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知事記者会見録・令和4年2月7日実施分

ページ番号:0123446 更新日:2022年2月9日更新

知事記者会見録一覧へ

日時 令和4年(2022年)2月7日(月曜日)
11時02分~11時55分
場所 県庁2階 記者会見室

発表項目

・知事選挙後の所感について

 

知事

 昨日の知事選挙におきまして、県民の皆さまからのご支持をいただきまして、3選を果たすことができました。大変に光栄に思いますとともに、これからの県政のかじ取りを担う、その重責に身が引き締まる思いでございます。

 今回の選挙期間中、本来であれば、私自身が県内各地に足を運んで思いを訴えて、また、県民の皆さまからもさまざまなお声をお聞きしたいと思っておりましたが、年明けからの新型コロナウイルスオミクロン株の急拡大によりまして、県内に初めて、まん延防止等重点措置を適用することとなり、この感染防止対策にしっかりと取り組まなければいけない中で、知事としてのコロナ対策、このことに専念をさせていただくことといたしました。

 そうした中で、私自身は、この間、まん延防止等重点措置を県内全域に適用したり、あるいは、(PCR検査の)検査能力を高めたり、ワクチン接種を加速させたり、さまざまな取り組みを行って、感染の拡大防止に全力を挙げてきたところでございます。そうした形で、当初予定していたような形での選挙活動はできませんでしたけれども、多くの県民の皆さまからご支持をいただきまして、これからの4年間、このご支持と、またご期待に添えるように、全力で頑張っていかなければならない、そのように決意を新たにしているところでございます。

 まずは、コロナの克服、2年間、大変、われわれ苦しめられておりますけれども、コロナの危機から、県民の皆さまの命と健康をしっかりと守っていくということ、そして、この間、傷んだ社会、経済を発展的に再生させていく、このことに全力を挙げて取り組んでまいりたいと考えております。

 そうした取り組みを通じまして、山口県を、安心で希望と活力に満ちた、そうした県になるように、県民の皆さまのご支持に、ご期待に応えられるように、全力で頑張ってまいりたいと思っておりますので、どうか引き続きよろしくお願いいたします。

 私からは以上です。

 

TYS(テレビ山口)

 投票率についてお伺いしたいんですけれども、投票率34.91%と過去最低を更新した形になったんですけれども、まず、このことへの受け止めからお願いします。

 

知事

 そうですね。投票率、これは全国的にもそうですが、だんだんと落ちている傾向にあります。多くの方に、ぜひ、投票に行っていただきたいというふうに思いますし、これからさらに啓発活動についても、これは、選挙管理委員会の方で、さまざま知恵を絞りながら努力をされていると思いますけれども、しっかりとこれからも投票率が上がるような努力を重ねていかなければいけないと思います。

 

TYS(テレビ山口)

 村岡知事自身が選挙カーに乗らず、街宣活動も行わなかったと思うんですけれども、このことが投票率の低下にも一定つながっているとの考えもございますでしょうか。

 

知事

 そうですね。さまざまな要素があると思います。まず、まん延防止等重点措置という県として初めての措置が全県に適用されているということもありますし、もちろん今、お話があったように私自身が選挙カーに乗らなかったというところもあると思います。また、このコロナの中で相手候補も活動をかなり抑えなければいけなかったということもあると思います。そうした意味では、私自身が選挙ということで体を動かす部分は少なかったところは、一定の影響はあるんだろうというふうに思います。

 しかしながら、この選挙活動自体、私は、体が一つしかない中で、自分とすれば、知事としてのコロナ対応に専念をするということを優先させていただいたところでありまして、この判断としては、私としては取るべきものであったというふうに思っております。

 

TYS(テレビ山口)

 ありがとうございます。

 

読売新聞

 先ほどの質問と重なるところもあるかと思うんですけども、この選挙期間中に知事は、フェイスブックですとか後援会のホームページに投稿されたり、メッセージを発信されたりして、有権者に訴えられてた部分があると思うんですけれども、そういうネットを使ったそういう発信について、効果というか手応えというのは何かお感じになっているものがございますでしょうか。

 

知事

 そうですね。もちろん私もフェイスブックを発信することによって、一定の今、行っている活動だったり、主張についての浸透はあるだろうというふうに思います。リアクションといいますか、コメントも返ってくるのも見ていますけれども、その分については一定のものがあると思いますが、ただ全体の有権者に対してということになりますと、おのずと限られてまいりますので、それが全て選挙を盛り上げることにつながるかというと、一定の限界はあるだろうというふうに思ってます。

 

読売新聞

 選挙期間中に、私たちの質問にお答えいただいたときに、今後、コロナの制限がある中で、地域の声をできるだけ聞けるような対応を取っていきたいというお話があったと思うんですけれども、具体的にどういうふうにして、地域の方々の声を、コロナがある程度収束したときとかに、お声を聞いていかれるお考えでしょうか。

 

知事

 はい。実際、私自身も、このコロナになってから、各地域、地域に行けていないということがあります。例えば離島なんかも、毎年1回は必ずどこかに行って、離島の方々と意見交換をするということを行ってるんですが、これも開催しようとしてはコロナがあって延期になってということで、ちょっとできていない状況にありますし、そうしたことをはじめ、各地域に行って、人と直接いろんな方と会って話をするということができなくなっている状況がありますので、まずこのコロナが明ければ、そうしたことはしっかりと行っていきたいというふうに思います。

