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知事記者会見録・令和4年1月3日実施分

ページ番号:0100567 更新日:2022年1月5日更新

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日時 令和4年(2022年)1月3日(月曜日)
15時00分~15時21分
場所 県庁2階 記者会見室

発表項目

新型コロナウイルス感染症の感染状況と対応について (PDF : 445KB)

知事

 今日は、新型コロナウイルス感染症の感染状況等について、お知らせをさせていただきます。
 まず、県内の感染状況についてでございますが、本日発表します新規感染者数は56人となります。この人数は、約4カ月ぶりに50人を上回る、そうした新規感染者の発生ということになりました。昨年12月23日以降、本日までに、142人の新規感染者が発生しているところであります。県全体の感染者は増加傾向にあります。
 特に、本日の新規感染者のうち、44人の方が岩国市でありまして、岩国市におきましては、これまで県全体の142人のうち、約7割となります98人に上っていると、そういう状況であります。また、岩国市では、53人の方がオミクロン株感染者またはその疑いのある方でありまして、オミクロン株による感染が広がっていることから、感染者数が急激に伸びている状況にあります。なお、現時点で、重症例ですとか死亡例はございません。
 次に、岩国市の感染拡大の要因についてであります。
 県におきましては、これまで、昨年末から、国立感染症研究所の専門家の方に来ていただきまして、感染状況の評価、それから感染源の分析、こうしたことに関する専門的な助言をいただきながら、積極的疫学調査を実施してきたところであります。
 そうした中で、岩国市の感染につきましては、まず、米軍岩国基地において、陽性者が確認をされた後に、米軍内の施設の利用等を介して、米軍基地従業員や自衛隊員へ感染が広がったことが判明しています。その後、麻里布地域と川下地域の特定の飲食店において、ここ数日間で言いますと、麻里布地域で8店舗26人、そして川下地域で2店舗5人、合わせまして10店舗31人の感染が確認をされました。これらの店舗につきましては、クリスマス時期に、米軍岩国基地の関係者が多く利用していることが判明しておりまして、感染が広がった要因は、米軍関係者の影響の可能性が高いものと判断をしております。
 また、直近では、米軍関係者と関係の薄い飲食店におきましても事例が発生をして、感染者の中で、現時点、感染源や感染経路が特定できない、そうした症例も一定数あることから、今後、市中での感染拡大が進んでいくことが強く懸念をされます。
 こうした感染拡大の現状を踏まえまして、県としては、これ以上感染を拡大させないように、徹底した感染防止対策を講じていきたいと考えております。
 まず、PCR検査の検査会場の継続についてでございます。
 これまでに、県といたしましては、米軍岩国基地の従業員、また、自衛隊員等に対しまして、PCR検査を実施をしてきました。そして、これと併せまして、これ以上の感染拡大を食い止めるために、岩国市と連携して、臨時のPCR検査会場を開設したところでございます。これを、今回、今置いております、臨時の検査場をさらに延長したいと思っております。感染が増えてから、前回の記者会見で発表しましたように、12月30日から本日まで、5日間の間、臨時のPCR検査を行うということをしておりましたけれども、現在の状況を踏まえまして、これを1週間さらに延ばして、1月10日まで行うことといたします。
 それで、場所につきましては、変わりまして、岩国市南岩国町の旧ごみ焼却施設ということになりますけれども、ここで1月10日までの間、実施をすることにいたします。不安と思われる方を幅広く対象として実施をすることにいたしますので、ぜひ、特に感染の不安のある方については、積極的にこの検査を受けていただきますように、よろしくお願いいたします。この地域の中での感染を、ぜひとも早期に食い止めていきたいと思っておりますので、積極的な検査、受検をお願いしたいと思います。
 それから、2点目は、感染防止対策の徹底についてです。
 まず、高齢者施設等における感染防止対策の徹底でありますが、感染力の強いオミクロン株による感染拡大が懸念をされることから、県としましては、感染リスクの高い県内全ての高齢者施設、また、医療機関に対しまして、県が実施しているPCR検査の積極的な利用、また、職員等の健康管理の徹底について、文書で要請をいたしました。
 また、感染リスクを下げるために、市町や医療機関と連携して、ワクチンの3回目接種が早期に行われるように取り組んでまいります。
 さらに、今回の調査結果では、特に、飲食店等での感染事例において、マスクをせずに会話や飲食を行った場合には、その集団で多数感染しており、一方で、マスクの着用など、基本的で適切な感染対策が守られた状況下では、感染の拡大は比較的限局されている、そういう状況でありました。
 飲食店の皆さま方におかれましては、お店における感染防止対策の徹底を図っていただきますととともに、県民の皆さまも、会食等の際には、3密の回避、そして会食の合間の会話の際にはマスクを着用するなど、感染予防に努めていただきますよう、改めて、よろしくお願いをいたします。
 3点目は、米軍岩国基地に対する感染対策の徹底についてです。
 米軍岩国基地では、12月29日の80人をはじめとして多くの感染者が確認され、12月以降、本日までで、196人もの感染者が確認されています。県としては、これまで4回にわたり、米軍岩国基地に対して、基地の新型コロナウイルスに関する規則を順守し、隔離措置やPCR検査の徹底、感染経路や行動歴などの情報提供の徹底、こうしたことについて要請を実施してきました。12月29日には、市中感染が確認されましたことから、私自らが、ルイス基地司令官に対しまして、直接電話による要請を行いました。
 基地所在地である岩国市での感染拡大につきましては、山口県、岩国市にとどまらず、基地所在地に共通の課題であることから、岩国市と共同で、国に対し、米軍への感染対策の徹底を要請してまいります。
 現下の感染拡大を踏まえ、私は、本日、感染拡大防止に向けた対策の検討を各部局に指示をいたしました。明日、「新型コロナウイルス感染症対策本部」本部員会議を開催して、今後の感染防止対策の徹底を図ることにしていきたいと考えております。
 県としては、岩国市における感染の早期の封じ込めとともに、県内全域における感染拡大防止に向けまして、引き続き、全力で取り組んでまいりますので、県民の皆さまにおかれましても、日常の感染予防対策の徹底、これを重ねてよろしくお願いをいたします。
 私からは以上です。

