ、これまでの感染防止対策、改めて徹底をお願いしたいと思います。

読売新聞

 沖縄などでは、基地の中でクラスターが発生しているようなケースがあって、そこから外に出ていくというところも見受けられます。今回も米軍の中で感染した可能性があるということで、米軍の中の軍属の人たち、こういう人たちの外出を規制するような、そういった考えはおありでしょうか。

知事

 感染者の数自体はですね、米軍基地内ではこの1週間で2名ということで聞いておりますので、感染がどんどんその中で拡大しているというわけでは、今確認されているところではないのかなと思っておりますけれども、いずれにしても、今、われわれが重要視しているのは、今回オミクロン株の感染が確認されました。この方は海外渡航歴もなく、海外から帰ってこられた方との接触というのも確認できない。可能性としては、基地内での感染ということがあるんじゃないかというふうに、われわれは可能性を見ております。
 そうした中で、基地内においては、感染した場合に、ゲノム検査、これが今、行われておりませんので、これしっかりと行っていただいて、オミクロン株かどうかということを確認するということを、これぜひやっていただきたいと思っております。そのことを今、国の方にも、緊急に要請を行っているところですけれども、これをしっかりとやって、オミクロン株が確認されれば、速やかに自治体また国の方にも情報提供していただきたいと思います。それから、特にPCR検査を徹底したり、感染防止対策を徹底したりですとか、そうしたこともぜひ、基地内の方でしっかり行っていただきたいと思いますし、また、さまざまな情報提供も速やかに行っていただきたいと考えておりますので、こうしたことも併せて要請することにしています。

読売新聞

 もう1点、今回、オミクロン株と判明したのが今日の午前10時頃というふうに伺いました。これに関しては、皆さん非常に関心も高くですね、特に、あの、感染対策というのはやっぱり1分1秒を争うものだと思います。午後の会見ではなく、判明した段階で速やかに公表するっていうことも、十分考え得ることだと思うんですが、そういうことをされなかった理由を教えてください。

知事

 われわれ、また事務方の方から補足があるかもしれませんけれども、感染が分かった際に、それについての対応についても併せてご説明をしないといけないと思っておりますし、まず急ぐべきことは、感染がそれ以上広がらないということの手だてをしっかり取るということであります。ですので、濃厚接触者や接触者についてしっかりとPCR検査もし、かつ、そのオミクロン株の濃厚接触者ということであれば、宿泊療養施設にしっかりと入ってもらうということもやっていくこととしておりますので、そうしたことを、全体を整理できて、きちんと皆さま方に、これについての一連の話ができるようになった段階でお話をするということが、混乱がないのかなと思っておりますので、そのようにさせていただいているということです。

読売新聞

 今後の対応についても、今日と同じような考えでいらっしゃいますでしょうか。

知事

 今日と同じといいますと。

読売新聞

 あの、そういったあの、早急に公表するというのではなく、体制を整えてから公表する。

知事

 もちろん早急にということは、われわれは常に心掛けております。これはもともとコロナ自体が起きたときも、感染が分かって、速やかに整理をして、公表するということを、これまで行ってきておりますけれども、ただ感染が分かっただけではなくて、それがどういうような状況で起きたと考えられるのか、あるいは濃厚接触者がどれだけいて、それに対してどういう対応をしているのかですとか、そうしたことをある程度整理をしてお話をしなければいけないと思っておりますので、そうしたことを速やかに整理して、できるだけ早くお話をさせていただくということを、これまで通り考えています。

朝日新聞

 確認ですけれども、基地内でのゲノム検査の状況についてですね、お伺いしたいんですけれども、ゲノム検査は、陽性が判明されるたびに行われているという認識でしょうか。

知事

 基地内では行われていないということです。ですので、感染が分かっても、それがオミクロン株かどうかということは、今確認ができない状況であるということです。

朝日新聞

 なので、ゲノム検査を行うように、今回要請するということでしょうか。

知事

 そうです。はい。

朝日新聞

 分かりました。

KRY(山口放送)

 集中PCR検査の、あらためて意義をお願いします。あと1500人対象になっていると思うんですけど、どのくらい受けてもらえたらいいのかとかありますか。

知事

 そうですね。このオミクロン株については、感染の広がりというか、感染力がデルタ株よりもかなり強いということも言われておりますし、ワクチンが効きにくいというようなことも言われてます。そうした懸念が多いオミクロン株でありますので、広がりをしっかりと確実に抑えるということが重要だと思っております。ですので、目的としては、感染の早期封じ込め、それからもちろん、基地の従業員の方々の安心の確保ということですね。この2点を目的に行うものです。全ての従業員の方ですので、約1500人と大変大規模になりますけれども、できるだけ多くの方に受けていただきたいと思っております。とにかく、封じ込めをしっかりやるということが重要でありますので、ぜひ、できれば全ての皆さんにご協力いただきたいと思います。

YAB(山口朝日放送)

 先ほど知事も少し触れられていましたが、懸念が多いオミクロン株ということで、県内の医療体制の確保や、あと3回目のワクチン接種の時期もいろいろ言われているかと思いますが、その辺りの取り組みについてはどうされる方針かというのを、あらためてお願いします。