 なかなか感染状況が、今みたいにまん延防止等重点措置が全県に適用されている中で、まず、私自身が県庁を離れてあちこちに行くということがなかなか難しい面がありますし、また実際に出ていって、地域の方に集まってもらうということも、はばかられるところがありますので、そこは本当にもどかしさがありますけれども、これは当然コロナが明けた先には、これもしっかりと、これまで以上にやっていきたいなというふうに思っています。

 じゃあコロナの間はどうするかということですけれども、当然、私自身も、さまざまなお声をお聞きをさせていただきたいと思っていますし、先ほど庁議、この直前、庁議があってそれで来るのも少し遅れたんですけれども、庁議の中でも申し上げましたけれども、やはりこのコロナの中で、県民の皆さまが県政に対して、やはり期待をするところも大きいというふうに思います。これまでになく、県政を身近に感じられてる方も多いんじゃないかというふうに思います。それだけ、コロナへの対応、それからこれからコロナをどう克服して、再生させていくかということについて、県の役割は大きいものがあると思っていますので、各部局においてもしっかりと、特にこのコロナによって影響を受けているところ、それぞれの所管の部分についてきめ細かく状況を把握して、それに応じた対応をしっかりと行うようにということも指示をしたところです。私自身もそうですけれども、組織を挙げても、地域の声も、これまで以上にきめ細かく、コロナの中で特によく把握をしながら、県の施策につなげていかなければいけないだろうと、そのように思っております。

 

読売新聞

 ありがとうございます。

 

中国新聞

 改めてなんですけども、今回のコロナ、岩国市で広がった要因とされている米軍岩国基地との向き合い方っていうのは教えていただきたいんですけど。

 

知事

 そうですね。まず、感染の拡大については、原因として言われているのは、私も大きいと思うのは、アメリカから出国する際の検査というのが行われていなかったということですね。昨年の9月以降、年末になるまでそれが行われていなかったということです。これについては、直ちに改善も申し入れて、今は出国時、入国時、複数のチェックがされております。また、ルイス司令官(米海兵隊岩国航空基地司令官)とも話もしましたが、基地内での感染を抑える取り組み、それから、基地の外に出るときには、感染防止対策をしっかりと講じてもらうということも徹底をお願いをしていますし、司令官の方も、当然それをしっかりやっていくということで、認識を一つにしているというふうに思います。そういう中で感染者については、基地の中もかなり減ってきているなと思いますので、引き続きしっかりと対策を講じていただきたいというふうに思います。そういう中で、感染の関係はそのようなことで、現行の枠組みの中で、よく連携をしてやっていかなければいけないし、感染を抑えるということは、これは何も利害が対立する話じゃなくて、お互いにとって共通の利益ですので、ここはしっかりと連携をして取り組みを全力で行っていくということに引き続きしていきたいと思います。

 

中国新聞

 コロナ以外の向き合い方っていうのはどうなさいますか。

 

知事

 はい。もちろん(米軍)岩国基地が所在することによりまして、住民の皆さまは、日頃からさまざまな騒音による被害、あるいは安心安全に対する不安というものが、常に隣り合わせなわけです。住民の皆さんが不安に思うような訓練、危険を感じるような訓練、こうしたものはあってはなりませんし、また、騒音についても、ここは住民生活に特に配慮していただきたいと思っているところです。これからも、これは市なり、関係市町ともよく連携をし、国や米側に対して、住民の皆さんの安全で平穏な暮らしを守るために、しっかりと国や米側と対峙をしていきたいと思っています。

 

中国新聞

 先ほど言われた、出国前の検査なんですけども、米側の方は外務省の方に、免除するというのを通知してたと言って、外務省の方は知らないという、齟齬(そご)が出てるんですけど、その辺に対してはどう受け止められてるんでしょうか。

 

知事

 そこはちょっと私も、実際のところはよく承知をしておらないので、何ともコメントが難しいところですね。いずれにしても、そういった齟齬(そご)があること自体がいかがかと思いますので、よくその辺り、特に重要なところですから、政府間の連携をしっかりとしていただきたいと思います。

 

中国新聞

 分かりました。ありがとうございます。

 

朝日新聞

 戻って、低投票率の話なんですけれども、コロナ等いろいろな要因があったかと思うんですけれども、知事自身はこの選挙戦の間、この投票率どのようになるというふうに考えて。

 

知事

 そうですね。なかなか予想難しいですけれども、特に感染が広がっている中でありますので、皆さん外出自体をちゅうちょされる方も多いだろうなと思いましたので、上がる要素はないだろうなとは思っていました。どこまで下がるかというところは、予想もできませんでしたが、そうですね、いろんな方、30%にいくかどうかというふうな方が、いろんな意見としては多かったです。それも根拠があるというよりは、感覚的なものだと思いますけれども、それからするとそこまでの落ちではなかったとは思いますけれども、いずれにしても投票率自体は、もっと上げる努力というのをしていかなければいけないと思います。

 

朝日新聞

 上げる努力という点なんですけれども、やはり選挙戦という、一つの選挙戦の意義なんですけれども、通常時であれば、県政課題、県民の前に行って、直接県民の前で語ることによって、県民にどんな課題があるのかという意識を植え付けるですとか、県政を身近に感じてもらうですとか、そういったことができるかと思うんですけれども、今回、知事自身の選択だったと思うんですけれども、みすみすそういった機会を手放してしまったという指摘もあるかと思うんですが、いかがですか。