読売新聞

 先ほど、知事のお話しの中にも、既に米軍基地に対して4回にわたって、検査の徹底とか情報提供の徹底を要請されているということでしたけれども、先ほどの説明にもあったように、米軍岩国基地の関係者の影響が強い感染拡大ということで、要請の内容とかをですね、実際に米軍の方たちが守られているのかどうかというのは、知事のご認識としてはいかがですか。

知事

 そうですね。もちろん、米軍そのものも、できるだけ感染を抑えていきたいと当然思っているわけでありまして、私自身も、先ほど言いましたように、ルイス司令官と直接話をしました。改めまして、私の方からも、感染防止対策の徹底ですとか、あるいはPCR検査や隔離措置、それから特に行動面において、マスクの着用ですとか、そうしたことの徹底を要請をしましたし、また、さまざまな情報提供についても、もちろんこちらからも渡しますが、お互いに情報をしっかりと共有して、対策を講じていこうということを話をしております。
 司令官の方からも基地の中の感染を抑えるために全力を挙げているということ、それから、情報についてもしっかりとお伝えをして、しっかり連携して感染拡大を抑えていきたいという話がありましたので、これをしっかりとやっていく必要があると思っております。
 今、感染が非常に増えている状況の中で、情報についても確認をしているところでありますけれども、その中で得られた情報をもとに、われわれもお店等の把握なりもしているところでありますが、そこをさらにスピーディーにやっていただくことも、これからまたお願いをしたいと思っております。どうしても規模が増えてきておりますので、確認作業もどうしても時間がかかってくるところもありますけれども、しっかりと行っていただきたいと思います。

読売新聞

 現時点で知事としては、基地の中で十分な、納得のいく対策が取られているというふうに、お受け止めでしょうか。

知事

 そうですね。米軍の中でのルールに従って、しっかりと検査をし、隔離措置をしたりということを行っておられると思いますけれども、引き続き、ここは、検査をしっかりと、PCR検査を行っていただきたいと思いますし、基地の中もそうですし、基地の外においても、感染を拡大させないような行動を徹底いただきたいと思っておりますので、これは、継続して訴えていきたいと思います。