知事

 はい。今、病床の確保については、これは国の方から、デルタ株の2倍の感染力を持つ感染があった場合に、山口県において、療養者数の最大が804人と言われてますけれども、今、それに対して1639(床・人分)。804(人)に対して1639(床・人分)の病床なり宿泊療養施設を確保しております。つまり国の方で想定する分の2倍以上確保しておりますので、これはかなりしっかりとした確保ができていると思っておりますので、その中で対応をしていきたいと思っております。
 それから、ワクチンの接種については、今医療従事者の方から進めておりまして、かなり早いペースで進んできております。これから高齢者、一般の方に順次なってきますし、国の方で前倒しをできるというようなことも示されていますので、ここにもしっかり対応をしていきたいと思っております。これ今、整理をしておりますので、また近いうちにお示しをしたいと思います。国の方が前倒しをするということに対して、最大限対応できるような体制を整えていくべく、今、準備をしています。

YAB(山口朝日放送)

 ありがとうございます。

中国新聞

 今から年末年始ですね、帰省とか旅行とかいうことを考えてらっしゃる方も多いと思うんですけども、去年でいうと第3波がですかね、感染拡大というか、ありまして、改めてこのオミクロンどうこうではないかもしれないんですけども、行動を慎重にっていうか、帰省は慎重に考えてほしいとか、外に出て行かれるのを感染状況を踏まえてというとか、そういった呼び掛けは改めてありますでしょうか。

知事

 今の時点、今、今日オミクロン株が発生したわけですね。結果、警戒感も高まっていると思いますけれども、全体の感染状況からすると、新規感染者数もゼロだったり、一桁台ということで、ずっと推移をしてきております。全ての指標が低い数字となっていますので、現段階では、レベルゼロ、この状態が続いているというふうに認識しております。
 ただ、感染が徐々に増えてくるような傾向、都市部において、まだ規模的にはそう大きくないですけれども、徐々に徐々に前の週よりも増えたりというところが見えてきておりますし、もともと、感染が広がりやすい時期でありますので、行動について制限することは、現時点では考えておりませんけれども、先ほどから申しましたように、3密の状況をできるだけ避けるですとか、当然マスクの着用、それから十分な換気、そうした基本的な感染防止対策を、油断することなく徹底していただきたいと思います。

中国新聞

 すみません、もう1点、先ほど基地内でのゲノム解析の件の確認なんですけれども、そもそも今基地の中に解析できる設備が整ってないということなんですかね。

健康増進課長

 基地の中の詳細については分かりませんが、基地の中で検査をしている実態はないということになります。

中国新聞

 先ほどの、岸大臣の方に要請というか、お電話されたというところで、そこが趣旨として、基地の中にゲノム解析ができる設備を整えてほしいというものなのか、それとももっと広い意味でゲノム解析をするように。

知事

 するようにということですね。整えてもしないと意味がないですから、もちろん整ってなければ整えてもらって、きちんと解析をして、基地内で起きている感染はオミクロン株があるのかないのかということを、感染者ごとにきちんと把握していただきたいということです。その上で情報提供をしっかりしていただきたいということです。

中国新聞

 やっぱりこれを県の環境保健センターでやるっていうのは難しいんですか。

知事

 そうですね、基本的にはその基地内のことですので、これまでも基地の中で検査等を行いですね、患者であれば、きちんと入院措置したりということも基地の中でやっていますので、その役割分担は変わりませんけれども、そこにですね、基地の中でしっかりと、デルタ株なのか、オミクロン株なのかということも確認をぜひ行っていただきたいと思います。

中国新聞

 分かりました。

読売新聞

 先ほどの岸防衛相との話なんですけれど、岸さんの方からは、何かこう具体的な応諾というのはあったんでしょうか。

知事

 要望については承ったということでお話をいただきましたので、政府としてしっかりと対応していただきたいと思います。

読売新聞

 あと、基地内でゲノム解析をされていなくて、オミクロンなのかデルタなのか分からないという状況がある中で、米軍の人たちはですね、基地の外に出て、お店に行ったりとかもされているんですけれど、そこについて、何かこちらから要請したり、そういったことは考えていないんでしょうか。

知事

 そうですね。まず、基本的な感染対策、当然、基地内でもやっていただきたいということですし、監視もしっかりやっていただきたいというふうに思っておりますけれども、いずれにしても、まずゲノム解析をして、オミクロン株かどうかということを確認してもらわないことには始まりませんので、そこをお願いしたいということです。

読売新聞

 状況が分からない中で、まず予防的措置を取るという考え方もあると思うんですが、そこはどうなんでしょうか。

知事

 いずれにしても、米国基地内でも当然感染者を外に出すということはなくてですね、きちんと管理をして、感染が外に広がらないように、基地の中でも広がらないようにしておりますので、当然その疑いがあれば、それがオミクロン株であろうとデルタ株であろうとも、外に出ることは基本的にないように対処されていると思いますので、そこの感染対策のそのものについて、何か不足ということを具体的に申し上げるというふうに考えているわけではなくて、分かった感染については、より詳細に、デルタ株なのかオミクロン株なのかということをぜひ把握をしていただきたいということです。

 作成:山口県総合企画部広報広聴課

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