 

知事

 そうですね。このやり方についてはさまざまなご意見があると思いますし、それぞれ、なるほどということもあるわけですね。一方で、この選挙期間中、私自身は体は一つですので、自分の時間なり、エネルギーというのはどこに注ぐかということを考えたときに、やはりこれまでにない、山口県、これまでの五つの感染の波を経験しましたが、これまでにない感染の高さ、比較にならない感染拡大が起きているわけです。これを速やかに食い止めていくということが、まず知事として最優先されるべきだろうと、そのように考えて、選挙自体の活動は、私が選挙カーに乗って各地に行くと、県庁離れて行くというようなことは、これはできないと、コロナの対応に全力を挙げてやるべきだというふうに考えて、このようにさせてもらったところです。いろんなご意見についてはしっかりと受けとめなければいけないと思っています。

 

朝日新聞

 そこで3期目では、コロナの件もありますけれども、具体的にどういった県づくりを進めていくかっていうビジョンを示していかなければいけないと思いますが、コロナ以外の点で県づくりというのを、この4年間どういったところに力を入れて進めていくと、いきたいというふうに思っていますか。

 

知事

 直接、街頭に立ってということはありませんでしたが、マスコミの皆さま方からのインタビューにお答えしたり、あるいは政見放送等で、私のこれからの取り組みについてはお話をさせていただいたと思っております。とにかく今、直面しているコロナの危機を克服していく、それから、その先に、山口県を、単に元に戻すんじゃなくて、発展的に再生をさせていくということが私は重要だと思っています。特に、コロナの中で、一つは安心のレベルを高めていく、また成長のレベルを高めていく、このことが重要だと思っています。発展的に再生させていくということは、そうした意味で私は言っていますけれども。

 まず一つは、特にコロナ禍でわれわれ2年間、非常に苦しんできております。そして今も大変苦しい思いを、今このときにもしているわけですね。そうした中で、日々感じるのは、やはり何かあったときに、生命、健康が守られるという安心、これは何にも代え難いものであるというふうに思います。医療等の必要性について、こんなに県民の皆さま方が、身近に切実なものと感じることも、これまでなかったんじゃないかというふうに思いますし、私もそのように感じています。

 そういう中で医療ですとか福祉の充実、これをしっかり図っていかなければいけません。医療の機能も強化をする、また人材の育成ですとか、福祉についても、皆さま方の困っている状況に対して、しっかりと寄り添うものにしていかなければいけないと思いますが、そうしたことを行っていく必要があります。

 その一環として、県立総合医療センターの建て替えについては、選挙の中でも訴えさせていただきました。老朽化をしているということもありますが、建て替えをして、機能をしっかりと強化をしていきたいと思っています。今、感染症医療についても、県内唯一の第一種感染症指定医療機関ということになっていますが、こうした機能もさらに充実して果たせるようにしていかなければいけない。これはもとよりですけれども、それだけじゃなくて、県の医療の中核を担っているこのセンターが、例えば、がんとか、救急とか、周産期医療、そうした点で、高度な機能、より最先端な技術も導入して、そうした全県でしっかりと、全県レベルで医療を支えるという機能をより強化をしていかなければいけないと思いますし、また、現在5Gを使ってへき地医療の支援を行っています。全国で初めて5Gと、それからアノテーション機能という、要は離れているところで、個別に画面を通じてさまざまな指示をしながら、遠隔でサポートができるという実験を全国で初めて行っております。これもさらに対象を広げて、実証の中身を広げて進めていきたいと思っていますが、そうした最先端の情報通信技術等も使い、単にセンターだけじゃなくて、全県、へき地、条件不利地域も含め、安心を充実させていくということができるだろうと思っていますので、そうした機能の強化を図っていくと、これを目指していくべきだろうと思います。これは今、中で検討して、どうした機能をこれから持たせていくかということを進めているところでありますので、さらに検討を深め、将来にわたって山口県の安心を支えられる、そうした医療機関をしっかりと作り上げていきたいなというふうに思ってます。

 それから、成長の支援ということで言いますと、これまでも企業誘致等も進めてきました。山口県は災害が少なかったり、あるいはインフラがさまざま整っているという優位性がありまして、多くの企業誘致が実現をしています。これをさらに進めていきたいと思いますし、IT関連企業ですとか、若者の魅力につながるような、そうしたところも重点的に誘致を進めていきたいというふうに思います。

 また、既存の山口県の産業力で強みを持っているところもあります。この強みをさらに伸ばしていく、イノベーションも起こしていく、さらにデジタル化についても、これも産業面でも大いに付加価値を高める、あるいは労働生産性を高める、そうしたことにつなげられますので、こうしたものも産業面でもしっかり導入する。

 デジタル化はそれだけじゃなくて、医療とか、教育とか、子育て、さまざまな面でわれわれの生活の質、あるいは行政のサービスレベルを上げることができるものですので、これはしっかりとフル活用していきたいというふうに思っています。

 いずれにしても、コロナの前に戻るだけじゃなくて、それ以上に、安心や成長、こうしたものをより高いレベルで実現できるような取り組みを、次の4年間しっかりと進めていきたいと思います。