読売新聞

 今の感染拡大は、クリスマス時期の飲食とかを通してですね、感染拡大の傾向が今見られているということだと思うんですけれども、この年越しの、年末年始の過ごし方を踏まえると、ひょっとしたらまた感染がこれ以上に増えてくる可能性ということも十分考えられると思うんですけれども、年末年始の基地内の皆さんの過ごし方とかで、今後懸念されるようなことというのはございますでしょうか。

知事

 この年末年始に大きく人がですね、だいたいお店も休みでしょうから、動いているということではないのだろうと思います。米軍の関係の方でも、われわれも要請も重ねてきまして、米側の方からもしっかりと感染防止に努めていくと、マスクの奨励もしっかりとやっていくと回答も得られておりますのと、加えまして、12月29日から1月14日までの間、基地内の全ての施設で、原則、マスクの着用を義務づけるということと、それから、午後10時以降は、基地外の施設を利用しないことということが、中で徹底をするということが行われているというふうに承知をしておりますので、そうした中で、米軍としても、中で感染を広げない、あるいは、外に出さないということを、取り組みを危機感を持ってやられているものだというふうに思っております。これはこれでしっかりやっていただきたいと思いますし、われわれとしても、ぜひ、基地内をはじめ、基地外の方でも感染を広げないような行動の徹底を、お願いしていきたいと思います。

読売新聞

 すみません。実際に米軍の方たちの年末年始の過ごされ方がよく分からないのでお尋ねしたいんですけれども、例えばこの年末年始をアメリカ本国で過ごされて、またもう少ししたら、戻って来られるというような状況が考えられるんですか。

知事

 それはあるかもしれませんが、常に隊員というのは出入りをしているものですから、来たら来たで検査をしたりとか、隔離措置を講じるというものが講じられておりますので、それは、ルールにのっとって行われるものだろうというふうに考えております。

読売新聞

 今後の感染拡大にその傾向を踏まえて、今後より強い措置の要請ですとか、より強い行動を取るということは、今の時点でいかがでしょうか。

知事

 そうですね。これはまた岩国市の方とも調整をして行っていきたいというふうに思っております。感染を広げないということを、特にわれわれは、基地の外の方に広げないということを徹底していただきたいと思いますので、当然、この米軍内で作られているルールについてはしっかりと守っていただきたいと思いますし、またこの感染は結局お店に行って、例えばマスクを外している状況ですとか、そういうような中で感染が広がっているところがありますので、こうした状況を広げないようにするために、特に、基地外においても、飲食の際にはマスクをつけるとか、今言ったような、基地外に出るときのマスクの徹底ですとか、そうしたような形で、感染を広げない行動をしっかり取ってもらうということを強く求めていきたいと思います。これは岩国市とよく調整をして、共同で行っていければと思います。

読売新聞

 明日の本部員対策会議(「新型コロナウイルス感染症対策本部」本部員会議)のことなんですけれども、今はちょっと米軍、岩国市内で感染が広がっているということですけれども、この年末年始を過ぎると、また、岩国市以外の県内でも感染が拡大する可能性が、県外との往来があったと思われますので、増えてくるかと思うんですけど、それに向けた何か対策と言いますか、そういったものを明日何か発表される予定とか、検討される予定っていうのはございますか。

知事

 県全体に網をかけて一斉に何か行動制限をするとか、そういったところはまだそういう段階ではないと思っております。感染状況としては、今はまだ、レベルでいくと、「レベル1」の段階にあるというふうに認識をしております。さまざまな指標も、今は(レベル)1の範囲内にとどまっておりますので、現時点で、直ちに何らか一定の行動制約をかけるというようなことは考えておりませんが、ただおっしゃられるように、リスクが、今回の年末年始の人の動きによりまして、感染が拡大することも懸念をされますので、そうした中で、どういったところに気を付ければいいのかというところは、それぞれ所管、所管において検討をし、また明日確認をしたいと思いますし、その中で、必要な対策はしっかりと講じていきたいと思います。