 

朝日新聞

 さまざまなビジョンがおありのようです。県立総合医療センターのお話、今回、公約にも大きく掲げて臨まれていらっしゃいましたけれども、これ今、検討が進んでいるとありますけれども、これ、どういった具体的にどういったところで、どういった検討を進められていて、いつまでにどんなことを示していく予定なのかっていうのをお聞かせいただけますか。

 

知事

 はい。今、センターの方とよく議論を重ねているところですので、これについては、また一定の時期に結論を得て、県としてどうするかということを組み立てていくということになります。スケジュール等については、今まさに精査中ですので、この段階で申し上げることはできませんけれども、できるだけ早く実現するように努力していきたいと思います。

 

朝日新聞

 知事自身の思いとしては、これは建て替えは絶対していかなければいけないということで、センターの方とお話をして、もうその建て替え、今、県議会の答弁では建て替えを視野にというところでおっしゃったと思いますけれども、この建て替えは具体的な議論を進めていくということでしょうか。

 

知事

 そうですね。私の思いとしては建て替えをこの際して、しっかりと機能の充実を図っていくべきだろうと思っています。当然、これはこれから、まだ中で議論をして、組織としては最終的にはまた別途決定をしますけれども、私の思いとしてはそうした思いでいるということです。

 

朝日新聞

 それは県の具体的な担当の方にも、その思いを伝えて、実際にその建て替えに向けて具体的な動き等を進めていくように指示をされているということですか。

 

知事

 そうですね。私の思いを当然、担当部局の方にも伝えていますし、担当部局の方でも、現状の医療センターの課題ですとか、これから目指すべきものをよく検討して議論を重ねているという状況です。

 

朝日新聞

 その建て替えに当たっては、立地面ですとか、あとは予算等、さまざまな条件というのが要検討だと思いますけれども、そういった点で、まだクリアしなければいけない点というのはあるんでしょうか、建て替えに関してですね。

 

知事

 もちろんそうですね。どういうような建て替えをするのか、どういう機能を持たせるのかとか、そうしたことを考えて、場所をどうするのかということですとか、あるいは予算的にどうなるのかというところは、その先の議論としてありますので、そこはこれからさらに詰めていかなければいけないところであろうと思いますけれども、今、大きな議論として、私としては、しっかりと建て替えをして機能を充実させていく、そうしたことを、まず、どのような形で行うかということを考えて、その次のステップとして、いろんな課題をまたクリアしていかなければいけないだろうと思います。

 

朝日新聞

 あと県政の大きな課題として、人口が減少しているという問題があると思いますが、これに関してはどう向き合っていく予定ですか。

 

知事

 人口減少はですね、これは本当に長年山口県、もっと言うと山口県だけじゃなくて全国の地方が苦しんでいる課題です。この流れを何とか食い止めていかなければいけないということで、県政の中でも最も大きな課題であるというふうに言っていいと思っております。

 人口減少を食い止めるためには、魅力ある雇用の場を作っていく、これは企業誘致ですとか、産業の振興、さまざまな取り組み、あるいは雇用の環境を整えていく、そうした取り組み、また子育てや教育の充実、福祉の充実、さまざまやるべきことがありますので、これはしっかりと、当然ながら進めていくわけであります。

 その一方で、このところ大きく価値観も変わってきているなと感じますのは、やはり地方への移住、これを希望する方が増えてきているというふうに感じています。私自身も特に力を入れて、東京や大阪、大都市圏において、山口県への移住を促す、その拠点も設けて、また誘致活動もしっかりやっているわけですけれども、この4年間で、年間の山口県への移住者は約2倍に増えました。非常に関心としては高まってきているなと思います。やっぱり人々の価値感も変わってきていますし、特にコロナの部分も大きく影響しているかなというふうにも感じます。

 先日、住民の移動(住民基本台帳人口移動報告)の発表がありましたけれども、山口県の転入転出の状況でいうと、引き続き転出が超過をしている状態でありますが、これはかなり減ってきている状況にあります。若い人たちの転出も大きく減りましたし、今回特徴的なのは、30代の男性、30代以上の男性でいうと、60代ぐらいまで5歳刻みでそれぞれあるんですけれども、30代以上、いずれも転出よりも転入の方が多いと、そういった逆転現象が、この昨年、令和3年度[令和3年]においては起きてきています。30代以上の本当に働き盛りの方が、出て行くよりも帰ってきてる方が多いと。さらに言うと、おそらく家族も連れて帰ってきてるので、ゼロ歳から4歳も、転出よりも転入の方が多いということが起きています。

 これは特に大都市部に住むことの、リスクの高さとか住みづらさですとか、そうした中で、地方へ移り住みたいという意識が高まっている。特に、コロナの中でそのような思いも強くなっているんじゃないかなというふうに感じますのと、それからもう一つは、やはりこのコロナの中で働き方が大きく変わってきているという面があると思います。会社でも100%リモートワークでいいという会社がどんどん出てきているわけですね。この県庁の1階にもテレワークをできるスペースを設けていますけれども、こちらにも、本当の職場は東京なんだけれども、完全にリモートワークでできるので、家族と一緒に山口に戻ってきていると。おじいちゃん、おばあちゃんのこともしっかりと見ながら、自分は県庁に来て昼間仕事をするということをされてる方もいらっしゃるわけですね。

 そのように、一つは意識として、地方への関心が向かっているということ。それから働き方が変わってきている。それからデジタルの基盤が整っていくと。こうしたことによって、本来山口に住みたいという人が、それがかなえられるような環境が整いつつあるだろうと思います。この流れをしっかりと強いものにしていかなければいけないと私は思っております。当然、企業誘致とか、産業の振興とかで働く場所を増やしていく、これも一方でやるわけですけれども、一方で仕事自体は東京の好きな仕事をやりながら、住むのは山口ということができるということがどんどんこれが広がってきていますので、ここをより強くしていくということが、これから人口減を食い止めていく、あるいは流れをより強く作っていくという面では大きなポイントになるところではないかと思います。そうしたところも、このコロナ禍によって生じた意識の変化なり環境が整っていること、これをチャンスにして、山口県への人の還流というものを新しい形で進めていければと思ってます。

 

朝日新聞

 また県政の課題に関することですけれども、昨年末の公選法(公職選挙法)違反事件ですけれども、県政への信頼回復ということを常々おっしゃられてますが、当選もしましたので、3期目、この点も真っ先にやっていかなきゃいけないと思いますが、どのように進めていきますか。

 

知事

 昨年末に、本当に最終的には副知事が辞職をするという事態に至りました。その際にも、私の方は宣言をさせていただきましたけれども、今後この県庁において、選挙をめぐる組織的な勧誘は一切行わないということ、それから仮に外部から求められても全てお断りをするということ、この2点を県民の皆さまにお誓いをいたしました。併せて、組織の中でもこれを徹底して、今後この組織において、こうしたことが二度と起きることがないようにいうことを強く求めているところです。

 現在、調査を進めているところでありますけれども、これをまた最終的に仕上がったところで、また具体的には対応していきたいと思いますが、コンプライアンス等がしっかりと庁内において徹底されるように、再発防止、これに全力を挙げていく、このことが信頼を回復していく唯一の方法であろうと思います。

 

朝日新聞

 この問題、さまざま論点があると思いますが、一つには県議会の最大会派でもあります自民党(自由民主党)との、その距離感といったところが指摘されてますけれども、この自民党との距離感というのは、どのように取っていくおつもりでしょうか。

 

知事

 はい。県議会において最大会派であります自民党。当然、県政というのは、知事だけでどんどん進めるんじゃなくて、知事はじめ執行部と、それから議会と、これが車の両輪となって、県政を前に進めていくということです。そうした中で言いますと、よくいろんな議論もしながら、最終的には、県政を前に進めるためにしっかりと連携をして、取り組みを進めていくということが重要であろうと思いますので、そうした中で、しっかりと連携をして前に取り組みを進めていくということも重要であります。一方で、当然、公選法違反ですとか、あるいはそうしたことが疑われるようなことというのは、これはあってはならないわけでありますので、法律なり、一定のルール、これをしっかりと守りながら、県政を共に前に進めていく、その車の両輪として、これからも連携をしながら、取り組みを進めていきたいと思います。

 

朝日新聞

 連携と言えば聞こえはいいかもしれませんが、距離が近いという指摘とかもあると思います。ルールを守るっていうのは当然のことですけれども、そのルールを守る、守れば、そういった政治団体とも、その距離は今のままでもいいというふうに考えていらっしゃるんでしょうか。それとも、見直さなきゃいけないと思ってるところがあるんでしょうか。

 

知事

 近い、遠いというのは非常に抽象的な話だと思いますけれども、近いということによって、県民の何か利益が損なわれるとかそうしたこと、あるいは、何らかの法令なりに違反するということ、これはあってはならないことであろうと思います。一方で、県政を進めていく上では、やはり県議会の方とよく議論もし、思いを一つにして進めないと、何度も言いますが、車の両輪がバラバラに動いて行っては、県政は前に進みませんし、制度上も、これは県の執行部と県議会とが、予算を決めるにしても条例を決めるにしても、当然審議をして可決をしてもらっていかないと進まないわけでありますので、当然、意思疎通とか連携というのは、最終的には必要な部分になってきます。そうした中で一定の法令、あるいは当然ルールは守りながら、そうした関係の中で県政を前に進めていくという考え方が必要ではないかと思います。

 

朝日新聞

 ありがとうございました。

 

防府日報

 県立総合医療センターの建て替えの件でお伺いしますが、まず、スケジュールについては、今のところ精査中ということですけれども、今回の選挙戦に掲げられたということで、次の4年間の間にはですね、一定の方向性なり、めどなりを立てるおつもりでいらっしゃいますでしょうか。

 

知事

 そうですね。当然、方針を固めていくのは、何段階かステップがあると思います。基本的な構想を作っていく段階や、計画を作っていく、より詳細な計画を作っていく段階、そしてまた実施をしていく段階、あると思いますけれども、できるだけ早くこれは進めていきたいと思いますので、当然4年間の中で、できるだけ前に進めていく、そうしたつもりで取り組んでいこうと思います。

 

防府日報

 できるだけ早くですね、進めなければいけない理由っていうのは、具体的にはどういったところにあるんでしょうか。

 