読売新聞

 ありがとうございました。

YAB(山口朝日放送)

 関連なんですけども、県の、国立のいろいろ感染症絡みの専門家の評価とか分析では、ある程度米軍基地から染み出しているような状況となっているんですけど、そういった状況を踏まえて、ちょっと今でいくと市中感染、岩国市の方で市中感染のリスクが非常に高まっているというような状況が生まれているんですけれども、こういった状況になったことに対して、米軍に対して、何かこう知事としての感情というのはいかがですか。

知事

 感情ということではないですが、しっかりと感染の拡大を抑えていかなければいけませんので、今言ったように、まず基地内での感染防止の徹底、このことは私も直接司令官にも言いましたし、さらにPCR検査ですとか隔離措置ですとか、こうしたことをしっかりと行ってもらって、基地の中での感染を抑えてもらうということを徹底していただきたいと思っております。これはこれまでも要請してきているところです。
 今回、岩国基地の方で、要は基地外で飲食店等を利用して、そこで感染が確認されているということがありますので、そうした感染を広げないような行動を、これも併せてお願いを強くしていかなければいけない、要請をしていかなければいけないと思っております。これは今、(岩国)市と県の方でよく調整をして行っていきたいと思っておりますけれども、基地内で抑えながら、かつ基地の外に広げない、これは米軍の方で今回作られている、(午後)10時以降は使わないということももちろんそうですけれども、実際に出るときも、感染を広げないような対策の徹底を強く要請していきたいと思います。

YAB(山口朝日放送)

 分かりました。もう1点、別件なんですけれども、今オミクロン株が、岩国市とかで主に広がっていて、53人が疑いを含めているということなんですけども、その中でまだ、重症者とかですね、死亡者はいないという状況、基本的に軽症ないし無症状というのが多いんですけども、こういった状況でもやはり、比較的重症化率が高いと言われていたデルタ株と同様の警戒は持つ必要があるというふうに考えておられますか。

知事

 現時点で、今、ご指摘あったように、重症者とか出ている状況ではありませんし、軽症とか無症状の方というのが大多数なわけですけれども、これでもって直ちに危なくないと判断するのは、非常に早計かな、早いかなと思っております。そういう中で、直ちに行動制限ということではありませんけれども、いずれにしても感染力が非常に強いものでありますし、当然、これ増えてくると、医療の部分を圧迫してくるということにもなってきますので、当然しっかりと抑えていかなければいけないことではあるというふうに思います。
 リスクについては、これは県だけではなくて、政府全体、あるいは全世界で、検討が、しっかりと分析されるべきものだというふうに思っておりますけれども、現時点で重症化のリスクが低いからあまり制約をしないとか、あまり強い抑制をかけないというふうには判断できないだろうと思っております。これまで通り、できるだけ感染を広げないような対策、これをしっかりとやっていくことが重要だと考えています。

TYS(テレビ山口)

 まず、確認なんですけれども、山口県と岩国市が共同で国に対して要請していくということを繰り返し言われていますが、他県のですね、基地がある自治体との連携、この辺については、どのようにお考えですか。

知事

 そうですね。これは全国知事会等で、われわれも意見を出しておりまして、他県からも同じように意見が出ておりますけれども、もちろんこれまで言っているように、基地の中での感染対策、それぞれ米軍管理下にあるものについて、しっかりと感染を抑えるように徹底してほしいということの要請、それからあと、ゲノム解析でこれが、米軍人関係の、要は、米軍の管理下にある感染の確認の中で、オミクロン株かどうかの確認というのがまだされておりませんので、ここは政府の方から強く求めていただきたい、このことはわれわれもそうですし、沖縄ですとか、共通して声を上げているところでありますので、全国知事会の提言の中でも、先般、年末行いましたけれども、この中でもしっかりと反映をして、全国知事会として、関係大臣の方にも申し入れられているというところでございますので、直接基地に話をするところはやりながら、一方で、連携して全国知事会等を通じて、国の方に対しては一方で連携して働き掛けを行っていくと、そういう状況でございます。

TYS(テレビ山口)

 ありがとうございます。

 作成:山口県総合企画部広報広聴課

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