知事

 もちろん老朽化しているから、これからどうするかというところがまず前提条件としてあります。一方で、このコロナの中で、私自身は、やはり医療、県民の皆さまの生命と健康、これを守るということは、本当にとても重要な安心の確保につながると思っています。この機能をしっかりと強化をしていかなければいけないと思います。県立総合医療センターは、県の医療の中で中核を担う機関であります。やはり最後のよりどころとなっているところもありますので、ここをしっかりと強化をする、機能を充実することによって、県民の皆さまの安心に大きくつながるだろうと思います。それをできるだけ早く実現をしていきたいと思いますので、ゆっくりと検討するんじゃなくて、しっかりとした議論を早急に行って、できるだけ早く進めて行ければと思います。

 

防府日報

 最後に、その段階でですね、どこで建て替えるのかという話が当然出てくると思うんですけれども、知事がこの問題に対して、6月議会ですかね、答弁された後に、この場で、私がお伺いしたときには、現在の立地に関して課題はないということで、検討するんであれば、まずその現在地かその周辺からになるのではないかというような発言をされておりますけれども、その辺の考えというのは、現在も変わっていないでしょうか。

 

知事

 そうですね。今、アクセスとかの面で、特に県の、県央部と言いますか、あるというところもありますし、その辺り、特別に課題があれば、また別の場所ということがある、検討の余地とすればあるわけですけれども、今、大きな課題があるというふうには認識をしておりませんので、今あるところということから、まず検討をスタートさせていくということではないかと思います。

 

防府日報

 分かりました。ありがとうございます。

 

YAB(山口朝日放送)

 ちょっと選挙活動のことに戻るんですけれども、今回、4年に1回で、県民の声も聞きたかったというふうな話もあったんですけれども、ただその一方で、コロナ禍ということもあって、現地に行ったり、集会も開けなかったという話があったんですけれども、そういった中でいくと、ちょっと知事も、デジタル化の可能性というのはずっと強調されていらっしゃる中で、広島県知事選であったように、オンライン集会みたいな形で訴えたり、県民の声を聞いたりするという機会を作ることもできたんじゃないかと思ったんですけども、そういったことっていうのを検討されなかったんでしょうか。

 

知事

 はい。しっかりと事前に準備をすれば、できたのかなというふうに思うところはあります。元々は、私自身が選挙カーに乗って各地域に行くというつもりでいましたので、その活動を中心にしようと思ってました。それが、年が明けてから急拡大をして、まん延防止も適用をし、その段階でなかなかこのまま選挙活動を予定した通りするのは難しいなというふうに判断をして、急きょそういった活動をやめたということがありますので、そういった中で、準備もできずにいる中で、何ができるかというと、今やってたフェイスブックですとか、あるいは後援会のホームページですとか、そうしたところでやるということが、すぐにできてしっかりとまた見ていただける環境もある方法かなというふうに考えました。

 実際、ユーチューブでということでやられてる広島(県)の湯崎知事にも、これは選挙前に話を聞いたことがありますけども、まだまだ準備とかも相当大変なものがあるということだったです。随分と、どういうふうな形で開催をするかとか、各地域に満遍なくですとか、どういう人と話をするかとか、そうしたやっぱり準備というのはとても大変なものがあるということで、この一朝一夕にできるものではないなというふうに感じたこともありました。そして、何よりもコロナの対応が、状況は刻々と変わる中で、そのことに頭を、もちろん私の時間も、頭もフルに使っていたということもありますので、既存、今使ってるものの中で対応していくという方法を取らさせてもらったということであります。

 

YAB(山口朝日放送)

 民間の会社とかでも、何か出張とかもできなくて、会議がテレワークになったりとかっていうのがあるんですけども、会場とかを押さえて実際に運用するよりは、そのハードルって低いんじゃないかと思うんですけども。そんなにオンラインでやる集会ってハードル高い問題でしょうか。

 

知事

 そうですね。まずオンラインでやる集会をするために、もちろんいろんな準備も要りますし、周知もしていかなければいけないものもありますし、私自身もそこにまた訴えることを整理し、またそのための時間を割かなければいけないということもありますが、本当に、この間、少し感染は以前ほど、どんどん日々増えているということではありませんけれども、前半の方は、どれだけ増えるか全く分からない、どこに行けば天井になるのか分からないという中で、どういった手をこれから講じていくのかということに本当に集中をしておりましたので、なかなかそこまでする余裕はなかったというのが実際のところです。

 

YAB(山口朝日放送)

 実際にそれに向けて準備をしようとしたけど、そういったいろいろ手続きでできなかったというよりも、もう全くそれを実際にも検討はしなかったという形ですか。

 

知事

 もちろんできたらいいなということは思いましたけれども、実際に起きている事態に対して対応しなきゃいけないという部分の方が、私としては時間もエネルギーも頭も使っていましたし、とても何か新しいことを始められるような余裕はなかったというふうに振り返っても思います。

 

YAB(山口朝日放送)

 ありがとうございます。

 

NHK

 まず2点伺いたいんですけれども、1点目は、県立総合医療センターについてなんですが、先ほどからいろいろお話ありましたけれども、具体的にですね、新年度予算案にこういったこと、例えば基本構想ですとか、検討するための予算を上げたいですとか、そうした具体的なところを、今、お話しできるところがあればお願いします。

 

知事

 今直ちに、予算をどうしてとか、こういうスケジュールでということを申し上げられるような状況でないです。これから知事査定も行いますけれども、その中でまた議論をしていきたいというふうに思います。

 

NHK

 はい、ありがとうございます。もう1点ですが、今月20日までに期限となっているまん延防止等重点措置についてなんですけれども、これについては、今の段階で、もし延長した方がいいとかですね、ご自身の期限に対するその思いがあればお願いします。

 

知事

 はい。まん延防止等重点措置は、やはりいろんな制約を皆さんに課すものでありますので、当然、これはできるだけそうした状態でない方がいいと。本来そういう状況を早く克服しなければいけないと思っておりますので、期限通りに終われるように全力を挙げて取り組んでいかなければいけないと思っています。今、この1週間で言いますと、感染者数が前の週の同じ曜日よりも減っているという状況が続いております。これが、この基調をまず基本的には続けていければというふうに思います。ただ、周りの感染状況、特に福岡も、山口県よりも後に増えてきて非常に高い状況で、感染の拡大が続いているところであったりですとか、全国的には予断を許さない。山口県も予断が許せませんけれども、全国的には増え方が、山口県よりも増加局面にある部分が強い面がありますので、その辺りも当然ありますから、全く、減っている状態に安心できるものではないと思っています。なので、しっかりと対策を講じながら、県としても全力を挙げて、減少基調が続けられて、かなり感染が抑えられ、医療の方に対する負荷もだんだんと減らせるようにまずは全力を挙げていきたいと思います。

 

NHK

 ありがとうございます。

 

KRY(山口放送)

 今の話で言うと、だいたい今までだったら1週間前ぐらいに、まん延防止をどうするかっていうのを判断されていますけど、その辺りのめどというのは、いつ頃までに決めたいというのがありますか。

 

知事

 そうですね。当然、切れる直前というのではなくて、やはり一定期間の前、これまでの例で言うと1週間前とか、そうした段階での判断をするということに、スケジュール上なってくるかなと思います。これはただ、県としていつと決められるというよりは、政府が、これは同じ時期までと指定されているところが他にもたくさんあるわけですので、政府がいつ決めるかというところが大きく、これからのスケジュールを規定することになるとは思います。

 今現時点で、いつまでにということを示されている、この判断をいつまでにするかという意味で、いつまで、これで終わるのか延長するのかの判断をするのかというところは、今時点で示されているものはありませんけれども、当然、期間を迎える一定期間前、1週間なのか、その辺りまでに、われわれとしても状況を踏まえて、県として判断をしていかなければいけないと思います。

 

KRY(山口放送)

 その場合に、感染が拡大している地域は残る可能性とかいうのもあるんでしょうか。

 

知事

 県内ですか。

 

KRY(山口放送)

 はい。

 

知事

 もちろんそれは、まん延防止等重点措置ですので、今みたいに県内全域で適用するというよりは、どちらかと言うと、本来の制度は、県内のどこかのエリア、ここを抑えなければ全体に広がるという、その急所を抑えるというようなのが、本来のまん延防止の措置ですので、運用上そうしたことはあり得ます。なので、その選択肢は排除するものではありませんけれども、まん延防止を残すのかやめるのか、残すとしたらエリアをどうするのかという、そうした形での検討をしていくことになると思います。県内の感染状況、それぞれの地域を見ながら判断をしていくことになろうと思います。

 

KRY(山口放送)

 このまま福岡の方が感染が変わらなければ、やっぱり下関とかはかなり影響がある地域だと思うんですけど、やっぱりこういったところが残る可能性というのは、感染状況次第だと思いますが、近県の状況を見ながら、知事が判断するということでよろしいですか。

 

知事

 そうですね。当然、そこを念頭に置いて考えていかなければいけないところであろうというふうに思います。一方で、まん延防止の措置をずっと続けていくということについてのさまざまな影響もありますので、感染の拡大を防ぐということと、社会、経済、暮らしを守っていくということと、この両方を見て、どのような判断が適切かということ考えていきたい、感染状況をよく見ながら考えていきたいと思います。

 

KRY(山口放送)

 別件で、3期目を目指すに当たって、2期目で自分の中で積み残した課題、先送りしてしまった課題というのは、知事自身が何かあれば教えてください。

 

知事

 そうですね。特に、「3つの維新」で言いますと、「大交流維新」という、人や物の交流を拡大させることで山口県を成長させるというところを柱にしておりましたが、ここは特に今、コロナ禍の中で厳しい状況になっていると思います。産業の集積ですとか、そういった面は、企業誘致もコロナ禍の中でも順調に進んでおりますし、むしろその地方の方に来たいという企業も増えて、手応えとしては増えてきている感じがありますので、これはしっかりと進めていきたいと思いますが、人が動く部分、観光ですとか、あるいは、県産品についてもどんどん積極的に展開をしていくですとか、海外展開も含めて、この辺りは足踏みをしていると、足踏みどころかかなりマイナスになっているという状況でありますので、これはコロナのこの状況の中ではなかなか手の打ちようがない部分もありますけれども、観光についても「(山口県観光)V字回復プラン」を昨年の秋に作りました。これに沿って観光業者のしっかりと客を呼び寄せる、高付加価値化も支援もし、またこれから需要の喚起も行いながら回復をさせていく。

さらに言うとインバウンドはもう全く駄目になってますけれども、ここも、コロナが明ければすぐに回復できるように、これまでも海外の方に山口県の魅力発信をしたり、誘客をする、そうした支援員(観光プロモーター)を配置をしていますし、また、先般は台湾の観光関係のトップの方と私が直接やりとりをして、コロナ後にしっかりと観光交流をしていこうということも確認をしましたが、こうしたところは、非常に今、後退している、足踏みしているというか後退しているところであります。何とかこのコロナを乗り越えて、ここを速やかに復活をさせて、さらに伸ばしていきたいと思います。

 

KRY(山口放送)

 あと、2期目でデジタルを強化したいというのを言われて、デジタルの恩恵が県民に行き渡ればということでしたけど、この次の4年間で、県民はデジタルの恩恵が受けられるんでしょうか。

 

知事

 そうですね。デジタルについては決して遠いものではなくて、身近なものに、実感できるようにしていきたいというふうに思っています。実際、ここでテレワークもしてもらったりですとか、先般は5Gを使って、「Y-BASE(ワイベース)」で実証実験を行ったりですとか、産業面やあるいはその働き方っていうところで、身近に感じられるようなものもどんどん増やしていきたいと思いますし、また医療の関係も、先ほど言った5Gを使った遠隔でのへき地医療の支援、こうしたものも、本人自身はデジタルを操作しなくても、その方を支えるサービスについて、裏でデジタルがしっかりと機能しているという部分は、いろんなところで作り出せるんじゃないかと思います。

 それから、子育てについても、やはり一人で子育てに悩む方も多くいらっしゃる中で、子育てのAIのコンシェルジュの事業も、4月から本格稼働に向けて、今、実証的な形で進めています。一人一人の状況に寄り添って、きめ細かくその地域のサービスを提供したり、あるいは予防接種の情報をお伝えしたり、これからの展開になりますけれども、地域の不審者情報をお伝えしたりとか、プッシュ型で、その人に必要だと思われる情報を提供するということも、これは県内全ての市町に参加してもらっていますけれども、展開することにしています。そうしたことを通じて、身近にデジタル化によってこれまでになくきめ細かな、寄り添ったことができるようになるだろうと思いますし、ぜひそれを実現をしていきたいと思います。

 

KRY(山口放送)

 分かりました。ありがとうございます。

 

毎日新聞

 公選法違反の関係でなんですけど、辞職した前副知事の任命責任を問う声、また過去に勧誘行為に関わった平屋さんを新しく副知事に据えるのはどうなのかという、その人選の是非を問う声もあるんですけど、そういった任命責任にはどのように答えていくと言いますか、どのようにその責任を取られる。

 

知事

 それは、平屋さんの任命責任。

 

毎日新聞

 まずは小松さん(前副知事)に関して。

 

知事

 そうですね。今回、公職選挙法の違反に問われて、小松前副知事が辞職をするということになりましたこと、これは県民の皆さまの県政に対する信頼を損なったという意味で、本当に県民の皆さまに申し訳なく思っております。こうしたことが二度と起きないように、繰り返しになりますが、選挙をめぐる組織的な勧誘は一切行わない、また外部から依頼されても全てお断りをする。この2点を県民の皆さまに宣言をさせていただき、また庁内においても徹底をしていきたい。これによって、県民の皆さまの信頼回復をしていきたいと思っております。これが、私が責任を持って果たすべきことであるというふうに考えております。

 それから、平屋さんの件は、昨日質問もあった件ということでいいですかね。本人がこれまでにおいて、上司からの依頼を受けて勧誘をした、勧誘をしたというか、あれはリーフレットを配ったということだと思うんですけれども、したことがあるという話のことだと思いますけれども、これについては、私も彼を任命する、副知事の就任を打診するときに、彼の方から話がありましたので、そのことは承知をしております。

 まず、彼自身は、今回で言えば、副知事の立場というより部下の立場ですね。今回は公選法違反には問われていませんけれども、上司から頼まれて配るというような形で関与していたということで、このことについても、今回、副知事のところで公選法違反ということが分かったことで、大いに反省をしているということです。そしてまた、私が進めようとしている先ほどの2点、これについてもしっかりと全庁で徹底するように全力を挙げていくということも確認をしております。そうした意味で、この件についての対応、また、さらにはこれまで、総務部長、総合企画部長をはじめ、県の要職を彼はしっかりと務めてきました。全庁を調整をするということで言いますと、これまでの経験を生かす、そうした意味では、彼がこの副知事の職に最適任ではないかと、そのように考えて彼を任命したということです。

 

毎日新聞

 前副知事の任命責任についてなんですけど、これは具体的に、そのご自身に対して何らか、そのペナルティを課すとか、給与カットとかそういうお考えみたいなものは特にはないということでしょうか。

 

知事

 今、検証を、検証と言いますか、検証チームを作って、これまで今回のことについての件と、それから今後についての対応をどうするかということを検討しておりますので、それをまずはまとめて、その先に私としても判断をしていきたいと思います。

 

毎日新聞

 ちなみに、その判断っていつ頃までに何かしたいみたいな、そうしたことは。

 

知事

 当然、今、行っている調査というのが年度内には終わらせる予定ですので、そのタイミングにおいて判断をしていきたいと思います。

 

毎日新聞

 その調査結果が出次第、速やかに。

 

知事

 基本的にそういった考えでおります。

 

※広報広聴課編集

[ ]の箇所は当課で修正しています。

 

 

 作成:山口県総合企画部広報広聴課

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